表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
773/782

神様「パーッといこうぞ」

 ただいま! という事でね。

 買い物を済ませ、帰宅。

 今日のご飯の予定は昨晩決めた通りで行くから、とりあえず……。


「ゴー君、コンフィって出来てる?」


 ゴー君に頼んでおいたコンフィの確認から。

 まぁ、あのゴー君ですし?

 失敗してるなんて無いと思うけどね。


「んごんご」


 ちゃんと出来てるね、偉い偉い。

 というわけで早速味見。

 一口分取り分けて……て、ヤバ。

 柔らか……いや、なんか違うな。

 柔らかいって言うか、こう……崩壊寸前みたいな?

 ちょっと包丁を当てただけで、身の繊維がパラリと解けていく。

 マジで、切れるとかじゃない。

 ほぐれて離れていくって感じ。

 こりゃあ期待が持てますねぇ。


「ン~ゴゴ」

「あ、そうなの?」


 調味料が入れられて無かったから、調理は済んでるけど味付けはされてないんだって。

 んじゃあちょっと塩コショウを振って、と。


「いただきます」


 初めてのコンフィ、いただきます。


「ん~、やば」


 口に入れ、舌に、歯に、上あごに。

 口内のどこに当たってもパラリと解れる。

 で、解れた瞬間から肉汁と脂がジュワ~っと。

 元が魚だからか脂はあっさりしてるし甘さもあって、そこに塩コショウのシンプルな味付けが絶妙にマッチ。

 こういう身の繊維がほぐれる系の肉ってパサつくイメージだけど、コンフィって調理法のおかげか身もしっかりとしっとりしてるんだよね。

 しっとりしてるのにパラリと解ける。

 このギャップのある感覚が癖になるわ。

 油っぽさも無いしね。


「こーれ美味いわ」

「ンゴ!」


 ゴー君も『(´・ω・`)』これから、『(`・ω・´)』こうなるってもんよ。

 一杯どや顔していいからね。

 味見も済んだし……味付けどうしようかな。

 塩コショウもシンプルでいいんだけど、やっぱりソースを作りたい。

 白ワインベースのバターとレモン香るソースでいいか。

 そっちは食べる前に作るとして……。

 あ、そうそう。

 姉貴からのワインを神様にお供えしなきゃ。

 えーっと、今年の評価は……。


『フルーティーで芳醇な香りが特徴で、果実味が豊かで飲みやすい仕上がり』


 か。

 なんか、普通だな。

 てっきり、


『n年に一度の出来』


 とか、


『今世紀最高の品質』


 とかが毎年出てるのかと思った。

 違うんだね。

 というわけで神様、ちょっと前から言ってたワインの赤と白、ついでにロゼのお供えです。


(ほぇほぇほぇ、感心感心)


 軽めのおつまみが合うとの事なので、生ハムとかと一緒にどうぞ。


(うむうむ)


 あと、軽く冷やしてから飲むと良いみたいです。


(ありがたく頂戴するぞい)


 八百万の皆さんと仲良く飲むんですよ?


(うむ)


 意外にも素直だな。

 まぁ、ワイン貰って上機嫌なだけか。


「にしても、白ワインやロゼもあるんだね。てっきり赤しかないもんだとばかり」


 十一月後半に解禁されるワイン、姉貴が色々と買って送ってくれてるみたいだけども。

 赤だけじゃないんだね。

 今まで興味も無かったから知らなかったや。


「白ワインにはボジョレーって入ってないんだ」


 ヌーヴォーっては入ってるけど。

 てっきりそれらは一つの単語のイメージがあったけども。


「ボジョレーは地名、ヌーヴォーが新しいって意味か。ってことは、ボジョレー地方で採れた新しいブドウで作ったワインって意味なのね」


 色々と調べて納得。

 白ワインも、新しいブドウではあるけど採ったブドウの産地が違うからボジョレーって付いて無いんだ。

 勉強になるなぁ……。


(カケル~、チーズか生ハムか無いか~?)


 異世界ナマズのパンチェッタならありますよ。


(それくれ~)


 はいはい。

 薄くスライスして、お皿に盛り付け、オリーブオイルとパセリをかけて、二礼二拍手一礼。

 どうぞ。


(むほほ~!!)


 ……。

 八百万の神様方、もし異世界の神様が調子に乗ってると感じたら、一発引っ叩いてくださいね。


「よし、それじゃあ無水ハヤシでも作りますか」


 義務お供えも済んだので、調理に着手。

 と言っても、スープとコンフィ用のソースは食べる直前に作ればいいし、異世界ナマズカツとそのソースから作りましょ。

 お湯に潜らせて皮を剥いたトマトを鍋に敷き詰め、調理用のワインを一回し。

 そのまま火にかけ、時折トマトをつぶして……。

 水分が出てくるまで放置。

 その間に、みじん切りにした玉ねぎと各種マイコニドをオリーブオイルでフライパンにて炒めまして。

 玉ねぎの色が変わったら、トマトの入った鍋に投入。

 そこにハヤシライスのルーを投入し、溶かして味見。


「ん~、トマトの味が濃い」


 ハヤシのコクとトマトの酸味がたまらないね。

 ただ、ソースにしては酸味がやや強いので、ほんの少し砂糖を入れて味の角を取る。

 後は少し煮詰めて水分を飛ばして完成だね。


「カツの準備もするか」


 油で揚げるのもこれまた食事直前なので、下処理だけ。

 塩コショウを振った異世界ナマズの肉に、小麦粉、溶き卵、パン粉と衣を付けていき……。

 終わり。

 さて、もうすぐ異世界組が来るんだろうけどちょっと時間空いたな。

 コンフィを作ってくれたゴー君を労ってくるか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
更新ありがとうございます∠(`・ω・´) ゴー君ッやりおるΣ(゜Д゜) そして翔君の八百万の神様にお願いした異世界神様が調子にのったら一発ぶつは、特定の神様じゃなく八百万の神様にお願いしたから一発✕八…
2022年、努力と多様性のヴィンテージってマジか…味じゃなくね??ww
ほんと、マトモなキャッチコピーだわ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ