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大学生日記  作者: 江戸銀(エディ)
退寮後編
62/62

2026年1月3日

速いもので2026年になってしまった。

久々にここに書き込むのは久々に小説家になろうを開いたときに、私の2021年に書いた短編小説がランキング入りを果たしていた報告を見たからだった。

なんてことだ、なんて酔狂だ。どこのどいつらがそんな中途半端に昔の小説を呼んでいるのかと思った。

自分でも読み返してみる。全ての表現が踊っている。浮足立っている。ともすれば誇大。ゆえに雄大。

幻想的で、生き生きとしている。常に鬱屈の中にあると思われた人生もあるとき、ある場所、ここでこうして向き合っているときは色彩に包まれていたのだと刻まれた証拠にオパールのような輝きを見た。

日記も刻み続けてもう7年、8年、正確には忘れてしまったけれども、歩いてきた人生である。描きもしなかったことは沢山あったけれども、書いたことだけが私の人生でなかったというのはなんてことだろう。

新年を迎えた私は事実としては卒論に追われている。無計画、無自我、無反省の極み。妄想を垂れ流すだけが性分なのはこういう風に書いてしまうせいなのかもしれないけれども。

今日は午後三時まで寝てしまっていた。最近嵌ってるゲームが面白いせいだ。ナイトレインみんなやってる?

新年の挨拶は飛ばした。クリスマスに妹と大喧嘩して、牡蠣にあたって年末を寝込んで以来、私はなんだか2025年にいる気分だったが、大叔母の家でおせちをたべて親戚で集まったらそんな気分も奪い去られた。食卓を囲む親戚が一人、また一人と年を経るたびに少なくなっていく。けれども、孫が生まれ、子が生まれ、私たちのあつまりは結節点を失っていっても、新しい芽吹きが、枝分かれするように伸びていく。私たちの枝葉は二度と交わることはないのかもしれないけれども、こうして同じ祖先の下にあったことを嬉しく思う。遠のく枝葉が青々しい。


最近は小説を書いていない。それがアイデンティティだったけれども、今やそのアイデンティティをつかって結節する必要が無かったからかもしれない。私の趣味は私のもので、私が何か誰かに投げかけるものに陳腐化した瞬間に競技道具になってしまうな。エンタメは好きだけれども、この衝動はピエロの回すジャグリングのような見世物じゃない。私の苦楽が、苦い思い出が黒いインクとなってパソコンのディスプレイを焼くのだ。だから、見せるための力であっても見世物ではない。


そう、最近のアイディアは七つの国の話。なろうらしく異世界もの。

私は思った。生命、宇宙、物質の起源が一つの起源に重なったIFというのは面白いんじゃないか?

世界は宇宙の始まり⇒物質の始まり⇒生命の始まりなのだ。もしかしたら、物質と宇宙は同時くらいなのかもしれないけれども、空間の広がりが無ければその上におけるものはおけないだろう。

ビッグバンから宇宙も、生命も、物質も生まれたら、その生命はビッグバンのようなエネルギーの荒波にもまれてもいいくらい強い生命だろう?想像できないくらいワクワクする。


ともあれ、また書くよ。

そろそろ大学生も終わりだよ。

でもそれは死じゃないんだ。

旅は続くんだ。

さぁ、あなたは今どんな旅をしているか?

僕たちの枝葉が交わったら会いましょう。


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