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 さて、と。

 紫色の魔法陣に消えていった五人を見送り。

 改めて、異世界ピーナッツとご対面。

 ラベンドラさんの話だとこっちの世界の大豆みたいな話だけど、にわかには信じられないし。

 だったらとりあえず割ってみようという事で。


「ハンマー、のこぎり、名状しがたいバール状の物……」


 おおよそピーナッツの殻を割るのには使わない代物たちだけど、異世界ピーナッツだしなぁ。

 サイズもそんじょそこらのピーナッツの何倍だよって大きさだし。

 あ、あと何故かあったくるみ割り人形も持って来た。

 ほんと、何であるんだろうね?


「よし……。セイッ!!」


 まずは大きく振りかぶってハンマーを振り下ろす。

 ――が、金属音と共に弾かれる。

 ……植物だよな!? 明らかに金属同士のぶつかり合う音だったぞ!?


「のこぎりの歯が立つのか?」


 固さ的にのこぎりが刃こぼれする未来しか見えない。

 そうなると俺に残るのは名状しがたいバール状の物とくるみ割り人形のみ。

 あ、これ詰みか?


(水をかけたら柔らかくなるぞい)


 神様ナイスアドバイス。

 ……出来れば最初に教えて欲しかったけど。


(ちなみに熱湯の方が効果あるぞい)


 なるほど。

 じゃあ一旦お湯を沸かしまして……その間に異世界ピーナッツを庭に移動。

 流石にリビングで熱湯をぶちまけたくないしね。

 と言う訳でケトルで沸かしたお湯を異世界ピーナッツにぶっかけて。

 渾身の力を込めて……振り下ろすべし!!


「ぴょっ!?」


 すると、さっきの金属音はどこへやら。

 殻ってより乾燥した土みたいな感覚で、あっさりと穴が開く異世界ピーナッツ。

 お前もう少しさぁ……もっとこう……あるじゃん?


「とりあえず中身は……」


 殻の中を覗き込むと、綺麗なクリーム色の豆がこんにちわ。

 落花生みたく、薄皮とか無いのね。

 あと、でっかい。

 俺の顔よりデカい。

 え? よく庭まで移動できたねって?

 ……台車使ったもん。

 それでも移動大変だったけど。

 だから庭に移動させたときにはお湯が沸いてたんだぜ……。


「ン~ゴ!! ンゴゴ!! ンゴ~ンゴ!!」

「どうしたゴー君」


 と、何やらゴー君が騒がしくなってまいりました。

 どしたん? 話聞こか?


「ン~ゴゴ~!!」

「殻が欲しいの?」


 どうやらゴー君は異世界ピーナッツの殻をご所望の様子。

 ちょっと待ってね。

 異世界ピーナッツの真ん中のくびれの部分にのこぎりを当て、何度かギコギコしてやれば。

 半分に割れて、上の方にあった豆の部分が……って、ヒィッ!?

 ズシン!! という音と共に、地面に落下する殻と豆。

 あっぶねぇ……下敷きになったら大変なことになってたなこりゃあ。


「とりあえずどうぞ」


 と、散らばった殻をゴー君に与えてみると、


「ンゴゴ~♪」


 ご機嫌な様子。

 ……さて?

 このままのサイズで保存できるわけ無いし、とりあえずある程度の大きさに解体するか。

 そんでもって、やりたい事があるからその準備もしなきゃ……。

 半分は殻付きのまま放置でいいか。

 あ、でも雨降ったらマズいな……。

 ブルーシート掛けとけばいいか、ヨシ。



 ふぁ~あ。

 おはようございます。

 昨日結局寝る前に異世界ピーナッツの解体とか言う大仕事をしたせいで、お昼までぐっすりですわ。

 休みの日の特権だね。

 という事で、様子を見に行きましょう。

 リビングに鎮座する寸胴鍋。

 中には水と、ある程度の大きさにカットした異世界ピーナッツ。

 かなり膨れたな……。

 そしたら一旦水は流しまして、しっかりと異世界ピーナッツの水気を切って、と。

 これをさらに細かく切り、ミキサーへ。

 滑らかになるまで粉砕玉砕大喝采したら、そいつを鍋に。

 まずは沸騰するまで火にかけまして。

 焦げ付かないように混ぜ続けるのもお忘れなく。

 沸騰したら一度火を止め、軽く冷まして弱火で再加熱。

 その間にもう一つの寸胴鍋にザル、こし布とセット。

 煮込み終わった異世界ピーナッツを、ここで漉していきますわぞ~。


「量が量なせいでクッソ大変だな……」


 明らかに個人宅でやる量じゃないのよね。

 でもまぁ、美味しいであろう豆腐の為だ、我慢我慢。


「ひ~……」


 ちなみにこの漉す作業。

 冷めるとやりにくくなるらしく、なるべく熱い内にやれとの事なので。

 火傷に注意しながら繰り返しますわぞ~。

 寸胴鍋サイズの量を一度で終わるわけ無いからね。

 で、搾り終わったカスがおから、絞ったものが豆乳ってわけ。

 ここまで来たら後は簡単。

 豆乳が入った寸胴鍋とにがりを庭に持って行きまして。


「ゴー君、お願いがあるんだけど?」

「ンゴ?」


 ピザも焼けるし干物も作れる。

 更には鰹節まで作れちゃう便利なゴーレム。

 家庭用に一家に一機、いかがでしょう?


「豆腐って作れる?」

「ン~ゴ~?」

「あ、えっとね」


 そりゃそうか。

 豆腐の作り方なんてゴーレムは知らないよな。

 と言う訳でお勉強タ~イム。

 と言ってもスマホで豆腐の作り方を見せるだけなんだけど。


「出来る?」

「ンゴ!!」

「じゃあよろしくね!」


 任せろ! という力強い言葉をいただきましたので、ゴー君に豆腐を作って貰いまして。

 そうなると、豆腐を使ったメニューが今夜の晩御飯なわけだけど。

 あるぜ、最高なものがな。

 と言う訳で。材料の買い出し――の前に。

 イセカイカワブタ節をたっぷり削り、フライパンに油を入れてこれでもかと熱する。

 リボーンフィンチの卵をフライパンに入れ、炒り卵を作る途中にご飯を投下。

 しっかり混ぜ合わせたら塩コショウ、醤油と投入し、またまたよく混ぜて。

 最後にイセカイカワブタ節を入れて炒めたら完成!

 イセカイカワブタ節チャーハン!!

 イセカイカワブタの旨味を最大限に感じながら、卵のコクと炒めた香ばしさが食欲をそそる!

 あっさり系なのにどっしりとした素晴らしい旨味。あぁ……美味い。


「ふぅ。ご馳走さまでした」


 食後のウーロン茶が美味い……。

 よし、満足したし充電完了。

 それじゃ、晩御飯の買い出しに行きますかね。

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― 新着の感想 ―
チャーハンがすこぶる美味しそう おにぎりにしても美味しそう 豆腐の味噌汁とともに
全自動の何でも作成機になってるゴー君さん、これもうヤオヨロズ一味だろ…
なんか、足とか生えてきそう……なんなら腕も生やしてパーフェクトゴー君が完成しそう
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