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ナンだって言うんだ!

「……最近の臥龍岡の昼飯美味そうだな」

「自作のバーガーですからね。好きに作れるんで美味しいし楽しいですよ?」


 職場での昼時。

 先輩から、持って来た照り焼きテンペストチーズ水バーガーに付いて言われるも、サラッと流す。

 別にバーガーとかなら家でも作れる範疇だし、見た目もただの照り焼きチキンバーガーだし。


「……俺、今日はハンバーガーにしよう」

「いってらで~す」


 と言う訳で誰も居なくなったのを確認し、バーガーにガブリ!!

 ん~~~っ!!

 照り焼きチーズ水ソースにまみれてなおパリッとしたテンペストワイバーンの皮!

 保温どか弁により保たれた出来立て温度のおかげで肉に絡みついたまま伸びる照り焼きチーズ水ソース!!

 シャキシャキしたレタスにマヨネーズのコク! そしてからしの刺激が最高の一体感を醸し出している……。

 照り焼きの味付けも完璧。

 肉汁とのマリアージュでより旨味が引き立つぜ……。


「ぷはっ。美味い!」


 ちなみに飲み物は炭酸水。

 例え無駄なあがきでも健康に気を使いたいお年頃なのよ。


「さてさて、今晩は何を作ろうかねぇ……」


 美味しいバーガーに舌鼓を打ちつつ、俺はスマホで何かいい料理は無いか検索をするのだった……。



「……なあ」

「どうした?」

「疑問なのですけれど……」

「……どうしたの?」

「国王会談は終わったのに、なぜ二人が居るんじゃ?」


 異世界に帰り、チョコレートフォンデュでマジャリスをあやし。

 明日以降何をしようかと相談したものの、特に決まらず就寝。

 翌朝に持ち越され、朝ご飯を食べながら会議をしていたら……『無頼』とアメノサが合流。

 何食わぬ顔で朝ご飯を食べ始め、会議にも口出しをし。

 とりあえず、適当なダンジョンに潜ろうという話になった時に、自分たちの国の管轄のダンジョンに行こう、と切り出して来て。

 アメノサの、


「私が許可する」


 という一声で行動が決定。

 一同そのダンジョンに向かったところで、先の展開に戻る。


「調理士の交換留学の話、持ちかけたら握り潰された」

「だったら俺らで拉致っちまおうって事らしいぜ?」

「……それは伝えていい事なのか?」


 なお、『無頼』とアメノサが居た理由は、ラベンドラの拉致……らしいのだが。


「別にどうもこうもしねぇよ。ちょっと普段作る飯のレシピをメモらせてくれりゃあいい」

「まぁ、なら構わんか」


 拉致と言いつつ、実際にやる事と言えば、同行して飯をねだりつつ、そのレシピを書き記すと言うもの。

 その程度ならばと、『夢幻泡影』も条件を飲んだ。


「今から向かう場所は倭種がたくさん」

「その分、魔物どもの強さも他と比べ物にならねぇ。やられるなよ?」

「? 私達……最低でもラベンドラを守らないとレシピが増えませんのよ?」

「わしらは普段より一人分負担が軽くなるわけじゃな」

「簡単にやられんし、普段もお前らに負担かけてないだろ」

「ラベンドラがやられたら飯抜きだ。お前らは死んでもいいからラベンドラだけは守れ」


 なお、向かう先のダンジョンには倭種が大量に住み着いているらしく、一体どんな魔物たちなのかと『夢幻泡影』が心を躍らせた事は言うまでもない。

 


 ふぅ、ただいま!

 と言う事でね。

 本日はナンを作っていきたいと思います。

 もちろんチーズ水含みのチーズナン。

 そして、ナンを作るという事は、今日のご飯はもちろん……カレー!

 ただ~? 一般的な日本カレーは何度か作っちゃいましたので~?

 本日はなんと! ナンと! グリーンカレーを作っちゃいま~す!

 で、そのグリーンカレーのペーストがこちらです。

 ……いや、だってさぁ? 色んなスパイスとか、材料揃えるだけで結構な値段するよ?

 でも、それらはペーストを使えばなんとお手頃価格。

 追加で買うのはココナッツミルクだけって寸法よ。

 しかもグリーンカレーなんて初めて作るわけだし、だったら最初からある程度味が保証されたペーストを使うべきなのでは!?

 さて、言い訳も終わったところで具材の下ごしらえ……の前に!

 ナン作るよ! ナン!


「ボウルに強力粉、砂糖、塩、ぬるま湯にしたチーズ水、溶かしたバターを入れて捏ねるっと」


 なお、ナンももちろん初挑戦なので、レシピ見ながらの作成です。

 材料を全部入れたら捏ねる。

 捏ねれば捏ねるだけ美味くなる。……捏ね得! 捏ね得!!

 捏ね終わったらラップをかけて発酵。

 で、その発酵したものがこちらになります。

 そしたらこれを人数分……だけじゃあ絶対に足りないので、割といい大きさに分けまして……。

 さらに休ませ、後は伸ばして焼けば完成。

 ……で、ですよ。

 どうせなら焼き立て食べたいよね? って事で。


「ゴー君、これ、俺らが食事する直前に焼き上がる様に焼いて貰っていい?」

「ンゴ!!」


 意識を持った焼き窯ことゴー君にお願いし、俺らの食事時とか言う曖昧注文で焼き上がり予約。

 多分今この瞬間だけならどんなAIだろうとゴー君には敵うまいよ。

 

「……野菜だけ切って、後はラベンドラさんと調理するか」


 一緒に作らないとテンション下がるしね、あのエルフ。

 と言う訳で野菜だけ切って、後はみんなが来るまで待機!

 人をダメにするソファにダメにして貰いましょ。

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― 新着の感想 ―
無頼だけならカケルママのチーズナンを食べても良いのに アメノサは悪巧みするから邪魔だなあ
グリーンカレー=タイ ナン=インド タイって基本米主体だからタイカレーにナンとかチャパティは合わせんのよ……
拉致って言うか見て盗むと言う技術
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