表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
759/782

姉貴「ヘックチ!!」

 うまトマハンバーグ、どうやらご飯を掻っ込むために結構味が濃くなってるらしい。

 というわけでそれに合わせてご飯も盛りますわよっと。


「最高の匂いだな」

「トマトとチーズの匂い、いず、ゴッド」


 なんて、『無頼』さんとアメノサさんが言ってますけども。

 あ、もちろんみそ汁もしっかりと用意して、うまトマハンバーグ定食にしましたわよ。

 ――インスタントだけど。


「よし、早速食べよう」

「お腹ペコちゃんですわ!!」


 ほっぺが大きそうだな、そのお腹。

 というわけで……、


「「いただきます!!」」


 俺としては初めてのうまトマハンバーグ……そのお味はいかに!!?


「うめぇ……」

「ご飯!! ススム!!」


 うっま。

 まず真っ先にトマトの酸味が一瞬広がる。

 でも、マジで一瞬。

 その後すぐにニンニクのガツンと来るパンチが殴りかかってくる。

 チーズの塩味と、しっかりした味を付けたハンバーグも相まって、マジで米が進む。

 ――というか、下手したらハンバーグ半分で茶碗一杯の米が消える可能性がある。

 それくらい味が濃い。

 そりゃあ酒飲みの人が味が濃いとか言う位だものな……。


「美味い」

「少量のハンバーグでご飯を掻っ込むのが最高じゃわい!!」

「半熟卵もトッピングしたいな」

「……個人用の卵は無いんですよねぇ……」


 個人用の卵とか言う恐らく日常遣いしないであろうワード。

 しょうがないよ、うちで使ってる卵が大人数用のリボーンフィンチの卵なんだもん。

 ハンバーグにだって卵じゃなくマヨネーズを使ってるし……。


「ソースが美味いな」

「ですね」


 作ってみて思ったけど、まぁ、作らなくも無いかな、くらいのレベルなんよね。

 特別難しくも無いけど、あまり率先して作ろうとは思わない、的な。

 こうして大人数分を作るってなるとまた違うんだけどね。


「ご飯にも合うがワインにも合うんじゃないか?」


 チラッ。


「ビールとかにも合いそうじゃのう」


 チラッ。


「別に清酒ハイボールとかでもいいンだぜ?」


 チラッ。


「コーラ」


 ガン見。


「ワインは用意してありますよ」

「よしっ!!」


 昨日の帰り際にリリウムさんが言ってたからね。

 コンビニで買える缶ワインをいくつか。

 あと、コーラは昨日飲み残したものが残ってるから、それでよければ。

 幾分か炭酸は抜けてるだろうけれど。


「ビールは!?」

「昨日飲み干してたら無いですね」

「くっ!」


 まぁ、当然っちゃ当然だけど、俺はビールの栽培とかしていないので、地面から生えてくるわけではない。

 必ず調達をしなきゃいけないわけで……。

 俺としてそんなにビール買うか? って言われるとなぁ……。

 俺自身がそんなに飲まないからなぁ……。

 最近マジで、異世界組の影響でビールよりワイン飲んでるし……。


「ワインで我慢すっか、とっつぁん」

「じゃな」


 で、ビールが無いと分かったら渋々缶ワインにすり寄る飲兵衛二人。

 アメノサさん? 彼女なら炭酸が弱くなったコーラを満面の笑みで飲んでるよ。


「炭酸抜けて美味しい」

「そうです? 炭酸はあってこそだと思いますけど……」

「完全に抜けた砂糖水ならまだしも、微発泡くらいの残りなら十分」


 さいですか。

 ちなみに、俺の知り合いに炭酸の抜けたジュースを好む人物が一人いるんですよ。

 早苗って名前なんですけどね?

 子供のころ、冷蔵庫に入れておいた飲みかけのコーラを、目の前で振られて飲み干された記憶がある。

 ……思い返せば、コーラどころかサイダーとかも振って飲んでたような……。


「ハンバーグも美味い」

「しっかり肉を感じられるのと、噛んだ瞬間の肉汁のジュワッと感がより美味しさを際立たせていますわね」


 と、ハンバーグ自体をレビューしつつ、缶ワインを一口。

 

「きりっとした酸味とシュワっと強い炭酸の味わいが、肉の脂を消しつつも味自体の広がりを邪魔しませんわ!」


 缶ワインも楽しんでおられる様子。


「ロゼも美味いぞ。果実味が豊かで泡が細かい。トマトの酸味とニンニクのパンチにそっと寄り添う味わいだ」

「肉にも合う白ってだけでかなり評価が高いのに、それが缶で売られているのが何とも奇妙だ」

「手軽で飲み切りサイズというのはいい着眼点なのでは?」

「ワインは瓶でも飲みきりサイズだろう?」


 エルフと一緒にしないでもろて。

 アメノサさんもそうだそうだと言っています。


「一人で静かに飲みたい夜もある。そんな時にこのサイズならば十分満たされると思わんか?」

「ドワーフが酒の量の少なさを肯定するとは……」

「酒を飲む場面が大事っちゅー話じゃ」


 ごめん、ガブロさん。

 俺もドワーフなのに飲みきりサイズを肯定するんだ、って思っちゃった。


「それに、この一本で終わるとは言っておらん。これは最初のショットじゃ」


 一口で飲むなよ、缶ワインを。

 味わえ、せめて。


「そういう事なら納得だ」


 そして納得するな。


「にしてもマジで美味い。あ、ご飯お代わり」

「ワインもご飯も進みますもの。私もご飯お代わりですわ」

「マイコニドもトマトの酸味とニンニクの旨味を纏って三段階くらい美味しくなってる。コーラお代わり」

「結局全部うめぇんだよ。米お代わり」

「このソースは常備しておきたいな。ハンバーグ以外にも、何にでも合うだろう」


 結局、みんなハンバーグ半分くらいで山盛りご飯食べきってやんの。

 マジでご飯進むね。

 こんな感じなんだ、うまトマハンバーグって。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
「ワインは瓶でも飲みきりサイズだろう?」 なんか、ドワーフみたいなこと言ってるエルフが(^-^;
とうとう追いついた。異世界グルメは数あれどホントにほぼ料理の話しでこの話数まで続いてるとは。最初の頃は姉は異世界帰りの転移者ではなどと妄想しておりました。そろそろ主人公にロマンスのひとつも。無さそうで…
マックとかのカップのコーラの 少し経って炭酸が弱くなったのもそれはそれで美味しい派です
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ