神様「最近扱いが荒いんじゃよなぁ」
う~む……。
トマトマンドラゴラとマイコニドのセット……。
レシピが思いつかんな……。
それこそ、ピザが最適解なのでは? と思ってしまうコンビだし……。
――うん? そういや、トマト煮込みってやったっけ?
やったな。
チキンのトマト煮込み。
……って事はそれ以外ではやってない?
――作るか、うまトマハンバーグ煮込み……。
「確かレシピは料理研究家の人が動画にしてるやつがあったはず……」
無論、俺なりのうまトマを作ってもいいんだけれども。
ここは本職の人のレシピ通りに作った方が確実ってもんよ。
…………待てよ?
木のスキレットが各個人分あるなら、それで作って仕上げにチーズで包めば最強なのでは?
ワインにビール、もちろんコーラにも合う料理になるのでは?
かーっ! 気付いちまったか! 俺って天才か!?
「……バカな事言ってないで買い物しよ」
ついでに缶ワインも帰りに買って行かないと。
コンビニに置いてあるんだよね?
というわけで、今夜のご飯はハンバーグのトマト煮込みに決定。
……ハンバーグは作っておくかな。
最初は普通に作って、最後の仕上げにスキレットに移動させてチーズをかけて加熱するか。
んじゃま、必要なものを買って帰宅帰宅!
*
ただいま! という事でね。
ハンバーグの具材とうまトマに使う調味料、買って来ましたわよ。
動画でレシピを確認した感じ、一人前で作るには手間だけど、四人とか五人用で作るならまぁ……って感じだった。
ま、そこに多少のアレンジが加わるんですけどね。
じゃないとマイコニドの出番無くなっちゃうし。
「じゃあ早速ハンバーグを捏ねますか」
合い挽き肉にパン粉、すり下ろした玉ねぎ、卵代わりのマヨネーズ、塩、胡椒、みじん切りにしたマイコニド各種をぶち込み、捏ねる。
ちなみにハンバーグにぶち込んだマイコニドは、舞茸、しいたけ、しめじの三種。
入れすぎるとマイコニドの味しかしなくなるから、ハンバーグに入れる量は控えめ。
その分トマトソースの方にたっぷりと入れてあげるからね。
ちなみに俺が見た動画ではここに牛脂が入るらしい。
コクが出るんだって。
一人前で牛脂半分。レンジで軽く温めて柔らかくして、細かく刻んで混ぜ込んでた。
七人前って考えると牛脂三個半か……。
多くない?
「焼くのはみんなが来てからでいいな」
捏ね終えたらラップをして冷蔵庫へ。
……開けた瞬間に山芋マンドラゴラ君と目が合うけど、今日は違うよと手を振ると、ホッとした様子でキャベツ布団に潜りこんでいった。
だいぶキャベツもしおれてきたな……。
新しいのを今度買って来てあげるか。
「ソースも作っとかないとね」
どうせチーズで包む時に加熱するし、先にソースを作っていても問題ないだろう。
ラベンドラさんが拗ねるだろうけど、この動画を突きつければ大人しくなるはず。
「オリーブオイルでニンニクを炒めて……」
そう言えば、アメノサさんオリーブオイル欲しがってなかったっけ?
結局渡してないや。
まぁ、本人から催促があったら渡すくらいでいいでしょ。
……新しいの、買って来ておいてあげなきゃな。
エクストラバージンオイルでいいよね?
「炒めたら玉ねぎとマイコニド達を炒めると」
ニンニクが炒め終わったら、みじん切りにした玉ねぎと。
こちらは手で割いた、あるいは薄切りにしたマイコニド達を投入。
エリンギ、舞茸、しめじ、マッシュルーム、ポルチーニ茸をそれぞれ食べやすいようにしましたよっと。
「……うまトマって言うか、キノトマみたいな……」
ほとんどの面積をマイコニドが埋めちゃった。
でもまぁ、不味くはないでしょ。
「そしたらトマトをぶち込んで……」
肝であるトマトを投入。
なお。ここにケチャップも入れるもよう。
更に醤油とほんだしを入れて和風チックな米に合う味に寄せまして。
味に深みを与えるコンソメもちょろっと。
これで大まかな味付けが完成。
「仕上げに黒胡椒とすりおろした追いニンニクを加えて完成と」
黒胡椒で味を引き締め、追いニンニクでまとめる。
追いにんにくを加えた後に、一度ニンニクの香りの角を取るために加熱。
これにてソースが完成。
ちょっと味見……。
「ん、美味い」
まぁ、レシピ通り(マイコニド以外)だし、不味くなるはずがない。
ニンニクが結構聞いてるけど、米と食べることを考えると全然平気。
トマトマンドラゴラのまろやかな酸味が、炒めた玉ねぎの甘さと相まってすっごく美味い。
うまトマってこんな味なんだな……。
「んじゃあ後は、異世界組が来るのを待って、ハンバーグ焼いて、出た油をソースに混ぜ合わせてチーズで包めば完成だね」
ハンバーグも焼くだけだし、今日はこの後すぐ出来ちゃうぞ~。
――なんか忘れているような……?
こういう時は。
「ヘイ神様? 俺が失念してそうな事を教えて?」
神頼みに限る。
(一応聞くが、デザートは?)
…………。
えーっと、何にしようかな。
ヘイ神様? 何か良さそうなデザートを教えて?
(そこまで面倒見きらんわい)
……ケチ。
しゃーない。
ちょっとダッシュで探してくるか。
姉貴……早くお土産送ってくれ……。




