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Ponte dei Sospiri  作者: さゆみ
囚われしものたちの欠片
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言葉を発すること


奇妙な物語風ですかハァ━(-д-;)━ァ...



僕の幼い頃の友達は人間ではなかった。よく覚えていないけれど野生のイヌやネコやイタチなんかだったと思う。そして、決して人間が入ることがない秘密の場所で遊んでいた。


遠い記憶の中に緑に光り輝く入口が見える。あの中に入って僕は彼等と戯れていた。無論そこに言語は必要ない。


やがて彼等はいなくなり、僕は人間の友達を作ることになった。なんて面倒なんだ。頭の中に浮かんだイメージを言葉に変えて口から発しなくてはならない。なんて無駄な時間を費やすんだ。


僕はいつの間にか言葉でのコミュニケーションを拒んでいた。僕は中学を卒業するまで、殆んど会話というものをしていない。首を縦か横に振ればおおよそのことが片付いた。


でも喋れるはずなのに喋らない。僕は卑怯なんだと思うようになった。社会に出てやっていくのは、このままでは到底無理だろう。仕方なく僕は言葉を発するようにした。けれど、ずっと閉ざしていた口は思うように動かすことが出来ない。飛び出す言葉は意味不明な音ばかりだった。

僕が必死に考えた言葉を口から発する時には、もう僕の周りには誰もいなかった。


でも国語の教科書を音読するのはとても好きだった。文字は素直に僕の口を動かしてくれた。

そして歌を歌うことも僕に抑揚を教えてくれた。僕はアナウンサーや声優、歌手に憧れるようになった。

夢はかなわなかったけれど、それらの夢に向かって挑んだ事は言葉を発するチカラをおおいに僕に与えてくれた。


言葉を発するということはとても美しい。

言葉は人間だけが持っている宝物なんだ。

どんな言葉でもいい。

まずは発信しなくては伝わらない。

ため息をついてばかりではいられないんだ。






ハァ━(-д-;)━ァ...

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