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スムージーが飲みたい
スムージーが飲みたい
海のスムージー
暁光が跳ねる波
砂浜に眠る貝殻
流離う魚の記憶
森のスムージー
深緑と語る風の詩
碧に染まる鳥の翼
朝霧で覆うため息
夕日のスムージー
熟れて没する太陽
夢うつつ染まる空
駆けてゆく影の唄
夜のスムージー
点滅する明かりの証
沈黙のベースの響き
遠くの星が叫んだ証
魔法のスムージー
虹色のハープの微笑
白馬の鬣のアルペジオ
王子に恋すナミダのポイズン
お店のスムージー
果実や野菜に氷のカケラ
ミキサーがしゃらりと踊る
ざらり つぶつぶ ごくり ごくり
スムージーが飲みたい
ずーっと飲んでいたい
でも温くならないで
ずーっと冷たいままで
ずーっと嫌いにならないで
いつまでも飲み干したくない
夏が終わっても
寒くなってもいい
理由なんてない
スムージーが飲みたい




