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何と思っていたんだ?

「デザート! デザート!」

「少しくらいは食後のひと時を楽しませろ、全く」

「デザート、デザート」

「お前も乗っかるな、全く……」


 マジャリスさんとアメノサさんの合唱を聞きながら、切り分けたゼリーやらマンゴープリンをお出しすれば。


「ひゃっほい!!」

「宴じゃ宴じゃ~」


 テンションも上がるってもんよ。


「割と弾力があるな」

「思っとったほど甘くはないのぅ」


 で、そんなテンション爆上がりーずを無視し、既に食べ始めるラベンドラさんとガブロさん。

 俺も食べよ。


「多少酸味がある分、食べやすくはあるな」

「酒には合いそうにないがのぅ」


 ……ふむ。

 なるほどなるほど。

 ……あれだね、こんにゃく入りのゼリーに近い弾力。

 あと、思ったほど甘くはないとか言ってたけど、十分に甘いぞ?

 そりゃあ、昨日のプリンやパンナコッタに比べたら甘くはないかもしれないけど、ゼリーにしては甘い。

 あの……なんだろうな。果汁感が強いとかじゃなく、甘い、んだよな。

 いや、果汁の感じは確かにするんだけれども。


「これは何だ?」

「果汁を混ぜたプリン……ですね」


 厳密には絶対に違うよな、マンゴープリン。

 えーっと、なになに?

 ……一応そのままプリンにマンゴーを加えたもの、なのか。

 ただ、買って来た奴には卵は入ってないな。

 牛乳とマンゴー果汁を混ぜてゼラチンで固めた奴っぽい。


「すっげぇ濃厚な果汁感がするぞ?」

「まぁ、そう言う商品ですからねぇ」

「凄く味わい深い味をしてますわよ?」

「まぁ……割と高級な果物ですし……」

「ギュッと濃縮されたような甘みに芳醇な香り、さらには微かな酸味と全部が調和している」

「甘めの白ワインと合いそうじゃな」

「そうだな。口の中をリフレッシュする意味でも甘めのスパークリングが合いそうだ」


 ……無いよ?

 どれだけ欲しても、無いよ?


「オレンジゼリーが個人的トップ」

「甘さは正義! つまり、一番甘かったマンゴープリンの優勝だ!!」


 お帰りなさい甘いもの大好き―ず。

 随分と静かだったのは喋るのそっちのけで食べてたからですね。

 ……皿の上にデザートがもう無いし。

 早すぎない?


「確かにマンゴープリンは美味しかったですわね。でも、私は柚子ジュレを推しますわ」


 急に今まで出てこなかった商品を推すじゃん。

 柚子ジュレね。

 白桃ゼリーやらマンゴープリンとは違って、緩めに作られてるらしく。

 お皿に出す時に崩れながら出て来たんだよね。

 柚子の爽やかな風味と程よい甘さ。

 崩れたゼリーの瑞々しい口当たりと、ガッツリ食べるデザートと言うよりは、呼吸を整えながら食べる、みたいな印象。


「私も白桃ゼリーだな」

「俺はマンゴープリンだ。そもそものマンゴーってやつの味が気に入った」


 ……ほぅ?

 やっぱり姉えもんにマンゴーをおねだりしなくちゃか。

 かー! 高いって分かってるから本当は手が出ないんだけどな、かー!

 そこまで言われちゃあ買ってあげるしかねぇな、かー!


「わしも柚子ジュレじゃな。これが一番落ち着くわい」


 ふむふむ。

 あ、ちなみに俺は白桃ゼリーが一番美味しいって思ったかな。

 なんと言うか、一番バランスが良かった。

 甘いんだけど甘すぎず、酸味もあって香りもある。

 ……あと、これは言ってもしょうがないんだけど……。

 もう少しだけ、ゼリーが柔らかかったら俺の好みだった、うん。


「なぁ、カケル」

「どうしました?」


 と、心の中で品評会を開いていたら、『無頼』さんから声を掛けられ、


「マンゴーってやつ、用意出来ねぇか?」


 リクエストされました。

 ……う~む。

 今すぐにってわけにはいかないだろうな。

 いくらデパートとは言え、高級マンゴーが常にあるってわけじゃあないだろうし。

 確実に手に入れるなら、ネットで買うが無難。

 そしてネットで買えば、届くまでに時間がかかる……。

 明日用意します……とは言えないよな。


「近い内に……」

「マジか!?」


 まぁ、俺的には姉貴に頼むだけだし。


「確約は出来ませんが……」

「いや、食えるかもってだけでいい。つーか、カケルが手を回して無理なら絶対に無理なンだろうしな」


 聞き分けが良くて助かる。

 誰とは言わないけど、食べたいとなったら意地でも食べたがるエルフも居るし。


「ちょっと姉に頼みますね」

「うむ」


 と言う事でスマホを操作。

 えーっと、俺の名前を言ってみろ、と。


『マンゴーか。手配しとく』

『感謝感激雨霰』

『あと、独断でメロンの詰め合わせセット送り付けといたから』

『……助かるけどどういった風の吹き回し?』

『や、香木が思ったよりも好評でさ……』

『ちなみにマンゴーは香木送ってる方からのリクエストね』

『最上級をご用意させていただきます』


 ……これでよし。


「最高級のマンゴーを用意するそうです」


 ……ん? 反応ないな?


「あのサイズで意思疎通が可能な魔道具、お前ら知ってるか?」

「カケル特製の魔導具だろうと理解している。おいそれと作れるわけじゃあない」

「今までスルーしとったが、色んな情報を映像で見れるあの道具も魔道具として性能ずば抜けとるんじゃよな」

「いくつかサンプル頂けませんかしらね?」

「持ち帰れるか甚だ疑問だがな」


 ……今更?

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― 新着の感想 ―
最高級マンゴーはヤバいぞぉ… 高級スイーツが生えてるようなもんだ
今更??と言うかアメノサちゃんとか無頼さんの所の国ならこういうのあるかと思った、トランシーバー的なやつ……それか念話的なテレパシー的な魔法でそういう魔道具とかエルフさん達とかやってるのかと まぁ、…
まぁ比較対象居ないから仕方ないけど神と交信出来る時点で最上級だしなぁ 日本で言うなら卑弥呼級だからねぇ
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