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神様「この知識はギリ……かのぅ……」

 トマトが煮詰まりましたら、そこに水、塩、サフランを入れて、白身魚とシャコナリケリを投入。

 本当は殻付きの有頭エビを使うんだけど、そこはそれ。

 殻と頭からの出汁が美味いって事らしいんだけど、シャコナリケリを舐めて貰っちゃあ困る。

 有頭エビにも負けない旨味があるぜ、こいつには。


「で、魚介を加えたらひと煮立ちするまで待って、煮立ったら一旦魚介を取り出します」

「加えたのに取り出すのか」

「火を通す事と出汁を出すことが一端の目的なので」


 って説明したけど、伝わってるかな?

 この世界の料理は見た目も気にしちゃうからね。

 あと、魚介類がゴロゴロしてる状態で米を入れて煮詰めるの、大変だし。


「なるほど……」

「ちといいかい?」

「なんでしょう?」


 料理に少しだけ余裕が出てきたタイミングで、ガブロさんが声をかけてきた。


「先ほどの弟の話じゃがな、カケルの世界にもそう言った武器は存在するんか?」

「あー……存在はしますよ? 俺は持ってはいませんし、この国で持つにはかなり特別な許可が必要ですけど」


 日本で暮らしてて、拳銃を扱った人なんて少数派だよね。

 一応サバゲ―とかは銃を扱った判定になるんかな? でも実銃じゃないし……。

 実銃となると、海外に行って、射撃体験とかするくらいしかないんじゃない?

 職業的に持たなきゃいけない人たちは別にすると。


「やはりあるんか」

「あらゆる技術が進んでいる世界だ、無い方がおかしい」

「ですわね。……にしても、許可制なのですか?」

「まぁ、文字通り凶器ですので……。人同士の争いに使われてしまえばどうなるかを考えると……」

「なるほど。カケルの世界では魔法銃を使う必要がある様な魔物は少ないのだろうな」


 ……どうだろうね。

 魔物って観点で言えば、そりゃあゼロだけど。

 動物……害獣とか言われてる動物には、猟銃とかで対応してるはず。

 なんか猟銃の方も色々審査が厳しいとか、撃てる条件がキツイとかで問題になってなかった?

 熊が云々の話題の時に。


「ちなみに何故そのような質問を?」

「いや、何か魔法銃を発展させるような発想は無いものか、とな」


 あー……。

 これ教えていいもんなのか? まぁいいか。

 どうせ俺が教えたってバレないでしょ。


「散弾銃とか、スナイパーライフルとかはあります?」

「??」


 無いらしいね。ヘイスマホ、ガブロさん達に散弾銃とスナイパーライフルの機構を説明して。


「ひと煮立ちしたんで魚介類を取り除きましょう」

「う、うむ」


 ガブロさん達に説明動画を見せてる間に、俺らはパエリアを進めていきますよって。

 魚介類を取り除いたら、洗ってない米を投入。

 当然無洗米。徳さんから買って来たお米なり。

 ……最近スーパーとかにもお米売られてなくて驚いちゃうよ。

 ばあちゃんのコネ様様だね。もちろん、タダで譲れとか言うはず無いし、俺と徳さんはそんな関係でもない。

 農家の方には日々感謝ですわ。


「後は強火で五分、そこから弱火ですね」

「うむ……」


 ラベンドラさん、動画の内容が気になるみたいだ。

 そりゃあ、未知なる武器の説明は知りたい物なんだろうな。


「ほー、発想が合理的じゃな」

「命中精度が低いなら、弾を複数発射して広げればよい」

「相手から反撃されない距離から狙えばいい。実に思考がエルフに寄っているな」


 それは褒め言葉か?

 でも、エルフが言うエルフに寄ってるは褒め言葉っぽいな。


「弾の開発と改良、それ用の魔法銃の作成が必要じゃが……」

「これ、むしろ術者のサブウェポンとして便利すぎません事? 散弾銃なんて、術者と思って接近してきた相手を蹴散らすのに最適ですわよ?」

「使用者の魔力で威力を上げるような工夫をすれば、立派な近接牽制として機能しそうだ」

「そうなれば、私は大砲ですわね」


 オートエイムなんて存在しないわ、とでも言いそうだなリリウムさん。

 まぁ、この人らの武器には必中のエンチャント入ってるんですけど。

 あるじゃん、オートエイム。

 むしろホーミングか。


「……わしらの世界に比べて平和そうじゃのに、どうしてこうも武器が豊富なのかのぅ」

「武器が豊富だから平和に見えるんですよ。抑止力って奴です」

「なるほどな」


 この人達には、間違っても大量破壊兵器とかは教えちゃダメだろうな。

 自分らは魔法防御で守りつつ、笑顔でぶっぱ、とかしかねない。


「かなりいい匂いがしてきた」

「いい感じですね」


 弱火にして約十分。いい感じにスープを米が吸い、水分も無くなってきた。

 ここで一旦強火に上げ、最後の仕上げでおこげを作る。

 このおこげが美味いんだ。スペイン史にもそう書かれている。


「最後に取り出していた魚介類を盛り付けて完成です」

「盛り付けの為に取り出したのか」

「そうなりますね。あ、盛り付けたらパセリを散らしてレモンも添えましょう」


 というわけで俺とラベンドラさんでイカやシャコナリケリ、鱈を盛り付け。

 ――え? アサリ? むき身状態のアサリを取り出せるわけ無いでしょ。

 入れたままにしてあるよ。

 レモンは……う~ん。くし切りのイメージが強いからくし切りで。

 見栄え的にはムール貝があった方が良かったかもね。

 でもでも、これにて、たっぷりシャコナリケリのパエリア完成!!

 お腹すいた! 早く食べましょう!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 大量殺人兵器とかヤバそう… 細菌兵器とか……核兵器は環境破壊で不味い
[一言] 貴腐葡萄も神様のさじ加減(美味しいは正義)だったし 最悪ライン超えそうな兵器は、神様が理を消して起動できないようすればいいだけなのかな
[一言] 飯でおさえてればいいけど、武器とか余計な知識を定期的に仕入れたら、神様に転移禁止されそうだなぁ
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