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恐るべしワイバーン皮

昨日作者がやらかしまして、1話飛ばした話を投稿してしまっています。

なので、前日18時に更新された話しか読まれてない場合、その前に本来投稿されるべきだった話が割り込み投稿されていますので、そちらも是非読んでいただけると幸いです。

 滴る肉汁がとても美味そうですわよ。

 なんで皮串ってここまで食欲をそそるビジュアルしてるんだろうね?

 期待値が天元突破ですわよ。


「いただきます」


 改めまして、実食!

 そのお味は……。


「っ!?」

「カケル!?」

「大丈夫ですの!?」


 えー……仰け反りました。

 こう、衝撃的な美味さの物食べると、仰け反りたくならない?

 無意識にやっちゃったんだよね。

 で、心配されちゃったから大丈夫とジェスチャーし。

 いやぁ、マジで美味いわワイバーンの内皮。


「まぁ!? パリッとジュワッとで凄く凄い美味しいですわ!!」

「モチモチとした食感がたまらんな」

「塩も美味いがタレも試したい」

「タレの濃厚な味をサッパリと流す脂のうま味が最高にビールに合うわい!」


 四人も初めて食べる皮の味に驚いてる様子。

 マジで勿体ないよ。今まで食べて来なかったんでしょ?


「この歯に付くか付かないかの絶妙なモチモチ感は他に類を見ない」

「脂臭さも無く、本当に美味しい肉汁が溢れるのもポイントですわ!」

「ガブロの焼き加減も最高だ。香ばしく、パリッと焼けた瞬間を見極めている」

「こりゃあ今まで食わんかったのがバカみたいな味じゃな」


 と、皮串一本ペロリ。

 いやぁ、その気持ちわかるわぁ。

 ラベンドラさんの言う通り、食感がモチモチしててさ。

 例えるとなんだろ……団子とかかな?

 で、その表面はパリッと焼けてて、噛むどころか口に入れた瞬間から脂が溢れてるの。

 皮なのに溶けるんだぜ?

 それを噛んだら肉汁がじゅわ~っとね。

 ビールとか飲んだらたまらんだろうね。


「内皮がメインにすらなり得るな」

「もしワイバーン串を出す店があったらそうなりそうですわね」

「おい、こっちも焼けたぞい」


 なんて、異世界での商売談義をマジャリスさんとリリウムさんがしてたら。

 焼けましたよお待ちかね、軟骨!

 形は俺が知る軟骨串……ヤゲン軟骨って言うんだっけ?

 アレに似せた形に成形してある。

 あれとの違いは軟骨しかついて無いってところかな。

 ヤゲン軟骨はささ身がくっ付いてたりするからさ。


「これは塩ダレでいきたいですね」


 軟骨は誰も食べたことがない部位って事で、トップバッターは俺。

 柚子胡椒を利かせた塩だれを、焼き上がった軟骨串に乗せまして。

 ……いざ!!


「うっめぇ……」


 軟骨のコリコリした食感はもちろんだけど、軟骨自体に肉よりも濃い味がある。

 濃縮された鶏がらスープみたいなその味が、コリッとした食感の後に襲って来て。

 そこに現れるのは塩だれに入れた柚子胡椒と刻みネギの風味。

 それらがサッパリと口の中をした後、遅刻してきた塩だれのうま味は、柚子胡椒とねぎが掃除できなかった口内のうま味と手を組んで脳へと届く。

 ……ビールが飲みたい。

 絶対に合う。何なら、今後何か一つしか生涯つまみに出来ないって言われたら、俺はこれを選ぶ。

 ――だが我慢だ。

 ……今飲んだら、確実に最後まで起きていないだろうから。


「食感は最初は戸惑うが、かなり美味い」

「ビールが進みまくるわい!!」

「面白い食感で好きですわ!!」

「思いのほかうま味がある」


 四人からも好評っと。

 当然正位置ィッ!!


「改めてこの世界の食文化は進んでいるな」

「皮や軟骨がここまで美味いとはのぅ」

「飽くなき食への探究心に感謝、という所ですわね」

「……ところでカケル? この串は?」


 はい、皆さんが気が付くまでに三串かかりました。

 そしてラベンドラさん、いい感じにまとめようとしてるみたいですが、何を勘違いしているんだ?

 まだ俺のバトルフェイズは終了してないぜ!!


「つくねと言って、軟骨と肉を叩いて団子状にしたものですね。中にチーズが入ってます」

「「――っ!!?」」


 その時、四人に電流走る。


「ガブロ!!!」

「分かっとるわい!!」

「どうしてそんな隠し玉を用意していますの!!」

「肉に……軟骨に……チーズ……絶対に合うに決まっているじゃないか」


 この反応が見たかったから黙っていたんですよ?

 ふははは、今からその美味さを想像して震えるがいい。


「ちなみに味は?」

「タレです」


 すまない、宗教上の理由でつくねにはタレなんだ。

 すまない……本当にすまない。


「どうせならタレに漬けて焼きましょうよ」


 今までは焼き上がった串にスプーンでタレを垂らしてたからな。

 ここからが本番って事で、俺らがよく知るタレの焼き鳥の焼き方をして貰う。


「許されるのか……?」

「本来はそうして焼きますからね。タレにも焦げが出来て、香ばしさがアップしますよ」


 なんて言ったら、マジャリスさんとガブロさんが凄い顔してた。

 具体的には鬼でも倒すのかってくらいの形相。

 ワタシナニカワルイコトイイマシタカ?


「そう言えばその大葉を巻いたやつも気になるな」

「そっちは練り梅で食べるのがおすすめです。酸味がすっきりサッパリして、絶対に美味しいと思うんですよ」

「野菜串もある……」

「シイタケとかレモン汁絞って塩振ったら最高でしょうね」


 とか言ってたら一つ思いついたことが。


「ちょっとパパっと作れるもの思いついたんで作ってきます」


 そう言って一旦台所へ。

 えーっと、キャベツはある、味の素、ごま油、白ごまにニンニクチューブっと。

 ここまで材料が揃えば何を作るかなんて察しのいい人なら分かるよね?

 当然、やみつきキャベツ。無限キャベツと言ってもいい。

 こいつをササッと作って、庭へと戻れば。


「焼けとるぞい」


 丁度つくねが焼けた頃合いって寸法よ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] つくねの塩味食ったことないなぁ
[一言] 焼き鳥屋行きたーい
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