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ただし甘味に限る

 う~む……。

 豆腐をメインって考えると、やっぱりあれなんだよなぁ。

 ただ、既に何度かやってるし……。

 なんて考えてたらですよ奥さん!

 かなり時期的に早いからか小さめだったけど、豆腐と相性のいいアイツが並んでたわけです。


「……ワンチャンマジャリスさんが食えない可能性があるか」


 懸念が無いとは言えないけど、食べられないって事は無いでしょ。

 多少苦い位が何よ! 美味しいのよ!!

 と言う訳でかなーり早い今年初ゴーヤ、使っていきましょうか。



 ただいま! という事でね。

 まずはゴー君に豆腐の進捗を尋ねましょ。


「出来てる?」

「ンゴ!!」


 完璧! との事なので早速確認……。

 すげぇ、寸胴鍋にまるでプリンの如く豆腐が出来てる……。

 かなりクリーム色が濃いね、この豆腐。

 まぁ、豆乳の色を考えたらそうもなるか。


「ちなみにゴー君、おからは?」

「ンゴ!」


 食べたい! との事なので肥料として土に混ぜて与えてみました。

 もちろん全部じゃないよ?

 晩御飯にも使うからね。


「ありがとうね!」

「ンゴゴ!」


 という事でゴー君作の豆腐を回収。

 さぁて、と。

 もちろん味見が必要だよなぁ!?


「イセカイカワブタ節使っちゃお」


 レンゲでお皿に豆腐を取り分け、そこに削ったイセカイカワブタ節。

 ネギを散らして醤油を垂らし、味変用に生姜チューブもご用意と。


「いただきます」


 異世界ピーナッツの豆腐……いざ実食!!


「むほほほほほ」


 美味い!!

 まずすっごい滑らか。

 市販の絹ごしより滑らかだよこれ。

 適当なこし布でこれだろ? 文字通り絹でやったらどこまで滑らかになるんだろ。

 滑らか過ぎてほぼ液体みたいになりそうだな。


「マジで美味い」


 そして現代醤油との相性もいい。

 豆本来のふっくら丸い旨味と甘みが、醤油の尖った塩味と程よく調和。

 そこにイセカイカワブタ節の舌の根に届く強い旨味と、ネギの刺激が本当にもう。

 いい仕事してますねぇ、と、心の底から出てくるよ。


「これで湯豆腐作りたいな……」


 イセカイカワブタ節で出汁とってさ。

 そこに異世界ピーナッツの豆腐をぶち込んで、異世界湯豆腐作りたい。

 絶対美味しいもん。

 そこに白菜とかネギとか入れてさ、どうせならきのことかも……。

 危ない危ない。湯豆腐とか言いながら鍋作りかけてた。

 某イラストレーターかよ。


「イセカイカワブタ節との相性も確認したし、今日のも美味しくなりそうですわ」



「邪魔するぞ」

「いらっしゃ~い」


 と言う訳で紫色の魔法陣から五人が登場。


「カケル」

「はひ」

「アメノサが発狂寸前になるまで喜ンでた。礼を言う」


 登場早々に『無頼』さんからそう言われちゃった。

 ……喜んでくれたならいいか、ヨシ。


「カケル、今日の料理は?」

「あ、えっと……ゴーヤチャンプルー定食を作ろうかと……」

「ゴーヤ……?」

「こいつです」


 と言う訳で本日の料理の主役が登場。

 前述の通り全然時期より早いからさ。

 だいぶ小ぶりだけども。


「ふむ……。それでどんな料理を?」

「ゴー君に頼んで豆腐を作って貰ったので、豆腐と卵、後はイセカイカワブタ節と一緒に炒めます」

「ふむ」

「後は炒りおから、味噌汁と付けます」

「なるほど」

「と言う訳でメインのゴーヤチャンプルーをお願いします」

「……任せろ」


 という事で調理開始。

 俺はお味噌汁を担当しよう。

 沸かしたお湯に削ったイセカイカワブタ節を入れて出汁を取り、そこにワカメと異世界豆腐。

 味噌を溶いて完成っと。


「種があるのか……」

「綺麗に取っちゃってください」


 ゴーヤを半分に割ったラベンドラさんは、風魔法で綺麗サッパリ種とワタを除去。

 そのまま薄切りにスライスしていく。


「スライスした後は?」

「ボウルに入れて砂糖と塩を加えて揉み込んで放置しといてください」

「ふむ」


 こうしておくと苦みが取れるんだって。

 俺は別に苦くても全然ウェルカムなんだけど、おこちゃま舌の彼が居るし。

 抑えられるなら抑えておいてあげようという俺の親切心。

 

「これを使うのか?」

「です。美味しいですよ?」


 これ、というのはおからの事。

 まぁ、ラベンドラさん達の認識としては絞りかすだろうね。

 けど美味しいよ、おから。

 最近はハンバーグやドーナツにも使われてるし。


「ドーナッツ!?」


 言ってないです。

 いやマジで。口に出して無いです。

 思考を読むなマジャリスさん。

 ……マズい、思考が読めるのか……!?


「…………」


 いややっぱり読めないのかよ。

 んじゃあさっきのは何だったんだよ、まったく。


「どうするんだ?」

「材料を細かく切って炒めて、最後に炒めながらおからと混ぜ合わせて完成です」


 今回の炒りおからに使う材料は、しいたけ、人参、ちくわ。

 まずはおから以外を油で炒めて、炒め終わったらおからと合流。

 仕上げにイセカイカワブタ節も混ぜ合わせて完成っと。


「それじゃあゴーヤチャンプルーに入りますか」


 そろそろ苦みも抜けたでしょうって事で、いよいよメインのお時間。

 まずはベーコンを炒めて、その後にゴーヤ。

 両方に火が通ったら豆腐を入れて、豆腐に焼き色が付いたら卵を回しかける。

 卵を他の具材に纏わりつかせたら、普通は醤油やらの調味料を入れていくんだけど……。

 今日はイセカイカワブタ節だけで味を付ける。

 俺はコイツに全幅の信頼を寄せているからね。

 絶対に美味しくなる。


「と言う訳で完成です」


 異世界ピーナッツから出来た物フルコースでの晩御飯……ここに完成。

 んだらば早速……いただきます!!

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― 新着の感想 ―
マロニーで草 うちの湯豆腐は醤油に大量の鰹節を入れて作るからだしが出た醤油でも美味しいし染みた鰹節だけでも美味しい
実際この下拵えでチャンプルーなら問題ないくらいの苦味に抑えられると思う ツナ塩昆布和えだとゴーヤの個体差に祈るしかないけども 異世界揚げ出しや油揚げもいいなあ……
豆腐メインなら麻婆豆腐こそ至高!(辛いの大好き派) 個人の嗜好はさておき肉豆腐とか揚げ出汁豆腐とかもあるな。……まあ休日でもなければ冷奴一択なんだが。めんどいしw
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