2020年5月11日 ご当地キャラの日
2020年5月11日
衣玖「今日は5(ご)10(とう)1(ち)でご当地キャラの日、ひいてはマスコットキャラの日になるんだけど、今日はこの五人少女シリーズにもマスコットってものを決めてみたいのよ」
西香「あら、いいですわね。噂によると人気が出れば相当儲かるちょろい商売らしいですわよ」
留音「そうは言ってもなぁ。うちにマスコットが務まるそれっぽいのなんているか?」
真凛「一応、日めくりの外も含めてだと『フェルディナント君』という小動物が出てますよねぇ」
衣玖「実体は色々あるんだけどね。カワウソやらイタチやらうさぎやら……名前もフェルディナンドの事もあるし、ブレブレよ」
西香「ありましたわね。癒し系小動物で色は白、愛称がフェル君ということだけは共通していたはずですわ」
留音「でもその子をマスコット化ってのはありだよな。魔法少女モノとかになると絶対小動物のマスコットいるし」
衣玖「もうひとつマスコット候補があるわよ。かっぱなんだけど」
真凛「それはちょっとメタですねぇ」
西香「それをマスコットにしてしまうのは少々自信過剰というか、やらしさを感じるといいますか」
留音「あとは……一応イリスがフクロウを飼ってるな。魔法界とかなんとかってので」
衣玖「印象が薄すぎるわね。それならまだ全員と絡みのあるフェル君のほうが現実的」
真凛「マスコットかぁ。どんな子がわたしたちに合ってるんでしょうねぇー」
留音「魔法少女モノとかだと全体を見てるような子だったりするよな。可愛いのに結構頭良い、みたいな」
衣玖「ギャグ系でもキャラを立たせるような立ち回りでツッコミ役だったりするわね。そう考えると性格はかなり器用じゃないと」
西香「グッズ単品で売れないといけませんから、更に見た目が可愛くて、振る舞いもまた可愛く出来るようなキャラクターでないとなりませんわ」
留音「はぁー。そう考えるとアニメのマスコットキャラって意外と大変なポジションなんだなぁ」
西香「でも存在するだけで作品が豊かになりますわ、色んな意味で」
真凛「うーん、今から出すにしても、本当に頑張って考えないとですねぇ~」
衣玖「そうね……それなら誰かをマスコットにしたほうが早いかもしれない」
西香「はっ?」
衣玖「こんなこともあろうかと3年ほど前に作っといてよかったわ、マスコット化装置。これを使うとマスコットに適した誰かの体が小動物やぬいぐるみのようになり、語尾にキュ、などが追加されるのよ」
留音「なんて今日にぴったりな発明をしてたんだ……しかも3年前に」
真凛「流石天才ですー!」
衣玖「これで誰が一番作品のマスコット的な可愛さを持っているかがわかるわ。その選別が恐ろしくて使わなかったけど、今日はこの封印を解く」
西香「わたくしかしら。常識人でツッコミ役ですし……はぁっ、面倒ですわねっ」
衣玖「さぁ、押すわよ! ぽちっ!!」
留音「誰も変化ないな……一番あるんじゃないかと思ったあの子ですら」
真凛「この子はそういう次元にいませんしそりゃあ変化しませんよぉ」
衣玖「おかしいわね。3年程度で壊れるようには作ってないんだけど……」
西香「はーぁ。企画倒れですわぁ。別の記念日をしなきゃならなくなったじゃありませんのー」
衣玖「(てっきり私がネコ系になったりするんだと思ったんだけど……一度変わってるし……)」
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イリス「あ、アンジー!?」
アンジー「きゅきゅー!? こ、これはなにっきゅー!?」
聖美「あ、あ、あ、あ、アンジーちゃんっ!! なんで!? どうして突然そんな姿に!?」
アンジー「わからないっきゅー! 突然小ちゃく……あうあうー! 一体なんでっきゅ~!」
イリス「呪い……!? いや、魔力の気配は感じない……ッ、でも古代魔術の変化魔法なら……いやまさかそんなの……」
アンジー「う~っ、イリスちゃん、心当たりあるっきゅ~……? きゅ~……」
聖美「か、可愛い……あ、アンジーうさぎちゃん……だ、抱っこしてもいい……?」
アンジー「きゅっ!? だ、ダメッきゅ! 恥ずかしいっきゅう!」
聖美「じゃあナデナデだけでも……うわぁ、サラサラ……」
アンジー「やんっ、くすぐった……うぅ~っ、気持ちいっきゅ~……」
イリス「(ゴクリ……)どうやら体に害はなさそうだけど……あたしもちょっとだけ……わ、サラサラだ……」
アンジー「あうあうあう~! や、やめてっきゅぅ~……く、くせになっちゃうっきゅ……」
アンジーが一番いじられ可愛い。




