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様子が違う……?

 ん~……いい朝だぁ。

 ――これで仕事じゃなけりゃあなぁ。

 なんて、週明けの憂鬱な気分を飛ばすために、ちょっとだけいつもよりも手の込んだ朝食を作ることにした。

 まず玉ねぎを超薄切りにします。

 涙が出ちゃう……男の子だもん。

 ――続いてピーマンも種抜いて、洗って薄く輪切り。

 こいつらを食パンに乗せ、昨日の夜に仕込んでおいたトード系モンスターのお肉改めトリッポイオニクで作った鳥ハムを薄切りにして乗せる。

 俺がこの肉をカエル系モンスターの肉と認めない限り、この肉はトリッポイオニクでしかない。

 ……正直、味は美味しいけどカエルの肉ってだけで拒否感出るよね。

 と言うわけでこの肉は俺の中では未来永劫トリッポイオニクな訳である。

 全体像を見てないからセーフだよセーフ。

 んで、切った具材が全部をパンに乗せたらそこにケチャップ。

 のちにチーズ、所により塩コショウが振るでしょう。

 スライスチーズもいいけど、やっぱりピザ用チーズの方がいいなと思っちゃう現象、あると思います。

 あとはそれをトースターに入れて、焼く事四分……いや、五分。

 ちょっとカリカリにしたくて、いつもより気持ち余計に加熱してみる。

 結果は……うん、ちょっと焦げたけど許容内。

 ざくざくとした食感のトーストと、薄切り具材が非常にマッチ。

 伸びるチーズを楽しみながら、口周りにケチャップを付け。

 ちっちゃい頃に、こんな朝食で喜んでたなーなんて思いだしながら、淹れたコーヒーと一緒に楽しんだ。

 なお、どれだけ子供の頃を思い出そうが、仕事には向かわねばならない。

 現実は非情である。



 仕事中に姉貴からの、


「ご飯御馳走様。行ってくる」


 と言うメッセージを受け取り、無事に姉貴でも調理できたことに安堵。

 まぁ、流石に具材も何もかもをトッピングした上、焼く時間もキッチリと書いていたから、これくらいは出来て貰えないと困る。

 さてさて、本日の夕飯を作るための材料を買う為、仕事の帰りにスーパーへ。

 ラベンドラさんに祈られたのを思い出し、スクラッチの宝くじを十口買ってみることに。

 結果は……。


「当たるもんだなぁ」


 一万円が見事当選。

 スクラッチで一万円当たるの、初めて見たかもしんない。

 と言うわけでほくほく顔でスーパーへ。

 今夜は何作ろっかなぁ♪

 ん~……あ、卵安い。 

 卵? トリッポイオニク……。

 となったらアレしかねぇよなぁっ!?

 作りたいメニューと言うか、あの四人に食べさせてみたいメニューが思いついたので、爆速で必要な材料を購入して帰宅。

 当然アレですよ。アレ。



「うし、まずは、米炊こう。米が無いと始まらん」


 いつもなら先に仕込みをするところだけど、今回の料理はそうはいかない。

 何せ、米が炊けないと何も出来ないくらいだからな。


「まぁ、炊ける前にやれることはやっとくけど」


 というわけで米が炊けるまでに具材を切っていく。

 玉ねぎ、人参をみじん切りに。

 シイタケも同じくみじん切り。

 ……へ? 親子丼? なんで?

 俺が作るのはオムライスですよ? 第一、トリッポイオニクはその……カエルなわけで。

 親子にはなり得ませんことよ?

 まぁ、うん。

 親子丼というか、他人丼も作るよ。今後。

 でも今日はオムライスの気分なんだ。

 トリッポイオニクも細かく切って、野菜たちと一緒にバターと塩コショウで炒めて火を通す。

 後は四人が来てからでいいや……。

 週明け初日から張り切ってはいけない。

 何せ、まだあと四日も残っているのだ。

 焦らない焦らない。

 なので人をダメにするクッションにダイブ!

 からのイヤホンセット! 動画再生!!

 ……お、動画更新されてんじゃーん。

 見ます見ますー。



「お、来た」


 いつもより遅いなーなんて思ってたら、ようやく見知った紫の魔法陣が出現。

 やっと来たか、と立ち上がると……。


「皆さん!? どうしたんですか!?」


 魔法陣から出てきたのは、普段からは考えられない程ボロボロになった四人の姿。

 出血とかはしてないけど、防具とか傷だらけだし、服は切れたり破れたりしてるし。


「ちょっと手強いモンスターと戦ってきた」

「ふぅ。疲れたわい」


 なんて言って限界とばかりに座るマジャリスさんとガブロさん。


「私も、久しぶりに魔力が枯渇気味ですわ」


 そして、俺の身長と同じくらい長さの杖を支えに、ゆっくりと座るリリウムさん。

 その杖初見ですね。あ、とりあえずお茶どうぞ。


「すまない」


 差し出されるや否や、全員がひったくる様にコップを受け取り。

 喉を鳴らしてお茶を飲み干し。


「ふー。まるで生き返った気分だ」


 と。

 一体何と戦ってたんだ?


「とりあえず、ご飯作りますね」

「助かる」


 聞きたい気持ちはやまやまだけど、疲労困憊で憔悴しきってるし、まずは飯を腹に入れてもらおう。

 そこから話聞いても遅くないし。


「オムライスを作りますけど……ラベンドラさん?」


 いつものようにラベンドラさんが隣に来るだろうと思ったら、ラベンドラさんも他の三人と同じくテーブルに着いたんだよね。


「すまない。今日はこちらで……」

「分かりました。かなり疲れてるみたいなので、直ぐに作っちゃいますね」

「頼む……」


 とのこと。

 だったら急いで作ってしまいましょう。

 にしても、あれだけ強いと思ってた四人がここまで疲れ果てるなんて、一体何と戦ったんだろう。

 気になる……。

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