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インスタント漬物()

 あれ? そう言えばだけど、みんなにお蕎麦って振舞ったことあったっけ……?

 無いな。

 と言う事は……ソウダネ、今日のご飯はお蕎麦だね。

 てなわけで。


「乾麺より生麵タイプの方がいいよな……」


 今日のご飯は冷やしとろろそばに決定。

 最近熱いからね、しょうがないね。

 後は山芋の天ぷらとか美味しいし、お蕎麦に天ぷらは付き物だよねって事で。

 天ぷらにして美味しい食材たちを購入。

 丁度旬に重なってた事もあって、アナゴとキスを調達しました。

 どっちも身がふわふわで脂が乗ってて最高に美味いんだよね。

 ……下準備だけして、揚げるのはラベンドラさんにお任せだけど。


「内臓とかは抜いて貰ったし、楽でいいね」


 買ったのはスーパーではなく鮮魚店。

 しっかり内臓などの下処理まで行って貰いました。

 それじゃあ……帰宅!!



 ただいま、と言う事でね。

 帰宅中に思ったんだけど、とろ玉うどんとかもいいね。

 明太子とか乗っけちゃってさ。

 こうして考えると、とろろも結構色んな料理に使われてるねぇ。


「来たぞ」

「……あれ? 四人だけです?」


 で、いつも通りに紫の魔法陣が出現するも、中から現れたのは『夢幻泡影』の四人だけ。

 『無頼』さんもアメノサさんも見当たらないんだけど……。


「もうすぐカクテルの大会が開かれる予定でな」

「その調整やらで忙しくなるらしい」

「と言っても大変なのは今日明日くらいじゃから、明日にはひょっこり顔を出すと思うがの」

「と言う訳でご飯ですわ!!」


 大丈夫かな……。

 まぁ、ここに来られないのは俺のせいじゃないし、普通に仕事が忙しいからとの事で……。

 きっと割り切ってるでしょ、『無頼』さんは。

 ……アメノサさん? めっちゃ文句言ってるんじゃない? 知らんけど。



「パーヘクチ!!」

「お、どうした?」

「多分、カケルが噂してる。二本目の尻尾がムズムズする」

「換毛期で毛が増えてるだけだろ」



「今日のご飯は?」

「お蕎麦を茹でて、冷やして締めたお蕎麦にとろろをかけます」

「ふむ」

「それと各種天ぷら盛りですね」

「私は天ぷらを担当と言う事でいいんだな?」

「お願いします」


 と言う訳で天ぷらのラインナップ。

 まずはメインのアナゴとキス。

 今が旬で天ぷらにするとほっこりふわふわの身。

 脂が乗っていて身はほのかに甘い。極上の一言。

 続いて青じそ。

 サクッとした薄い衣と青じその風味が加われば、一気に清涼感が駆け抜ける天ぷらに。

 油っこさをかき消す意味でも必須。

 そして茄子。

 ただただ美味い。それ以外に理由がいるかい?

 最後に舞茸。

 キノコ類も欲しいなと思ってのチョイス。

 これもただただ美味い。天ぷらにし得って事で。


「そうだカケル、昨日話していた漬物の話はどうなった?」

「買って来てますよ。ぬか漬けセット」


 てんぷら粉を用意していると、ラベンドラさんからそんな言葉が。

 ちゃんと抜かりなく買って来てますって。


「お前たちに仕事を与える。カケルから渡される物の説明書を読み、よく理解した上で展開しろ」

「時間跳躍魔法を美味く使いつつ、お漬物を作ればいいんですのよね?」

「その通りだ。……なお、失敗した場合は飯はない。以上だ」


 ……誰がリーダーなんだか分かんないよこのパーティ。

 ま、俺には関係ないけど。


「と言う訳でこちらが漬物を作る道具たちになります」

「どれどれ」


 ラベンドラさんは調理中。

 と言う事で残った三人で一番信頼が出来るであろうガブロさんにぬか漬けセットを預けまして。

 俺は俺で、お蕎麦を茹でますか。


「ラベンドラ、野菜くずが必要との事なのですけれど処分していいマンドラゴラは?」

「動きが悪い者達全て使っていい」

「分かりましたわ」


 ……さらば顔も知らないマンドラゴラさん。

 君たちの命は美味しい漬物の礎になるんだ……。

 だから安心して逝ってほしい。


「カケル」

「何でしょう?」

「天ぷらには何を付ける?」

「天つゆとかあるんですけど……」


 よくぞ聞いてくれたラベンドラさん。

 もちろん、天つゆを作ることも考えた。

 だが、俺が出した結論はこれだ!!


「抹茶塩、と言うものがありましてね?」


 抹茶塩!

 塩の塩味と抹茶の風味、ほのかに残る苦みが特徴。

 こんなの天ぷらに合わないわけがありませんからね。


「楽しみにしておこう」


 なお、ラベンドラさんは抹茶塩の名前だけ聞いてニヤリと笑い、そう呟く模様。

 意外とラベンドラさん、知りたがりと言うより体験したがりだよね。

 百聞一見、百見一行って感じ。


「とりあえずぬか床? と言うものは出来ましたわよ?」

「それで漬物が出来るのか?」

「恐らくはそのはずですわ」

「では早速いくつかマンドラゴラを埋めて作ってみよう」


 ……ぬか床って、普通はこんなインスタントじゃないんですよ……。

 さっきの野菜くずとかを分解する時間とかが必要なんで、買って来たぬか床でも三か月くらいは漬けられる用になるためにかかるはずなんです。

 どう考えても時間跳躍がバグってるんだよな。


「そうこうしている間に天ぷらは揚がるぞ?」

「お蕎麦も茹で上がります」


 信じられるか? 天ぷらやお蕎麦と同じ時間で漬物……ぬか漬けが出来ちまうんだぜ?

 エルフの魔法ってすげー。

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― 新着の感想 ―
抹茶塩をもったいぶったけど、前に天ぷらパーティーした時に出してたはず。 正直、一連で読み返さないと思い出せない…
青じその天ぷら美味しいんだよなあ パリパリサクサクしててさ ほぼ衣食ってるだろうが!と言われると返す言葉もないけども そして舞茸の天ぷら!舞茸は天ぷらが優勝! 異論は見えません
茄子の天ぷら、外はカリッと中はとろり、おいしいですよね。苦手だった茄子が好きになった料理ですw 抹茶塩に柚子塩、胡椒塩もお勧めです。 ぬか漬けは我が家でも漬けていますが、家によって味が全く変わるので…
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