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早苗「おいおいおいおいおい」

「さて、と。やりますか」


 仕事はお休み。

 寝覚めはバッチリ。

 そうなれば、やる事は一つ。


「アサリラーメン……いや、ボンゴレラーメンかな」


 ラーメンのスープ作り……だよね?



「今日は何しよう」


 リボーンフィンチのモツを食べてから、すこぶる体調の良い休日。

 と言ってもやる事は特に思い浮かばず、とりあえず洗濯機回して布団を干して。

 今日の晩御飯どうしようかなーとか考えながら、ラベンドラさん達に持たせたおにぎりセットで優雅にブランチ。

 アサリの混ぜご飯は、隠し味に混ぜた柚子胡椒が香りもよく、ピリッとした刺激も美味しくて最高。

 焼きおにぎりは、表面はしっかりパリッと焼いたおかげで香ばしく、外側と中の食感の違いが美味しさを一層引き上げる。

 具にしたしぐれ煮も、表面に塗ったタレに負けない旨味で、食べてる間は笑顔にしてくれる。

 そして仕上げにお茶漬けですわよ。

 ラベンドラさん達のには、ゴマとネギしか入ってませんけど?

 こちとら薬味には困らん現代日本在住なのでね。

 刻み大葉、ワサビと乗せて、温めた出汁をぶっかけて食べる!!

 ついでにあられなんかも入れちゃって~。

 刻み海苔も散らしちゃって~。

 はぁ……最高。


「結局飯が美味けりゃ幸せなんだよなぁ」


 どこぞかの調査で、国別で何をしている時に幸せを感じるか、みたいなアンケートの結果があったんだけどさ。

 大体の国が、好きな相手との時間がほぼほぼ一位独占みたいな状態だったのに、日本だけ美味しいものを食べた時、が堂々の一位で笑ったんだよね。

 マジで食に重きを置き過ぎ。

 まぁ、だからこそここまで食文化が発展していったんだろうけど。


「ん~……アサリって何にでも使える分、アサリじゃないとダメ、みたいな料理は少ないなぁ」


 で、洗い物を済ませてアサリを使ったレシピを検索中。

 でも、どうもピンとくるものが無い。

 どうしようかなぁ~と思っていた時、


「ん? ああ、そう言えばそんなのあったなぁ……」


 思い出したのは、某クッキングダディで作られてたラーメン。

 ボンゴレパスタならぬボンゴレラーメンってやつで、確か塩ラーメンに蒸したアサリをトッピングした代物。

 試しにボンゴレラーメンで検索してみたら、結構レシピは出てくるわけで。


「でも、みんなインスタントラーメン使ってるな」


 とか自分で言っておいて、ラーメンをスープから自作する人は稀有だという事に気付く。

 そりゃそうか。


「じゃあ、スープから作ったら面白いんじゃない?」


 という事になり、冒頭に戻る。


「異世界の食材で出汁取って、塩で味を調えたら少なくとも食べられるレベルにはなるでしょ」


 なんて浅い考えのもと、イセカイカワブタ節とイセカイハモ節、たっぷりの異世界アサリを入れて出汁を取り。

 その出汁に、野菜の旨味を加えるために、思いついた野菜をドンドン入れる。

 ネギの青い部分、玉ねぎ、にんじん……。

 とりあえずこんなもんか。

 ワインとかに合わせるなら、ここにセロリとか入れてもいいかもだけど、今回は無し。


「一旦置いて、買い物行ってくるか。麺とか買わなきゃだし」


 という事で一旦火を止め、他の材料とデザートの買い出しへ。

 トッピングはどうしよう。

 アサリは確定として、ワカメとかネギもいるよな……。

 もやしも合いそうだし……アサリがあるならバターとかも絶対に合うよなぁ……。

 とか考えながら、車を走らせました。

 


 ただいま! という事でね。

 色々と買って来ましたけれども。

 まず卵麺ね。塩ラーメンにはやっぱり卵麺を合わせたい。

 とりあえず二十人前。こんだけあれば足りるだろうし、持ち帰り分も大丈夫でしょう……多分。

 で、トッピングにカニカマも買って来てみました。

 ちょっといい奴。カニカマ用蟹酢が同梱されてる奴ね。

 最近のカニカマって美味いからな、ただ単に食べたくなったってのは内緒。

 後はデザートも買って来たけど、これはデザートタイムになってからのお楽しみ。


「……ん?」


 庭からゴー君が呼んでる気がする。

 はいはい、どうしたの~?


「――なにこれ……」


 なんと言う事でしょう。

 ゴー君の中から、元気な青い宝石が産声を上げているではありませんか。

 まぁ、もちろん比喩表現で、実際は産声どころか動いてすらないんですけどね、宝石だし。


「宝石を合成したら出来たの?」

「んご!」


 という事でゴー君の初産。

 綺麗な青い……青かなぁ? なんと言うか、空色って言う方が正しいような感じの青。

 ちょっと緑がかった感じの宝石なんだよな。

 で、大きさが俺の手のひらサイズ。

 市販品の、いわゆるブリリアントカットとかが施されていない、まんま原石って感じの宝石。

 とりあえず写真撮って姉貴に送ろ。

 ……送信っと。


「でもなんて宝石なんだろ……」


 悲しい事に、宝石に触れる機会なんて滅多に無いわけで。

 この宝石が何なのか、俺の知識では分からんのよな。

 少なくとも、サファイアではないって事は分かる。

 青さの種類が違う感じがするし。


「――ん?」


 で、スマホが震えたからなんだろうと思ったら、姉貴からの着信。


「もしも――」

「今すぐビデオ通話に切り替えて宝石見せて!!」


 うるさいなぁ……。

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― 新着の感想 ―
とりあえず姉御、頻繁に帰ってくるのは確定したのは良いよ?ワイン持ち帰りキボンヌ&仕事のみじゃなく、飯もしっかり食べてから出掛けなさい!! 以上
うーん⋯ 青系の宝石多いんだよなぁ 青系で希少度ならベニトアイトあたりだけどあれは緑系入らないし、緑がかってるならパライバトルマリンかグラディディエライトあたりかなぁ
更新お疲れ様です いったい何を生み出してしまったのだろうか? やばさマシマシの一品に違いない。
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