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【第一部・エピローグ】
2018/10/2 全体の修正、校正及び推敲を行いました。
≪エピローグ≫
私は湿ったコンクリートの匂いが漂う地下室で、幹部の一人と向かい合っていた。このスペイン人は年の割には今も筋骨隆々だ。狐目であることもかわらない。
奴がカタロニア語で話しかける。
「IALAは無事崩壊したようです。そして、≪人間同盟≫穏健派は新政府と協力関係にあると」
予定通り。いや……予測通りと言うべきだろう。
──準備はできた。
「仲介人を通じて、穏健派の潜入工作員とは連絡が取れているのか」
「問題ありません。合図があれば、すぐに動けるとのことです。当然、死ぬ覚悟も出来ている、と」
敵対していた≪GWRH≫もIALAと共に瓦解した。世界は今、混乱の極みにいる。私たちを妨害するだけのリソースやアセットを、奴らは持っていない。
思わず笑みがこぼれる。このチャンスを逃すわけにはいくまい。今のうちにそのほかのアンチマシン派と合流しておかねば。
そうしてやっと、私は人間達を処罰出来る。私の兄弟を殺した、人間たちを。
「よろしい、同時多発的に攻撃を仕掛ける。可能だな、マルコ?」
マルコと呼ばれた男は笑う。禿げ上がった頭に光が妖しく反射する。
「もちろんです、《イフリート》」
【第一部 完】




