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Ponte dei Sospiri  作者: さゆみ
叫び!
63/143

受付窓口



受付窓口はいつも開かれています

大きな花束が届けられました

美しい色とりどりのふんわり香る花々

けれど窓口は受け付けません

窓の中には入れないのです


かわいい子犬が届けられました

カフェ・オ・レ色の巻き毛に潤んだ瞳

けれど窓口は受け付けません


小ぶりなケーキが届けられました

瑞々しい果実がキラキラして甘い香り

けれど窓口は受け付けません


沢山の書籍が届けられました

どれもこれも面白そうな目をひくタイトル

けれど窓口は受け付けません


では何だったら受け付けるんですか?

一人の人間が聞きました


何も受け付けません

受付窓口は答えました


だって受付窓口でしょう?

受け付けなかったら意味ないでしょう

人間はむっとして言いました


本当は閉めたいのです

でも閉められないのです


人間は開けっ放しの窓の奥を見ようと

カウンターから身を乗り出しました


ぎょっとしました

その中は全てが赤色に染まっていました

赤色の壁から赤色の液体が噴き出していました


人間は黙って去っていきました


受付窓口はいつも開かれています

けれど窓口は受け付けません

でも閉められないのです












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