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ノットバウザー

「んじゃ、行ってくる」

「あいよ~。私ももう少ししたらいく~」

「りょ。気を付けて。鍵はいつもの所へ」

「ほいほい」


 朝。

 タンドリーバハムートをレンジで調理し、宣言通りにレタス、チーズとパンに挟んでサンドへ。

 結論から言うと凄く美味しかった。

 バハムート肉、カレーとの相性がいいみたい。

 カニ食べてる時みたいに、姉貴と二人で無言になったもん。


「なんか、食べる度に美味しくなってる気がする」

「同意」


 昨日の夜はこんなに美味しかったっけ? と二人で首を傾げながら平らげたら、俺は仕事へ。

 姉貴も仕事の為、海外目指して空港に向かう。

 ちなみに鍵を置くいつもの場所というのは、庭にある鉢植えの中。

 子供の頃から鍵の置き場所と言えばここだったんだよね。


「今日のメニューは何にしようか……」


 ラベンドラさんにはああ言ったけど、どうしようかしら。

 まぁ、仕事しながら何か思いつくでしょ。

 と言う訳で今日も一日……働きたくないでござる!!



 ただいま、という事でね。

 今日のレシピ、決まりましたよ。

 あれだけ美味しいお肉だったんだもん。これも絶対美味しいと思う。

 本日のメニュー――クッパ!!

 いやあの、別に配管工のライバルの亀ではなく。

 韓国料理の方のクッパね。

 クッパ……いわゆるスープご飯。

 でまぁ、クッパ単体だと当然物足りないと思ったので~?

 バハムートのユッケも付けちゃおうかなと。

 解呪が塩釜焼きをした時点で終わってるなら、生で食べられるって事だろうし。

 果たしてバハムートの生肉は美味しいのか?

 この謎を探るため、我々は異世界の奥地へと向かった。


(お、とうとうわしの世界に来る決意が?)


 無いです。

 そう言うノリなのでね。神様は座っといてもろて。


(ふむ)


 にしても、その反応だと俺が望めば異世界に連れて行ってくれるという事だろうか?


(じゃぞ? 来るか?)


 行きませぬ。

 何度も言うが、異世界で生きていける気がしないので。

 

「よし」


 とりあえず昨日解呪を行ったバハムート肉を使って調理するとして、多分今日だけで解呪分は無くなっちゃうだろうし……。

 先にゴーレム君の中に入れといて、四人が来たら時間跳躍で解呪完了して貰おう。

 という事で帰宅してからやる事と言ったら……?

 そう! 塩釜の作成ですね。

 こんなんやるの俺だけだろマジで……。


「うし。ゴー君にお願いしてくるか」


 ちなみに今日から姉貴が居ないという事で、お昼ご飯は朝ご飯と一緒に中に入れてある。

 二食分と伝え、ゴー君もそれを分かってくれたらしく。

 ちゃんと二回に分けて腐葉土とか液体肥料を摂取してた。

 とてもえらい。それだけで姉貴を越えている。


「ゴー君」

「んご!」

「また塩釜焼き……頼める?」

「ンゴゴ~!」

「じゃあよろしくね」

「ンゴ!」


 うむ。快諾してくれた。

 さて……クッパはそこまで時間掛からないし、ラベンドラさんと一緒に作って大丈夫だろ。

 となると……。


「スイーツ……か」


 毎度悩むんだけどなぁ。

 でも今回は、塩釜に卵白を使った都合上、卵黄が余ってるし。

 卵黄をたっぷり使うスイーツを作っちゃおう。

 

「えーっとホットケーキミックス……」

 

 いやぁしかし、卵を買わなくていいってのは思ったよりデカいね。

 日々使わないと増えてくし、増えたら合体していつか孵化しちゃいそうだからコツコツ使わないといけないのが逆にきついけど。


「……あとは大きさが違うから、通常のレシピと分量変わる事かな……」


 卵三個、とかでリボーンフィンチの卵一個分だからね。

 まぁ、卵は正直個体差があるっちゃあるから、誤差の範囲で押し通してるけど。


「先にご飯炊いちゃって、その後で作るか」


 ちなみに今日作るデザートは炊飯器で作る。

 という事はご飯を先に炊いておく必要があるわけですね。

 洗米し、吸水からのスイッチオン!!

 よし、後は炊きあがったら適当なボウルに……。

 待てよ?

 そう言えば大掃除の時に――。


「あったあった、竹のおひつ」


 懐かしいものを見つけたんだよなぁ。

 ばあちゃんの知り合いの曲げ物屋さんから貰ったおひつ。

 昔はこれにご飯入れて、これからよそってたなぁ。

 炊けたらこれに入れるか。


「一応洗ってアルコール消毒しとくか」


 もう何年も使ってない奴だからね。

 洗剤で洗い、熱湯消毒からのアルコール消毒。

 最後にゴー君の中にお邪魔させて、乾燥までやって貰った。

 一家に一台家庭用ゴーレム。お買い求めはフリーダイヤルエルフエルフ。


「うし。じゃあやっていきますか」


 リボーンフィンチの卵を卵黄と卵白に分け、卵白は一旦冷蔵庫へ。

 そしたら塩釜焼きを作る時の残りの卵黄と、今分けた卵黄とを合流させ、牛乳、サラダ油、ホットケーキミックスを入れて滑らかになるまで混ぜまして。

 お次は卵白を泡だて器でメレンゲに。

 途中で砂糖を入れるのを忘れずに。

 メレンゲが出来たら卵黄で作った生地にまずは三分の一ほど投入。

 泡だて器で混ぜ合わせたら、残りのメレンゲを入れて全体をさっくりと混ぜ合わせる。

 あとは炊飯器にこの生地を流し込んで、加熱したら完成。

 付け合わせに生クリームとか、アイスとかあった方がいいかな。

 ちょっと買ってくるか。ご飯も炊けるまでもうちょいかかるし。

 と言う訳で買い出しお代わり、行ってきます。

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― 新着の感想 ―
「ゴー君」 「んご!」(はい!) 「また塩釜焼き……頼める?」 「ンゴゴ~!」(いいよ~!) 「じゃあよろしくね」 「ンゴ!」(うん!) なんか、んご?の方が良くない??
何度も言うが、異世界で生きていける気がしないので まぁ、行くときは神様が死なせないために色んな加護付与いっぱいやりそう…美味しいワインと料理を直通で渡せる貴重な存在だし
あなたが異世界行っちゃったらどうするのって話ですよねーw やはりドンと構えて異世界組が食材を持ってくるのを待ち構えてないとw
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