表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
242/782

まだまだ終わりは見えません

本日もファンアート紹介!

これで『夢幻泡影』の四人が揃いました!!

描いていただいたルカニさんに圧倒的感謝……っ!!

「おっほぅ」

「凄く厚みのあるワインだ……」

「お肉と抜群に合いますわね……」

「故郷の大樹を思わせる重さだ……」


 えー、サリーチェサレンティーノを飲んだ感想がこれです。

 さっきまでハイテンションで騒いでたのが嘘のように、落ち着いた雰囲気で飲んでいる四人。

 普段からそうであってくれたら嬉しいんだけども。


「そろそろガーリックライスも出来るぞい」


 で、リクエストされてたガーリックライスも完成間近っと。

 今更だけど、バーベキュー用の網じゃあなく、文字通り鉄板を使ってステーキを焼いたりしてた。

 だから、鉄板に残ったステーキの脂をたっぷり纏った美味しいガーリックライスが出来るわけですね。


「鼻に抜けるニンニクの香り……」

「お肉に引けを取らないガツンとくる美味しさですわね」

「何か他にも入っているな。それがいい感じに肉の脂を吸っているように思うが……」

「シイタケの軸の部分ですね」

「なるほどのぅ」


 某漫画でも肉汁を吸わせるためにキノコ使ってたし、不味くはならないと思ってガーリックライスの具材にしてみたんだけど……。

 これ大正解。

 まーじで美味い。

 アッツアツのガーリックライスは、当然のようにニンニクの強烈な香りが鼻に抜けるんだけどさ。

 そのすぐ後から感じる香ばしさと、シイタケの風味が口の中で旨味と合わさり最強に見える。

 美味しいなさすがキノコおいしい。


「二枚目に行く前に野菜も焼いておくかの」

「だな」

「ですわね」

「この緑色のはなんだ?」

「スナップエンドウです。……えーっと、そのまま食べられる豆……ですかね」


 多分ね。

 おおよそそんな認識でしか俺は食ってないよ。


「焼くと美味いんかい?」

「じゃないと持って来ないですよ」


 なんて言いつつ、シイタケと一緒に鉄板に乗せられるスナップエンドウ。

 ……こう、緑色の食材が入るだけで一気にカラフルに感じるな。

 立体感というか、こう、伝われ。


「はふっ! 肉厚のシイタケが凄くとても美味しいですわ!!」


 リリウムさん、まーた語彙力どこかに落としちゃってるよ。

 ……下手したら自分からぶん投げてないかこれ?

 焼き上がったシイタケに嬉々としてレモン汁絞ってる姿からは冒険者感は感じられない。

 こう、日本に旅行に来た外国人の女性感しかない。


「このスナップエンドウとか言う野菜、さやが柔らかく肉厚で充分な食べ応えがあるな」

「癖も無く、歯ごたえも良くて食べてて楽しい」

「柔らかいものばかりの中に、こんな歯ごたえの物が一つあると気分転換にええのぅ」


 思いのほかスナップエンドウの感触もいい。

 美味しいよね、やっぱり。


「よし、二枚目を焼くか!」

「二本!!」

「二本!!」

「私も二本ですわね!!」


 で、野菜を食べ終えたら始まる、オークションみたいな肉の厚さの希望聴取。

 今回はみんな指二本の厚さだってさ。

 ――リリウムさん、合計で指五本の分厚さの肉を食べることになるけど、大丈夫そ?

 下手すりゃ大食いの企画ですら見ないぶ厚さにならん?

 で、ガブロさんは俺の希望を取ろうとしない。

 まだ鉄板の上にお肉乗ってるでしょ……。


「一旦スルーで」


 なおも視線を外さないから、口に出して意思表示。

 肉、ガーリックライス、どれも重いのよ。

 ゆっくり楽しみますわ。


「今度は焼き上がりを待つ必要が無さそうだな」

「ですわね。無理やり魔法で焼いたので、先程のお肉は少々固かったですわね」

「やはりか」


 そう言えば、さっきそんな事言ってたような……。

 魔法で焼いたら味が落ちるとかなんとか……。


「それってどういう原理なんです? 魔法で焼いたら味が落ちるとかっていうのは……」

「魔法の種類にもよるが、リリウムの魔法は対象の内部に直接熱源をぶち込む魔法だ」

「熱源を直接ぶち込む都合上、肉だとどうしても火が通り過ぎてしまってな」

「そのせいで肉が固くなるというのが通説じゃが、ここに魔力による作用も乗るんじゃ」


 ……あの、なんだろう。急に現代で解明できない事象をぶち込むのやめてもらっていいですか?

 

「魔力の作用?」

「魔法じゃから当然魔力は使っておる。その魔力が魔物の肉に入り込んでしまい、結果固くなる」


 うん、魔力がどう作用してかは分からんけど、とりあえず固くなるんだな。

 不思議効果だなー。


「今回わしは塩コショウで食うか」

「珍しい。味は濃い方が美味いとか言ってたやつの言葉とは思えんな」

「素材の味、とか言うのはお前に似合わんぞ?」

「違うわい。次の肉との差を楽しむ為じゃ」

「なら納得ですわ」


 まだ食うのか……。

 いや、食いそうだな。当たり前に。


「あ、バターソース美味い」


 みんなが焼けるのを待ってるのを尻目に、俺はまだまだ残った肉を食べていきますよっと。

 お皿に乗せて、ちょっとだけソースを垂らして食べる。

 これで最初の肉で全ソースを制覇する予定。

 その上で、だけど……。

 このレモンバターソースマジで美味いね。

 わさび醤油の時も言ったかもだけど、さっぱり食べられるのいいね。

 柑橘系の爽やかな香りが、肉の脂っこさを中和してくれる。

 その後にバターのコクが、肉の美味しさとフュージョンしてくれる感じ。

 そこから肉の甘みが出て来て……もう一切れこのソースで食べよ。


「ホレ、二枚目焼けたぞい」

「カケル、ワインのお代わりを」

「もう一つのワインも開けないか?」

「お野菜も焼いていただけます?」


 鉄板囲んで四人が賑やかだぁ。

 ま、近所迷惑にならない程度なら何も言わないさ。

 存分に騒いでくれ給へー。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 外を強火で一気に焼いた後低温に調節した魔法で内から焼いたらいい感じになりそう
[良い点] リリウムさん、やっぱり指3本だと少し厚すぎた?
[良い点] そういえば庭でやってるんでしたね。 エルフとドワーフがご近所様に見られる可能性が?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ