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変わり種スイーツ

 さて、本日のデザートなんですけどね?

 こう、最近季節もので攻めてたんですけれど……。

 ちょっとこう、見た瞬間に手に取った商品がございまして……。

 どうしても俺がそれを食べたくなったから、今日はそれ。


「というわけで本日のデザートです」


 そう言って取り出したデザートを見た四人の反応が……。


「マヨネーズ?」


 だったのは仕方がない事なんだ、うん。

 容器はまんまマヨネーズみたいな見た目だし。


「プリンって覚えてますよね?」

「忘れるわけがない!! 卵を使ったデザートだろう!?」

「濃厚でなめらか、とても美味しいデザートでしたわ」

「向こうでも何回か再現した。蒸した物より焼いた物の方が好評だった」

「ちゅーことはプリンか?」


 うんうん、覚えてるね。

 で、ガブロさん、その読みは大当たりよ。


「その通りでプリンなんですよ、これ」


 そう言ってマヨネーズと言われた容器を手に取り、蓋を開け。


「ただ、普通のプリンと違って飲むプリンなんです」


 蓋を開けたら、吸い口が登場。

 そこに口を当て、容器を押しながら吸っていくと……。

 濃厚トロリとした、卵の味が濃いプリンが口内に流れ込んでくるって寸法よ。

 美味いんだこれが。


「飲む……プリン?」

「……いいのか? そんな事をして?」


 もしかして罪悪感感じちゃってる?

 確かに俺も子供の頃にさ、容器に入ったプリンをぐっちゃぐちゃに混ぜて、カラメルとプリンのでろでろした物体に変化させて飲んだりしたけど、罪悪感というか、背徳感を感じはしたな。

 それと一緒か?


「あ、ちなみに色んな味を買って来たのでそちらもどうぞ」


 なお、購入は専門店なもよう。

 いやさ、飲むプリン専門店とかあったら入るでしょ。

 ……飲むプリン専門とか言いながら飲むチーズケーキやら、飲むティラミスやらあったのはご愛敬。

 専門とは?(宇宙猫顔)


「まずはプレーンな飲むプリンからだろう」

「ですわね」


 というわけで四人がそれぞれ飲むプリンを手に取りちゅーっと吸い上げ。

 そのまま飲めるんだけど、味を確かめるためか軽く咀嚼。

 そして、


「プリンを液体にした、というものではなく、プリンと言い張れる材料で美味しくしたスイーツ感の強いドリンクだな」


 ん? 結構辛辣な感想かこれ。

 なんと言うか、言葉の端々にトゲを感じる気がする。


「だが美味い。固形のプリンには絶対に真似できない滑らかさと喉越し。あとは、初めから液体であるが故の味の濃さがある」

「素材の味がハッキリと濃厚に感じられますわ! 牛乳も卵も、嫌な風味のしない素晴らしい品質ですし」

「元からプリンは飲み物だったが、こうして飲み物にされると明確に違いが分かる!」

「疲れた時に欲しいわい」


 けどそのトゲも最初だけで、後からしっかり褒められてたよ。

 良かった良かった。


「ちなみに色んな味とはどんなものが?」

「まずはその茶色いのがショコラプリン味です。濃厚なビターテイストのチョコ味って書いてありました」

「ふむ、甘いだけじゃないのもあるんじゃな」

「続いてオレンジっぽいのがパンプキンプリン味ですね。濃厚なプリンと濃厚なかぼちゃの掛け算って説明でした」

「かぼちゃというのはきんつばで使ったマンドラゴラですわよね? でしたら絶対に美味しいじゃありませんの!!」

「ピンクのはイチゴプリン味です。甘みだけじゃなく、程よい酸味が感じられるイチゴ果汁をたっぷり使ってあるとの事です」

「甘みと酸味の組み合わせか。興味深い」

「最後に白いのが……飲む杏仁豆腐です」

「杏仁豆腐……一度食べたことがあるよな?」


 いや、うん。プリン専門なのにチーズケーキ味が~とか言ってたけど、杏仁豆腐味はマジで試して見たくてさ。

 我慢出来ずに買っちゃった。

 ゲヘペロ。


「……杏仁豆腐はプリンなのか?」


 はいそこ! ツッコまない!!

 それは踏み込んではいけないサンクチュアリ。

 店がそうと言ってるならそうなのだ。いいね?


「まぁ……大枠で見れば?」

「そうか」


 お願い翻訳魔法さん。

 キュウリと茄子お供えするからいい感じに翻訳しといて。


(茄子よりスイカやメロンがいいそうじゃ)


 やっぱカブトムシだろ、翻訳魔法さん。

 または鈴虫。あと、メロンなんて欲しがるのか……。

 キュウリに蜂蜜じゃダメ? あれ確かメロン味になるとか言われてるし。


(構わんそうじゃ)


 あ、いえ……メロンをご用意させていただきます。

 受け入れられると途端に申し訳なくなってくるからね。

 明日忘れずに買って来ます。


「ちなみにカケル」

「はい」

「一人一種類ずつで構わんのか?」

「そう思って買って来てますから」

「流石だな」

「では三つあるのは早い者勝ちか!?」


 ……そうはならんやろ。


「俺のですね」

「あ、そうか」


 あ、じゃないんよ。

 あ、じゃ。

 いやまぁ、飲んだ後に確認してないだけましだけどね?

 どこかの姉貴と違って。

 ……冷蔵庫に入れてたプリンが食われていた挙句、一回り小さいサイズになってた時は思わずピキッたね。

 いや、食う分にはいいんよ。声掛けて買って来てくれるなら。

 ただ、黙って食って、かつあわよくばバレないかも? とか言うスケベ心でサイズが小さいのを買って、何事も無かったかのように置いていたのがちょっとね。

 おんなじことを姉貴にしたら、素直に謝って来たよ。

 自分がされたらいやな事を周りにするなって教わらなかった?

 俺は姉貴から教わったが。


「よし、私はまずはこれだ」

「わしはこれ」

「私はこれですわ」

「全部!!!」


 というわけで四人はそれぞれプレーンに続く次の飲むプリンに狙いを定めて手を伸ばした。

 うん、マジャリスさんは落ち着こうか。

 誰も取らないからさ。

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― 新着の感想 ―
カケルママのせいで何故か精霊さん、おじゃる丸の電ボでイメージされたんだが!
プリちゅっちゅ >それは踏み込んではいけないサンクチュアリ。 最近カケルママの心の声がどんどんグレードアップしている気がするw
ゲヘペロは、もはやただの舌なめずりな気がする。 翻訳精霊さんは、何故そんなにも瓜推しなんだろう?
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