表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
404/782

もういくつ寝ると

「言ってみるもんだな」


 『放生月毛』を討伐し、ダンジョンを攻略。

 その報告の為に『ヴァルキリー』と王城を訪れていた『夢幻泡影』は、第二回の調理大会を提案。

 また、今回の課題として寒天を用いること、そして、その寒天の製造をお願いしたい、という旨も同時に報告。

 最初は、本当にそんなものでスイーツが? と不思議に思っていた国王も、ラベンドラが目の前で調理したコーヒーゼリーのホイップクリーム乗せを食べれば考えを改め。

 ラベンドラから寒天の製造法を聞くとともに、これを王城に関わる全調理士に生産するように命じる。

 そしてギルド新聞の代表を呼びだし、第二回大会開催を周知するとともに、今回の課題も明記。

 そうすると、始めは王城関係者から寒天を買い、試行錯誤を繰り返していた大会参加者は、徐々に自分だけのアレンジの為、そもそも寒天から自作するようになり。

 寒天の材料を冒険者に依頼するという特需が発生。

 寒天の材料が水棲のスライム種であることから、初心者から中級者まで、幅広い冒険者がこの特需の恩恵を受けられるようになり……。

 結果、大会の開催を待たずして紙幣は市場を大いに駆け回る事となる。


「ぶっちゃけ、もうあんたらの言葉なら大体の事は信じてくれると思うぜ?」


 まさかここまで上手くいくとは、と思うラベンドラに、『ヴァルキリー』のアタランテが少々呆れながら発言。

 正直な所、解体士として、ラベンドラの言う寒天なるものの取得方法には異を唱えたい。

 スライムが体を構成している成分のみを抽出するというその方法は、解体士として認められないというか……。


「でもまぁ、まさかスライムの水分全部飛ばして抽出するとはね……」


 解体とは? となる様な内容なのだから当然ではある。


「内臓などはあらかじめ取り除く必要がある。解体士としての仕事は奪ってないはずだが?」

「そりゃそうだけど……なんだかなぁ……」


 そもそもスライムは、表面の魔力を帯びた膜を剥ぎ、透明で見えない内臓を取り除いて乾燥させることで食用となっていた。

 つまるところ、解体士としての仕事は確かに減ってはいないのだ……。

 

「内臓無視する連中も出てきそうだな」

「それは個性だ。だが、当たり前に内臓は抜いて作った方が美味い。舌触りも食感も滑らかになる」

「あら、内臓入りの寒天の、あの少しザクザクとした感じ、私は好きですわよ?」


 そんな二人が会話していると、リリウムが入ってくる。

 

「それを活かせる調理士が居るか、という話だがな」

「正直、食用としてではなく、保存法としての方が有用だと思う」


 更には『ヴァルキリー』のヘスティアも加わり、王城を後にする。

 そんな後姿を見送りながら、


「…………次はどんな物が出てくるのでしょうね」


 実は誰よりも大会の開催を待ちわびていたソクサルムが呟いたことは、誰も知らない。



 ふぅ、ただいま。

 という事でね? やっぱりしゃぶしゃぶいいなぁと思った今日この頃。

 皆さまはどうお過ごしでしょうか?

 ケルピー倭種肉にヒツジナゾニク、豚肉と牛肉の四種の肉食べ比べしゃぶしゃぶ!

 今日のご飯はこれに決定!

 というわけで早速準備開始。

 まずは何といってもしゃぶしゃぶの命とも言える出汁の準備から。

 昆布を水に戻して三十分放置、その間に鰹節で出汁を取り、あごだしの素も加えまして。

 昆布からも出汁を取り、沸騰直前に昆布は取り出す。

 その後沸騰させて昆布のぬめりを取りまして、先程のかつおとあごの合わせ出汁と合体!

 これで黄金出汁+アルファの、特性しゃぶしゃぶ出汁の完成です。


「野菜は多い方が美味い」


 実はしゃぶしゃぶって肉も美味いけど野菜も美味い。

 なんだったら、肉に対して倍くらい野菜食べられると思う。

 というわけで今回用意した野菜がこちら。

 ネギ! 鍋の定番!

 白菜! 鍋の定番!

 人参! 彩重視!

 という事でね。まずはたっぷりのネギを白髪ねぎよろしく、細く長く切りまして。

 白菜は、葉っぱの部分はざっくりと、白い部分はやや小さめに。

 人参はネギと同じ大きさになるよう頑張って、刻んだねぎと合わせますわよっと。

 これらをたっぷり用意したら、お次は薬味。

 万能ねぎをこれもたっぷりとみじん切り。

 アサツキもネギに合わせてみじん切りよ。

 続いて大根おろし、嫌というほど用意しまして。

 その内の半分を、もみじおろしとしてタネを取り、細かく刻んだ唐辛子と混ぜ合わせ。

 ショウガもたっぷりとすりましょ。

 ニンニクも忘れちゃダメよ。

 そしてそして、俺のとっておき、ザーサイ!

 こいつ刻んで肉と一緒に食べるのがうめぇんだ。

 ……あ、さっきのしゃぶしゃぶ用の出汁、つゆとしても少し貰っておこう。

 某しゃぶしゃぶ食べ放題のお店だと、自分でつゆアレンジ出来るじゃん?

 そこで和風だしとポン酢にショウガを混ぜるのが美味いのよ。

 ネギ、もみじおろし、刻みザーサイにポン酢をかけて食べるつゆにしても美味い。

 つまりしゃぶしゃぶは美味いQED。


「しっかり日本酒も買って来たし」


 甘口と辛口、両方買って来ました。

 となれば……、


「馬刺しも当然いるわよね」


 という事で炒り塩水に浸して呪い抜き。

 五人前という事で大皿にびっしりと盛り合わせまして、はーやく来い来いエルフ達。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ