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神様「ふぉっふぉっふぉっ」

「ふぅ……満足じゃわい」

 

 結局……俺は庭と台所を三往復しましたよっと。

 最初用意してた生地じゃあ足りなくなったから、新しく生地作ったし。

 ラベンドラさんがノリノリで、


「作り方が学べる」


 とか言って手伝ってくれたのが良かった。

 時間跳躍魔法も付いてきたし。

 ……ゴー君に賄賂(抗菌土)は必要だったけども。

 

「それで? デザートは何になるんだ?」

「少々お待ちください」


 最後のナンを口に運び、しっかり咀嚼し飲み込んで。

 食べ終わったら即デザートの要求……俺でなきゃ見逃しちゃうね。

 と言う事でデザートを用意していきましょう。

 まずご用意するのは異世界産のチーズ水、必須なので何とか用意してください。

 そしたらチーズ水を火にかけ、チーズの伸びを出していきます。

 そこにバター、蜂蜜を加えてよく混ぜ、仕上げにブラックペッパーを一つまみ。

 これでハニーバターチーズソースの完成。

 後はこれを、買って来てお皿に移したバニラアイスにたっぷりとかければ……。


「バニラアイスのハニーバターチーズソースかけになります」


 完成!!

 美味いもんに美味いもんかけたらそりゃうめぇだろ理論!


「ソースが冷めない内に食べるぞ!」

「もちろん!!」


 と言う事で、ソースが冷めて伸びなくなる前に食べちゃってください!


「バニラアイスの甘さとソースの相性がとてもいい」

「ブラックペッパーのピリッとした刺激がいいアクセントですわね」

「冷たいアイスと温かいソースのコントラストもまた抜群じゃわい」

「チーズが合わさるだけでアイスもまた別の表情を見せるんだな」


 ……よし、評判は良さそうだ。

 何もアイディア浮かばなかったから、咄嗟に思いついたソースをアイスに掛けただけだからな。

 受け入れられてよかった……。


「白を合わせたいな……」

「確かに合うじゃろうな」

「チーズの味はもちろん、バニラアイスの甘さもワインといい相性だろうな」

「もう食べ終わってしまいましたわ」

「お代わりありますよ?」


 ペロリと食べてしまったリリウムさんにそう言うと、他の三人が異様な速度で食べ始める。

 あ、これ多分お代わりが無いと踏んでゆっくり食べてたな。

 んで、お代わりがあると分かると、お代わりの回数が食べられる量に直結するからこうやって掻っ込んでる、と。

 買って来たバニラアイス……ファミリー用で二リットル入ってるからね。

 そうそう無くならないでしょ。

 ……それでも今日一日で食べきるだろうけど。


「あー……染みる……」


 グリーンカレーに刺激されてた口内を、バニラアイスの冷たさと甘さが鎮めてくれる。

 そこにチーズの塩味とブラックペッパーの刺激……。

 思い付きで作ったにしては上出来だわ。


「よくもまぁこういう料理を思いつくものだ」

「料理と呼べるかは分かりませんけどね」


 アイスにソースかけただけだし。


「こうして食っとるわしらが笑顔になるんじゃから十分な料理と言えるじゃろ」

「そうですわよ」

「さいですか」


 まぁ……日本人の認識というか、基準の高さと言うか……。

 海外だと電子レンジで温めただけでも料理って言ったりするし。

 てことはアイスにソースかけただけでも十分って事?

 これなら今後も似たような手法でデザートを用意出来るな?


「ふぅ。辛い料理の後には甘い物じゃわい」

「大変美味しゅうございましたわ」


 うん、予想通り、バニラアイスファミリー用は奇麗さっぱり無くなってますね。

 ハニーバターチーズソースなんて言わずもがな。

 綺麗に食べて貰ってボク、満足!


「よし、カケル」

「持ち帰りですね?」

「うむ」


 デザートをマジャリスさんが開始するとすれば、ラベンドラさんからの声掛けは持ち帰りの合図。

 と言う訳で使わなかったグリーンカレーペーストをドン。


「これがどういうことか分かりますね?」

「……無論」

「伸ばす飲み物は大丈夫ですね?」

「不要だ」


 と言う事で、異世界でもグリーンカレーを堪能して貰う事にして。

 異世界に帰る四人を見送って後片付け。

 ……持ち帰りの料理もネタが尽きて来たんだよなぁ。



「止まれ」


 ダンジョンを探索中。

 突然マジャリスが全員を止めた。


「どうした?」

「鼻がムズムズする。近くにマンドラゴラが埋まっていないか?」

「探知には引っ掛かりませんけど……?」

「気のせいじゃないのか?」


 周囲を見渡し、そう言われるも、


「いや、絶対に居るはずだ」


 と言って、マジャリスはその場で意識を集中。

 そして……、


「壁の中か?」


 壁に近寄った瞬間、


「ぶぁっくしょい!!」


 盛大にくしゃみ。

 瞬間、ガブロが壁に斧を振りおろし。

 ラベンドラが出来た穴へと身を滑らせ。

 リリウムが、氷晶をその穴へと叩き込む。

 すると……、


「驚いた」


 アメノサが目を丸くするほど鮮やかに。


「ブラウンロングマンドラゴラ倭種だな」


 見るからにゴボウの見た目のマンドラゴラをぶら下げたラベンドラが帰還。


「本当に居るとはな」

「だから言っただろ? 俺の鼻はなぜか植物系の魔物を敏感に探知出来るようになったんだ」


 『無頼』、並びにアメノサは知らない。

 異世界……つまるところ現代でマジャリスが花粉症になったことなど。

 その副作用で、異世界でも植物系の魔物が近くにいると鼻がムズムズするようになってしまったことを。

 そして、『夢幻泡影』さえも知らない。

 その花粉症は、この世界の神が、ワインを飲めない腹いせに発症させたという事を。

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― 新着の感想 ―
神様ひどいwwwwwww' これカケルママにバレたら姉ワイン没収されるのではw メニューはもういっそこういうのが良いんだよ飯(ウインナーと炒り卵に醤油かけた丼、角切り漬物お茶漬け等)とか、バ、バナナ…
腹いせで有効な効果になってるのww
ふぉっふぉっふぉっ 真っ先にバ○タン星人を思い付いた貴方、オッサンですね?
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