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彩り果実

 まぁ、何と言うか。

 ゴーレム君、呪いとかも平気で吸収しちゃうんだって。

 というか、異世界の呪いも魔力由来だから、魔力で作られたゴーレム君は大好物だとかなんとか。

 説明されたはいいけど、それでいいのかなぁ、と思う所も……。

 まぁ、異世界の事に何言っても無駄だろうとは思うけど。


「それでカケル? 今日のデザートは?」

「グミを買って来てみました」


 で、食後のいつもの。

 今日のデザートなんだけど、デパートで買って来たグミをね。

 異世界で、寒天を使ったスイーツの大会を開くとかなんとか言ってたし?

 こっちの世界のスイーツも見せつけておこうかなと。

 なお、使っているのは寒天ではなくゼラチンなもよう。


「……グミとは?」

「ジュースだったり、果汁だったりを固めたものですね」

「ゼリーとは違うのか?」

「ゼリーより弾力があったり、柔らかかったりします」


 という説明の後、買って来たグミのお披露目よ。

 個包装であり、包装には何味かが明記してあって。

 更には窓のような、中のグミが見えるような透明な部分がある。

 それ以外は白で塗られてる感じ。

 商品名に宝石って言葉が使われてる通り、見た目綺麗なんだよね、このグミ。

 あと、美味い。

 コンビニとかスーパーで売ってるグミももちろん好きだけど、このグミだけはこう……ランクが違うかな。

 グミとして、ではなく、俺の好みのランクの話だけど。


「これがそれか」

「色んな種類がありますのね」

「全種類試したい」


 で、まぁテーブルにガサーっとひっくり返しまして。

 好きなのどーぞスタイルにしたんですけど。

 まずはみんな、何味があるかの確認に勤しんでるね。

 ちなみに味の種類は三十種近くある……はず。

 基本的に自分の好きな味しか食べないし。

 俺も実は初めましてな味があったりするのよね。

 赤うめとか、カシスとか。


「ちなみに飲み物は何がいいですか?」

「紅茶を頼む。ストレートで」

「同じくですわ」

「カケルは何を飲む?」

「俺も紅茶ですかねぇ……」


 グミと一緒に飲む飲み物って、意外と難しくない?

 コーヒーは何か合わなさそうだし、お茶でもないだろうし。

 結果、紅茶に落ち着いたよね。


「では……」

「私は安定のイチゴを……」

「ぶどうも安定じゃろ」

「聞いたことの無いものを……」


 という事で、四人の人生初グミ、その反応はっと。


「~~~!!」


 先鋒、イチゴ味を食べたリリウムさん。

 ゆっくり噛み締めたグミの美味しさに、静かに握り拳を上下させての表現です。

 ――まさかだけど、イチゴ味が好きだからターバンのガキとか言い出したのか?

 いや、まさかな。考えすぎだべ。


「美味いのぅ」


 次鋒、ぶどう味のガブロさん。

 甘いのはあまり好きではないとか言いながら、すっかり現代のデザートに魅了されてるガブロさんにとって、果汁グミは当たり前に受け入れられるよなぁ?


「本物の果実のような香りが褪せていないのが凄い」


 副将、ラベンドラさん。

 食べたのは……ライチか。

 瑞々しい甘さと僅かな酸っぱさ、そしてフルーティな香りがたまらないよね。

 夏になるとあの飲み物を飲みたくなるし。

 

「これ全部俺の!!」


 ラストは大将マジャリスさん。

 大将に相応しい横暴というか、ジャイアンみたいな事言ってますけれど?

 させる訳がない。

 ちなみに食べたのはキウイ味。

 果物のキウイだと妙に酸っぱいのがあったりするけど、グミになってるキウイは、さっぱりとした甘さと酸味が両立されて最高に美味いんだよな。

 全部俺のって言うのも分かるけども。


「いや、本当に美味しいですわ」

「食感が不思議だ。表面にプツリと歯が食い込むと、そこからゆっくりと沈んでいくような感覚」

「柔らかいが、固い。弾力もある。相反する感触のはずじゃが、それらがしっかりと共存しとるの」

「甘すぎる訳でも、果実の香りが強すぎる訳でもない。全てのバランスが絶妙なんだ」


 分かる。

 このグミの最大の特徴は、何と言ってもその食感なのよ。

 ハード系のグミとも、ソフトなグミとも違うその食感は、例えるなら……水?

 ギリ液体になってない、けれどもしっかりと形を保つ個体というか。

 そんな絶妙な食感のソレは、最初食べた時は衝撃を受けたもんだよ。

 味よりなにより、その食感に驚いたんだもん。

 というわけで俺も一つ……。

 俺はプルーンをいただきましょ。

 好きなんだよね、プルーン。

 あの風味と甘さ、一時プルーンのジャムを愛用してたくらい好き。


「紅茶が合う……」


 そして、考えたらそりゃあそうだけど紅茶も合いました、と。

 フレーバーティーやフルーツティー、更にはロシアンティーなんかもあったりするわけで、果物と紅茶の相性は言わずもがなな訳よ。

 という事で、グミにも紅茶が合う。QED。


「カケル」

「なんでしょう?」

「寒天さえあればこのグミは作れるのか?」


 ……目逸らし。

 まぁ、やってやれない事は無いと思いますよ?

 知らんけど。

 

「……多分?」

「むぅ……挑戦はしてみるが……」

「頼むぞ」

「頼んだぞい」

「頼みましたわ」

「何度も試作する。評価を頼むぞ」

「「あいあいさー」」


 まぁ、いかにラベンドラさんと言えど?

 一発でこのグミを再現する自信はないっぽいですわね。

 まぁ、正直やりかねないと思ってたんだけど、流石に未知過ぎたか。

 さぁて、次は何味を食べようかな。

 ……シークヮーサーにしよ。

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― 新着の感想 ―
なんか、この四人に駄菓子的なやつも食べさせたいな…ヨッちゃんイカとか ヤンヤンつけボー高くなってたなぁ200円越えてるとか(^-^;
グミ、とりあえず用意したのは氷山の一角ぞ?たぶん世の中にはいっぱいあるぞ? 同じ味でも食感も違うし、糖衣付いてる奴もあるし……果汁グミとか美味しいよね、マロッシュとかハードグミも…全部グミなんだよな…
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