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一部地域にエルフを伴うでしょう

 今日も『夢幻泡影』が来なかったらどうしよう?

 色々と買ってきた食材がダメになってしまうような気がするが……。

 ヘイ、神様? 最新のエルフ予報を教えて?


(現状ダンジョンを踏破し帰還中。報告は翌朝にしそうであるし、普段通り来ると思うぞい)


 ありがとうございます。

 一日来ないだけでこれほど寂しく感じてしまうとは。

 ……ハッ!? これが盆や年の瀬にしか顔を合わせなかった祖父母の感覚!?

 もう帰るのかい? なんて毎度の常套句だと思って流してたけど、心の底からの本心だったんだろうなぁ……。

 それにしてもダンジョン踏破か。

 多分めでたい事だよな?

 ……奮発、するかぁ。


(ワインか!?)


 ですよ?

 しかもここで飲むんじゃなくて、向こうで飲めるように持ち帰って貰おう。


(♪♪♪)


 後で神様にはしっかりお供えするので、『夢幻泡影』の分は取らないように。

 いいですね?


(へ?)


 へ? じゃないが?

 『夢幻泡影』の踏破記念だって言ってるでしょ。

 それを横から掻っ攫うような真似しないの。


(じゃが……)


 『夢幻泡影』より多くワインをお供えしますから。


(本当か!?)


 しかも銘柄も全部変えましょう。

 現代ワインの飲み比べ出来ますよ?


(ひゃっほい)


 ……これでよし、と。

 後はメニューだけど……昨日のあるしなぁ。

 デザートを追加で買ってくることで良しとして貰おう。

 というわけで追加の買い出し、行ってきます。

 ……ワイン、どれだけ買って来なくちゃいけないんだろうなぁ。



「カケル」

「邪魔するぞ」


 というわけで一日ぶりに『夢幻泡影』のお帰りです。

 ……うん、結構ボロボロですね。


「神様から事情は聞いてます。ひとまず、ダンジョン踏破おめでとうございます」

「む、おめあり」


 ――翻訳魔法さん? ちょっと台無し過ぎる翻訳では?

 反省して、どうぞ。


「かなーり厄介な敵じゃったわい」

「踏破後に気が付いたが、丸一日戦っていたようだ。昨日は連絡も寄越せずすまなかったな」

「いえいえ、久しぶりに一人でゆっくり出来ましたし」


 一人(一人とは言ってない)。

 ゴーレム君だとか、神様とか居るしなぁ。


「だが食材が……」

「流石に一日くらいなら悪くなりませんよ」

「そうか」


 ふふふ、日本の電化製品、舐めて貰っちゃ困るぜ。

 一週間とかなら流石に怪しいけど、一日程度なら鮮度ほぼそのまま保存なんて余裕ですわ。

 ……多分。


「それで? 今日の料理は?」

「貰ったマンドラゴラをある程度ふんだんに使った料理にしようかと」

「何から取り掛かる?」

「まずはスープですかね」


 というわけでいつもの流れでドラゴンエプロンを装備したラベンドラさんとレッツらクッキン。

 まずはしいたけと侯爵芋のポタージュ、トリュフを混ぜて。

 しいたけと玉ねぎをみじん切りし、たっぷりのバターで炒めまして。

 炒めた後は水を入れて少し煮込む。隣で鍋にて侯爵芋を塩茹で。

 煮込んだ玉ねぎ、しいたけと茹でた侯爵芋をブレンダーに入れて液状にしたら、お鍋に戻して牛乳、コンソメを入れて弱火でじっくり。


「後はコンソメが溶けるまで待って、塩コショウで味を調えて完成です」

「ふむ」

「続いてジャーマンポテトを作りましょう」


 フライパンに侯爵芋、燻製ヒツジナゾニクを入れ、オリーブオイルで炒め。

 粒マスタード、塩コショウ、粉チーズ、刻んだトリュフマンドラゴラを入れてしっかり馴染ませ。


「後は食べる直前にチーズをかけて温め直せば完成です」


 ご飯のおかずにお酒のお供、万能ジャーマンポテトの完成だい。


「あっ……」


 ここでカケル、痛恨のミス。

 トリュフマンドラゴラ、味見してないでやんの……。

 どうするのよ、この見た目で味がメロンだった……とかなったら。

 というわけで薄くスライスしたトリュフマンドラゴラを侯爵芋を茹でた鍋にてしゃぶしゃぶ。

 そのまま何も付けずに味見しまして……。

 ――多分、トリュフ?

 いや、だってトリュフとか食べた事無いし。

 でも、何と言うか、あまり嗅いだことの無い匂いが口から鼻に抜けていったし、味的にはまぁキノコだなって感じたから、間違いないと思う。

 少なくとも果物の味はしなかった、うん。

 まだ牡蠣の見た目バナナを許してねぇからな?


「どうかしたか?」

「なんでもないです」


 で、誤魔化した後はメインのパスタへ。

 と言ってもパスタはジャーマンポテトを作ってる間にラベンドラさんが茹でてくれてたから、後は混ぜるだけなんだなコレが。

 フライパンにオリーブオイル、刻みしいたけ、同じく刻みトリュフを入れ、軽く炒め。

 炒めたらそこに茹でたパスタとパスタのゆで汁をお玉一杯分。

 更に日本酒を少し入れ、ここにあおさ海苔をぶっこむ。


「カケル、今のは?」

「海藻です」

「合うのか?」

「任せてください」


 和風パスタはかなり作ってたからね、キノコを使う和風パスタにはあおさ海苔って気付いちゃったんだ。

 全体を絡ませたら火を止めて、そこにバター。

 溶かしながら全体と混ぜ合わせ、最後に味を調えつつ香りを立たせる目的で醤油を一回し。

 軽く混ぜて完成。

 ……トリュフマンドラゴラよりしいたけの方が使ってる気がするけど気にしない気にしない。

 というわけで、トリュフマンドラゴラ香る和風パスタ、トリュフマンドラゴラ香る侯爵芋とキノコのポタージュ、トリュフマンドラゴラ香るジャーマンポテト、完成です。

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― 新着の感想 ―
たまに雑になる翻訳さん。 自分にお土産無いのが不満だったのだろうか
トラウマは忘れないカケルママ、許されてない牡蠣バナナ… あと、卵の寄生虫も忘れてはいけない…いけない…()
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