第31話・1stエピローグ
少し長くなってしまいました。
魔王ベルフェゴールが討伐された事により、クローズドβは終了しオープンβが開始された。
クローズドβからの移行はスムーズでサーバーダウン等という前時代的な事は起こらなかった。
そして、各国各町にはオープンβを心待ちにしていた一般プレイヤー達が我先にとログインし、E/Oはかつてない程の賑わいを見せている。
オープンβには人数制限がなく、いかなる国籍だろうといかなる時間であろうとプレイ出来るようになっている。
そのせいもあり、オープンβになった事でプレイ人口はMMORPG史上最多の人数を更新し瞬く間にギネスへ載る。
正式には公表されていないが、人数によってチャンネル分けもとい街分けされた初期街が1つの地域に何十個も出来たと言う話だ。
国家によっては、閑散としていた地域や街も今や大きな賑わいを見せていた。
その中の1つであるゴリアテ王国は魔王討伐感謝祭が開催されており、特に王都ゴルディアは混雑と言っても過言ではないほどのプレイヤーが集まっていた。
ゴリアテ王国にプレイヤーが集まる理由…それはあらゆるアイテムが30%オフ、あらゆる報酬が30%アップという大判振る舞いであった事と、公式が新規プレイヤーに対してオススメの国家として紹介していたせいもある。
ゴリアテ王国に来ている多くのプレイヤーは、掘り出し物のレアアイテムを30%オフで購入する事が目的だが一部のプレイヤーは別の目的で来ている。
それは今回実装されたマイホームである。
マイホーム…現実と同じで非常に高価な買い物だ。
ハイリターンを期待できる傭兵でさえ購入には二の足を踏む程の高額なのだ。
魔王討伐感謝祭で30%オフになるのは何もアイテムだけではない、マイホームなどの物件も30%オフだったりする。
それに目を付けたのが、商人プレイヤーや職人プレイヤーなのだ。
一部の傭兵プレイヤーもいるが、彼らのプレイスタイル的に購入する
者は少ない。
商人や職人は、店舗や工房を構えるという目的である為、頻繁に引越しなどしないが、傭兵は転々と活動拠点を変更する為マイホームを持つ事が少ない。
そして、オープンβが開始してまだ翌日だというのに、大通りに面した店舗や工房を購入したプレイヤーが多くいた。
さらに、レアアイテム購入を目的としたプレイヤーが集まっていた。
オープンβになって変わったのは何も人口だけではない。
既存のプレイヤーにとっての大きな変化は五感だろう。
E/O以外のVRゲームにはそう言ったシステムが導入されているが、精々視覚と聴覚ぐらいでそれに+αで触覚と言ったところだろう。
E/Oではそこに痛覚(触覚)、味覚、嗅覚までが再現されている。
元々、五感が実装されていなかったので実装は大きな変化と言える。
視覚と聴覚は既にあっただろうと思うかも知れないが、それはどちらかと言うと擬似視覚と擬似聴覚と言えプレイヤー全員が同じ状態だった。
しかし、五感が実装された事で、プレイヤーキャラによって見える距離・範囲、聞こえる距離・音量などに差異が生まれる。
言うなれば、五感はシステムにより強化もされるし弱体化もされるという事だ。
そして、ゲームだから再現出来ている第六感…勘や空間把握能力をも非公式であるが実装されている。
五感が実装されてその変化が顕著に現れているのがビースト(獣人)プレイヤーだ。
聴覚が異常に発達したり視界の色彩が変化したり夜間はっきりを見えたりまたはその逆だったりとかなりの変化があった。
一時期、E/O種族スレがその事についての話題だけで埋まっていったりしたが、翌日になって大分治まった。
一般的なプレイヤーが五感の中で一番実感出来たのが実は痛覚ではなく嗅覚だったりする。
街に入るとリアルで嗅いだ事のない様な良い匂いが街のあちこちで漂い、今までステータス補正や成長補正の為に食事するだけであった多くのプレイヤーは味を楽しむ為に食事をするようになった。
闘技場についてはまだよく分ってはいない。
と言うより、闘技場は毎日開催されている訳ではなく、各国の王都でゲーム内時間1年に1回開催される仕組みだと公式で発表される。
対人に飢えていた一部のプレイヤーは落胆していたようだが、逆に期待も大きいと思われる。
ちなみに、第一回はゴリアテ王国行われるらしく、対人を目当てとしたプレイヤー達も続々と集結しつつあった。
そして、最後に賭博である。
各国の王都の一角にバリエーション豊かな賭博施設が新設された。
E/Oは18歳未満のプレイが許可されていないので実現出来たシステムだ。
さて、ゴリアテ王国王都ゴルディアに来たアキラとアイ(ガチムチBBA)はと言うと………。
◆◆◆
「「………」」
「こんなにプレイヤーがいたなんて…」
「いや、流石に全員プレイヤーって事ないでしょ~。…ないよね?」
ゴリアテ王国王都ゴルディアに入る前から薄々は感じていた事だが人が多過ぎる。
アイさんが言った様に全員がプレイヤーって事はないだろうけど、万博会場に来た様に錯覚する。
まぁ、万博会場なんて昔の映像で見ただけで実際行った事ないけど…。
「あちこちから良い匂いがするね」
「ん」
確かに良い匂いがする。
日本の繁華街で漂っている匂いから今まで嗅いだ事のない不思議な匂いまで様々だ。
美味しそうではあるが、食欲はないので買いはしない。
と言うより、味覚が実装されたが空腹や満腹などのシステムはまだない。
将来、実装されるのではと言われている。
その根拠として、魔王の1人に暴食の魔王ベルゼバブがいる事からも強ち噂だけではないと思う。
確かに味覚が実装されて味覚を楽しむ要素が増えたが、重要視は全くされていない。
精々、初めて見た食料素材の有毒の有無程度にしか機能していないと思う。
後は、雰囲気を出す為の一要素ぐらいか…。
だから、味覚が実装されたとしてもE/O内での料理の立場がほとんど変わっていない。
ああ、そうそう、味覚が実装された事によってポーションが飲み辛くなったらしい。
良薬味苦しって事で良いポーションほど激マズな状態だ。
まぁ、これに関しては料理人プレイの人や薬剤師プレイの人が改善を試みているらしく、それに期待するしかない。
「さて、アキラちゃん」
「ん」
「私はもう行くよ」
「そか」
「短い時間だったけど、初めてのパーティプレイ楽しかったよ」
「ん、ボクもです。ありがとうございました」
「また、機会があれば一緒にパーティを組もうね」
「はい、また~」
俺とアイさんは、元々王都に着くまで一緒に行動しようという約束だった。
ゲーム内時間3日という短い期間だったけど、有意義な時間だったと思う。
さて、まずは一般人(無職・ニート)からの脱却だな。
初めてログインしたプレイヤーキャラは総じて一般人から始まる。
他のMMOならノービスやすっぴんや見習いなどと呼ばれる状態だ。
開始から3週間経とうと言うのに一般人なのは俺かアイさんぐらいだろう。
一般人でははっきり言って何もする事が出来ない。
いや、出来ない事もないけど一般人で受けれるクエストなんて宿屋に一泊出来るか出来ないかのお小遣い程度の報酬だ。
なので、初めてログインしたプレイヤーキャラは、まず転職する事から始める。
E/Oでの人口分布は、傭兵4割、職人2割、商人2割、騎士1割、その他1割って所だ。
まぁ、ほぼ金が稼げる職業順とかぶっている。
特に今は正式も始まっていない期間だ。
まずは、地盤を固めようとするプレイヤーが多く、一番金を稼げる傭兵に流れる傾向にある。
俺はと言うと、最初から最後まで傭兵プレイをしようと決めている。
とは言え、心変わりする事もあるので確定ではないけどな。
「すみません。傭兵ギルドへはどう行けば良いですか?」
NPCっぽい人に道を尋ねる。
血眼になってレアアイテムを求めるその姿から声を掛けても無視されそうだったのでプレイヤーは避けた。
と言うか、声を掛けた人がプレイヤーかNPCかは分らないけどな。
何となく暇そうな人に声を掛けたとも言う。
「傭兵ギルドかい?」
「はい」
「この大通りをまっすぐ行ったら噴水広場に出る。そこを右に行けばすぐに見付かると思うよ」
「ありがとうございます」
俺は、軽く頭を下げお礼を言い噴水広場へ向けて歩き出した。
「あ、待った。傭兵ギルドは”漢の汗と涙”って言う食堂を間借りしているから注意してねー」
何か食欲を無くしそうな名前の食堂だな。
少し振り返り”ありがとう”と礼をし、俺は再び傭兵ギルドへ向けて歩き出した。
噴水広場…噴水広場…。
んー、案外広いな。
混雑し過ぎて中々前に進めない事も原因だろうけど…。
大通りの端ではプレイヤーと思しき商人達がアイテムを売り込む為に必死で声掛けや売り込みをしている。
それに興味を示した傭兵プレイヤーやら転売を専門にする商人キャラなどが足を止めるので余計に人の流れを悪くしている。
噴水広場に来るとその混雑ぶりはさらに酷くなる。
噴水を中心として簡易露店つまりゴザを引いてそこにアイテムを並べるだけの露店が所狭しと並んでいた。
何とか混雑の中を抜け出し、目的の食堂兼傭兵ギルドの前に立つ。
名前もそうだが、看板のデザインも食堂としてどうなの?という見た目だ。
どんなのかと言うと、捻り鉢巻をした汗だくのガチムチ親父が上腕筋を無駄にアピールしながら涙を流している。
これが食堂とは誰も思わないのではないかと思う。
俺なら前もって言われなければ武器屋だと思うかもしれない。
俺は食堂の扉を開け中に入る。
「「らっしゃい!!」」
「………」
看板と同じおっさんが上半身裸に短パンでその上にエプロンを着けていた。
これが可愛い女の子なら良かったのだが…。
食堂の従業員は、この看板親父と30歳ぐらいと20歳前後のお兄さんが同じ格好でキッチンに立っていた。
むさ苦しい事この上ない。
精神衛生上良くないし見ていない事にしよう。
俺は食堂を素通りし、隣にある傭兵ギルドへ向かう。
傭兵ギルドのカウンターは、食堂に比べてそう大きくはない。
カウンターには、食堂と違って若いお姉さんと20歳にも満たないであろう女の子が受付をしていた。
「傭兵ギルドへようこそ。依頼でしょうか?」
若いお姉さんが耳に心地よい透き通った声だ。
「あ、いえ…傭兵に登録したいのですが…」
「はい、承ります。それではこちらの書類に必要事項を書き込んでください」
渡された用紙には、名前・年齢・種族・得意武器・得意魔法・戦闘経験の有無の欄書かれていた。
俺は渡されたペンで必要事項を書き込んでいく。
名前は、アキラ=ツキモリ。
年齢は、…16歳だっけか?
種族は、ヒューマで。
得意武器は、イスカ刀…っと、得意魔法は…炎属性魔術で良いかな。
流石に神術とは書けない。
世間一般的というよりE/O一般的にヒューマは魔術と法術しか使えない事になっているからだ。
戦闘経験は、一応あるし有りで良いだろう。
本当にこれだけ良いのか?
俺は、取り合えず書き込んだ用紙をお姉さんに渡す。
「はい。承りました。処理致しますので、少々お待ち下さい」
お姉さんは、書き込んだ内容を軽く指でなぞりながら書き漏らしがないか確認をする。
そして、再度内容を確認している最中になぞっていた指が止まる。
何度も何度もなぞり直して隣にいた女の子に見せる。
あれ?おかしな事書いたかな。
俺は、書いた内容を思い出すがおかしい部分がなかった筈だ。
も、もしかして俺はネフィリムだという事がばれたのか?
はは、そんな訳はない。
義体である以上、本人である俺以外で本来はネフィリムだと分る筈がない。
「おとっ…じゃなくて、マスター!ちょっとこちらへ来て下さい」
お姉さんは隣で料理を作っていた”あの”看板親父に声を掛ける。
はは、嘘だと言ってくれ。
ギルドマスターが、あの看板親父だと言う事と、このお姉さんの親父さんがあの看板親父だと言う事を…。
「ああ、ちょっと待ってくれ」
看板親父は、後ろで皿を洗っていた若いお兄さんに声を掛け、作るのを代わって貰い手を拭きながらこちらへやって来る。
やはり、この親父がギルドマスターか…。
「で、どうした?」
「ここ、見て貰っても良いですか?」
「んん?………………なっ!?ちょ!?」
「?」
「…き、君は本当にアキラ=ツキモリと言うのかね?」
「はぁ…まぁ」
だったら、何だと言うのだろう。
「そうかそうか!よし、レミは引き続き手続きをルミは王城へ連絡に行ってくれ」
「「はい」」
看板親父は、暑苦しい笑顔で受付の2人に指示を出す。
受付の2人も先ほどまでの営業スマイルから素であろうスマイルで返事をした様に思える。
「アキラくん、もう少し待ってくれ。今、急がせているからな」
「はぁ、何をです?」
「手続きはすぐにでも終わるのだが、懸賞金は額が額だけに国王の許可がいるのでな。今ルミの奴に行かせている」
「懸賞金?何のです?」
「はははは、ゴリアテの英雄殿は冗談が巧い!当然、魔王ベルフェゴール討伐の懸賞金だよ!」
「あ、懸賞金とかあったんだ…」
ゴリアテの英雄…ああ、二つ名か…。
そう言えば、どういう効果かちゃんと確認していなかったな。
えーと、何々…。
ゴリアテの英雄⇒ゴリアテ王国(NPC含む)の友好度・信頼度MAX、それ以外の国家友好度・信頼度+20(MAX100)、血族永久所持
な、なる程…。
あのむさ苦しい笑顔にはこういう訳があったのか…。
NPCの友好後と信頼度は、上がり難い設定の筈。
特に国家の友好度と信頼度なんて国家を揺るがす様な大事件のクエストを何度も解決して地道に上げていくものなのだが…。
この二つ名の効果は、公式チートと言っても過言ではないな。
NPCや国家の友好度や信頼度が高いと、NPC商人が割り引きしてくれたり珍しいアイテムをこっそり売ってくれたりしてくれる。
NPC職人の場合は、特殊な効果を付いた武具を作ってくれたり、必要な素材を職人持ちにしてくれたりしてくれる。
傭兵や騎士や一般人に関しては、特殊なクエストを特別に依頼してくれたり指名してきたりする。
何かとお得なのだ。
そして、基本的に友好度や信頼度は隠しパラメータでプレイヤーには分らないようになっている。
ちなみに友好度と信頼度にはマイナスも存在する。
何時か実装するであろう犯罪行為をするとその辺のパラメータがマイナスになる。
確かUO2だとマイナスの上限値に達するとNPCの視界に入っただけで問答無用で攻撃してきた筈だ。
大体-10程度ならちょっと嫌な顔をされるだけで段階毎にNPCの対応が変わる。
まぁ、結構態度に違いがあるので数値が分らなくても分ってしまう。
今はマイナスがなくプラスだけだが、NPCの表情が無愛想より少しでも微笑んでくれるだけで大分違うものだ。
流石に今回の様に初対面のNPCに満面の笑顔で対応されるとは思わなかった。
「取り合えず、あっちの食堂で待ってくれや。料理はこちらのサービスだ」
と、マスターはむさ苦しい笑顔でテーブルへ案内される。
「こちらの英雄殿に料理をお出ししろ!!」
「「へいっ!!」」
や、やめてくれ…。
プレイヤーと思わしき人達から奇異な目で見られているからっ!!
「英雄だってよw」「ぷっ、英雄www」っていうヒソヒソ話が聞こえてくる。
それとは逆にNPC達が「おお、英雄殿ありがとうございます」「英雄殿バンザーイ」とオーバー過ぎる賞賛をしている。
何という羞恥プレイ…、今にもログアウトして逃げ出したい。
プレイヤー達の視線から逃れる為に下を向いていたら、何やら良い匂いが俺の鼻をくすぐる。
俺の座っているテーブルには大量の料理が運ばれてきた。
…闘技場で勝利した時の特別な料理と比べて2倍ほど美味しそうな料理ばかりだ。
まぁ、匂いがあるとないとでは同じ料理で大分違うが…それにしてもこの量多すぎだろ。
「あら、何の騒ぎ?」
店の入り口にはアイさんが立っており、店内の騒々しさに驚いていた。
「あ、アイさぁん」
「あれ?アキラちゃんじゃない?何かあったの?この騒ぎ…」
「おお、英雄殿のお知り合いですか。どうぞどうぞ、こちらへ」
「へ?ああ、そういう事ね…。ごめんなさい。私はギルドに用事があるのよ」
アイさんは、ウィンクをした後ギルドの方へ足を運ぶ。
ああ、そう言えば…アイさんも一般人だったな。
俺と同じ様に傭兵へ転職するのだろう。
俺は適当に料理を摘み食いしていると、ギルドへの登録が終わったアイさんがこちらへ来ていた。
「はい、これがアキラちゃんのギルドタグだって」
アイさんから渡されたギルドタグは、アメリカ軍のドッグタグに似たものだった。
それは、名前とギルド登録番号が書かれた簡易的なものだ。
これはUO2にもあった物だから用途も同じだろう。
「アキラちゃんも大変ね」
「はは、こんな事になるなんて思ってもみませんでした。
それと、この料理食べきれないんで手伝って貰って良いですか?」
「ええ、良いわよ」
◆◆◆
「今日は色々と有難うございます」
「いえいえ、美味しい料理も頂けた事だし、こちらこそ有難う」
ギルドから懸賞金を貰い、料理も何とか二人で平らげ今は”漢の汗と涙”の前に立っている。
流石、魔王といったところか懸賞金は今のレベル帯の事を考えるとかなり多かった。
どのくらいかと言うと、ゴリアテ王国でマイホームを1軒建てる事が出来るぐらいと言ったところだ。
ゴリアテ王国という所が重要で、魔王討伐祭かつ友好度MAXという条件があってこそ買える値段と思って貰って良い。
他の国だと、まぁ半分出せる出せないか、もしくは分譲マンションにギリ届くか辺りだと思う。
まぁ、ゴリアテ王国にマイホームを建てるつもりはないので傭兵として最低限の装備と防具等に使うつもりだ。
「ボクはこのまま宿屋に行ってログアウトするつもりですけど、アイさんはどうします?」
「ああ、私は露店を見回るつもりよ。色々防具とかガタが来てるからね」
「そうですか。今度こそお別れですね」
「そうね」
「それでは、またいつか」
「ええ、またね」
アイさんは噴水広場へ、俺は宿屋や料理屋が集まる通りへ…と言うより”漢の汗と涙”を左端として東へ伸びる通りがまさにそこだ。
ログアウトに使用するだけなので安い宿を見付けてログアウトをしようと思う。
今までの事が嘘の様にやっとMMORPGらしくなってきた。
と言うより、今までオフラインゲームと変わらない感じだったし、俺にとってここからが本当の『E/O』でのスタートだと思う。
取り合えず、ログアウトした後、アヤカに連絡を取って合流しよう。
まぁ、合流するまでが結構な旅になりそうな予感がするが、それはそれでMMOとしての楽しみがあるというものだ。
何か微妙な終わり方になってしまいましたが、本話でE/O、Cβ・チュートリアルを終了したいと思います。
ご愛読有難うございました。
以前の告知通りちょっとしたアンケートを取りたいと思います。
お答えは活動報告の方でも感想の方でもどちらでも良いです。
ご協力して頂けると決断し易くなるので助かります^^
※アンケート※
次章の内容についてです。
1.次章は、オープンβでのアキラの話が良い?
2.次章は、アキラ(キャラ)ではなく、その子供キャラもしくは数世代後のキャラの話が良い?
最終的に、旧E/Oのアキラ=ローグライトの話(再構成)に持って行きたいと思っています。
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アキラ、アイ(ガチムチBBA)共に中の人は男ですが、ロールプレイ中なので女言葉です。




