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バナナで釘が切れる

 チーズ水……か。

 料理に活用するとしたらなんだろう?

 まぁ、チーズフォンデュにはしたいよな。

 んで、後は……。

 あれか、ソースの水分をこれに置換したら、濃厚チーズソースになるのでは?

 こう、照り焼きソース自体に強いチーズ味が付いてる的な。

 絶対美味いじゃん。

 よし、じゃあチーズ水はソースに使う事にして、今日のご飯の準備をしませう。

 と言っても、持って来られるチーズ水頼りなところあるから、あくまで準備だけだけど。

 野菜やキノコ類、パンにパスタ、ベーコンなどを一口サイズに切っておく、と。


「そういや、昔チーズフォンデュをしようとセットを買ったっけか」


 スーパーの乳製品コーナーにさ、チーズフォンデュセットみたいなのが売ってあってね。

 パッケージが、『とあるプスの少女』とお爺さんだったな。

 食べたいなーなんて思って作り方を見たら、アルコールランプで加熱、みたいな説明でさ。

 ねぇよ、となって見送った記憶。

 一般家庭にアルコールランプなんて無いよね? したがって俺の家にもない。


「白ワインと、牛乳の二パターンで作ろう」


 と言う訳で、材料調達に出動!!



 ただいま、という事でね。

 買って来た材料、この間やったアヒージョと非常に似通っちゃった感が否めない。

 ただまぁ、それはつまり美味しいって事なので。

 まずはブロッコリー。チーズとの相性は最高なので言わずもがな。

 続いてじゃがいも。スライスして塩茹でにしてチーズと絡めて食べる。最高だろ?

 マッシュルームにベーコンは当たり前にチーズと組むと最強だし、ここに冷凍のホタテとエビも追加。

 つまりは究極の具材って事。


「後は物の試しでね」


 そしてさらにはデザートもチーズフォンデュで済ませちゃおうと思って、フィナンシェやマドレーヌ、クッキーと言った焼き菓子もご用意。

 こっちは味付けをちょっと変えて、甘いチーズフォンデュでも作れば合うんじゃね? という安易な考え。

 ただまぁ、楽しそうではあるよね。


「んふふ~ふ」


 更にチーズフォンデュ用に買ったものと言えば、冷凍のハンバーグ。

 お弁当に入れる一口サイズのやつで、ハンバーグとチーズの相性は御成敗式目にも定められている。

 これは見つけた時に電流走ったね。


「お、来た来た」


 野菜を洗い、ベーコンをカット。

 冷凍の海鮮たちを解凍してたら、魔法陣が出現。

 さてさて、チーズ水を納めて貰いましょうか。


「……む?」

「でへへ」


 揉み手揉み手。

 

「なんじゃ?」

「チーズ水をですね……」

「ああ……」


 察したようで、こちらに何かを放り投げてくるラベンドラさん。

 俺はそれを受取ろうとして……回避!!

 サクッ!

 ――っぶねー。

 クッソ鋭利なバナナ投げて寄越してきたんだけど?

 しかもサクッとか軽い音出して机に刺さってるんだけど?

 身体貫かれたらどうしてくれる。


「む、すまん」

「危うく怪我するところでしたよ……」


 ていうかただ鋭利なだけじゃないなこのバナナ。

 クッソ固いな?

 突き刺さって微動だにしてないし。


「容器はあるか?」

「はいはい」


 と言う訳で大きめのボウルを差し出すと、当たり前に手刀でバナナを切断。

 あー……いいや、ツッコみ放棄。

 溢れる果汁をボウルに写し、その間に三人が着席。


「そうだ、翔。この水だがな」

「はい」

「あの魔道具を使ってのフォンデュは辞めた方がいい」

「……え?」

「襲ってくるぞい」


 ――察し。

 まぁ、加熱……というか、保温機能で温められちゃうから……。

 チーズが伸びたらそりゃあ襲っても来るか。


「あと、ワイバーンも狩って来た」

「前回のとは違い、今回はテンペストワイバーンですわよ」


 いや、ですわよ、とか言われましても……。

 何が変わるの? としか……。


「ちなみに今日の料理は?」

「チーズフォンデュです……」


 まぁ、チョコレートファウンテンを使わず、土鍋でやりますけれども……。

 正直、チョコレートファウンテンを使ってやってみたかったな。

 襲われるならやらないけど。


「手伝おう……と言ってもほぼほぼ準備は終わってしまっているか」

「ほとんど、ですね」


 まぁ手伝って貰うんですけれどもね。

 とりあえずは頂いたチーズ水を土鍋に移し、量を計測。

 なんでも、チーズとワインや牛乳の比率を二対一にするのがチーズフォンデュの黄金比なのだそう。

 だから、それに合わせた分量を鍋に入れまして……。


「ワイン……」

「鍋に入れる位なら、私たちの口に入れたいですわよね……」


 はいそこ! 物欲しそうにしない!!

 調理用でそんな値段しないの買って来たんだから。

 

「ワイバーンを捌いておこう」

「煮るよりは素揚げにしたいですけどどうでしょう?」


 鶏肉にチーズも当然合うよね? となると、ワイバーンもチーズに合う。

 焼いたり煮たりもいいけど、素揚げして表面がパリッとした方がチーズに合うと思わない?


「採用しよう」

「皮は外して、皮だけで揚げましょう」


 鳥皮チップス、美味しいよね。

 じゃあそれをチーズフォンデュしたら?

 僕は美味しいと思いました、まる。

 思い立ったらなんでもやる。何でもやるとは言ってないけど。


「ちなみにカケル」

「なんでしょう?」

「飲む用のワインはあるのか?」


 ……それの答えは目逸らし、という事で……。

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― 新着の感想 ―
鶏油で作るチャーハン…じゅるり
更新ありがとうございます。 飲む為のワインが無いのは、遺憾である。by 神様
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