表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
271/782

貰っちゃった……

 さぁてさぁて?

 しっかりみんなデザートもデザートワインも楽しみましたし?

 じゃあ次はお持ち帰りですわよね?


「何をすれば?」


 というラベンドラさんに、


「ムサカの材料をホットサンドにしましょう」


 と返事。

 ホットサンドメーカーを引っ張り出してきまして、パンをセット。

 パンの上には縦切りした茄子とチーズを乗せて、その上にミートソース。

 一度これでパンを乗せて一個としよう……。

 と思ったら、横からラベンドラさんの手が伸びて来て。


「まだだ」


 一言言うと乗せようとしたパンを俺の手から取り上げて。

 更に茄子、チーズとトッピングし、最後にホワイトソース……。

 結局パンの上にムサカを作っちゃったよ……。


「これでいい」


 ってラベンドラさんは言ってたけど、その横顔は限りなく食いしん坊の顔してましたよ?

 ……ん、そう言えば。


「水切りヨーグルトと何かジャムとか挟んでも美味しいと思いますよ?」


 デザートサンドというか、ああいうの、日本にしかないとか聞かない?

 苺とホイップクリームのサンドとか、ブルーベリーとクリームチーズのサンドとか、コンビニでも結構見るじゃん。

 海外の人たちがSNSで写真投稿してるのとかよく見るし。


「デザートを……サンド?」

「絶対美味しいじゃありませんの!!」

「やろう!! 今すぐ作ろう!!」

「いや、水切りヨーグルトが……」

「時間跳躍かっ!? マジャリス! リリウム! カモン!!」


 カモンて。

 後ノリノリで二人も飛んできたし。


「ヨーグルトがもう無いんですよ」

「なん……だと……」


 ただなぁ、水切りがどうこうって話じゃなく、ヨーグルト自体をもう買って来てないんだよなぁ。

 まさかここまで評判いいとも思わなくて……。


「で、では諦めるしかないか……」

「レシピさえ聞いておけば向こうで再現出来ませんの?」

「圧縮魔法ならば覚えがある」

「水切りヨーグルトは教えて貰っているからな。……例えばどんなジャムを挟むんだ?」


 ラベンドラさんに尋ねられたから、冷蔵庫を漁りまして……。

 ん~……合わせるならこれらかなぁ。


「普通にブルーベリーのジャムと、イチゴジャムと、オレンジマーマレードですかねぇ」


 朝食にトーストを食べる都合上、こういったジャムは結構揃えてるつもりはある。

 他にチョコレートクリームとか、ピーナッツクリームもね。


「少しずつ味見しても?」

「構いませんよ」


 と言ってティースプーンを手渡して。


「失礼」


 蓋を開けて、まずは苺ジャムを少し掬って、口へ。


「む、なるほど。前に食べた果実のジャムか」

「ですね」

「サッパリとした甘さと酸味。……なるほど、これなら水切りヨーグルトに合うだろう」


 まぁ、苺とクリームチーズは相性ばっちしだしね。

 というか、出したジャムはクリームチーズと相性いいやつしかないよ。


「こっちのは……む、先程のより瑞々しさを感じるな。あとは甘みより酸味の方が強いが、突き刺さる様な酸味ではない」


 お次はマーマレードの感想。

 まぁ、確かにイチゴジャムに比べたら酸味は目立つか。

 でも言ってる通り、酸味が鋭いわけじゃないんだよな。

 何と言うか、丸い酸味というか……。


「む、こちらは風味がいいな。甘さと酸味のバランスも良く、瑞々しさももちろんある」


 最後はブルーベリーのジャムと。

 にしても……、


「お二人も味見します?」


 後ろでラベンドラさんの食レポ聞いてる二人が凄い顔してるよ。

 というわけでスプーン二本追加です。


「ちなみに、こうしたジャムって異世界に……」

「無論ある。……が、こう香りが残るようなものではないな。砂糖も珍しいものだし、ただ果実を煮詰めた代物であることが多い」

「なるほど」

「このジャムのさっぱり感がいいな!」

「苺のバランスの良さが一番ですわ!!」


 ジャムもこっちの世界の方がクオリティ高いのか。

 だとしたら、色んなジャムを提供したい気がする。


「よし、一つ目が焼けたぞ」


 なんて事をしてたら最初のホットサンドが完成っと。

 まだまだ焼いていきますわよ。


「む、そうだ」


 その時、俺に電流走る。

 何故なら、思い出したようにこのセリフを言ったのがガブロさんだったこと。

 そして、毎度この流れは新しい食材を渡される流れ……っ!!

 ふっ、俺は日々成長しているのだ。こんな予想くらい簡単よ。


「新しい食材じゃが……ホレ」


 なお、断れるとは言ってない。

 いや、渡されたら受け取るしかないじゃんね。

 んで、渡された食材だけど……これ鮭だな?

 鮭特有のオレンジの身。あと脂がすっごいねこれ。

 超上物の鮭の身っぽいけど……。


「まだまだマンドラゴラ残ってますよ?」

「だが他の料理に使えないわけでもあるまい?」

「まぁ、それは確かに……」


 言われてみるとそうだな。

 マンドラゴラって結局野菜だし、あらゆる料理に使えちゃうな。

 にしても鮭か……何作ろうか。


「あら? 静かになったと思いましたら、寝ちゃっていますのね」


 というリリウムさんの言葉にテーブルへと視線を向ければ。

 そこには、酔いつぶれたかテーブルに突っ伏した姉貴の姿が。

 大変お見苦しい姿を見せております……。


「起こさないよう、少し声の大きさを変えるか」

「そうですわね」


 なんて、四人に気を遣わせつつ、ホットサンドをたっぷり作り。

 デザートワインと共に持たせて、見送りました。

 ……さて、この姉貴をどうしてくれようか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
初見の時はトキシラズに持ってかれたけど、君たちデザートサンド食べたこと有るよね… デザートを……サンド?とか言うとるけど、イチゴの時作って食べとるやん
[一言] だが待ってほしい。 それは異世界トキシラズだ……本当に味はシャケなのか??
[良い点] トキシラズとか言うえげつないやつ…… カケルママにスペック教えたらドン引きしそう…あと名前も通じそう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ