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373 スライムさんといらあっしゃいませー

「いらあっしゃいませー、どうぞごらあーんくださあーい」

「!?」

 私がお店に入ると、スライムさんが高い声でそんなことを言ってきた。


 にこにこしていて、楽しそうではあるのだけれど。

「こ、こんにちは」

「どうぞいらあっしゃいませー。なにかおさがしですかあ?」

 スライムさんがにこにこやってくる。


「えっと、薬草を」

「あ、きになっちゃうかんじ?」

「はい」

「うんうんそっかあー、どんなやくそうがいいかなあー?」

「ふつうの」

「おっけー、じゃあこんなの?」

 スライムさんがカウンターから、薬草を持ってきた。


「おいろが、きれいなぐりーんでえー、とれたてだから、とってもしんせんなのうふふふ」

「はい。ください」

「おっけー」

 私はお金を払って、薬草を受け取った。


「またねー」

「じゃあ」

 私はお店を出た。


 入り直した。

「ねえスライムさん」

「はい? あ、じゃなくて、なあにいー?」

「それどうしたの?」

「これですか? やなぎはら、です!」

 スライムさんは、むん、とふくらんだ。


「ヤナギハラ?」

「そうです! そのわざをつかうと、おみせが、はんじょうするそうです!」

「そういう接客なの?」

「だいりゅうこう、している、らしいです! いらあっしゃいませー、いらあっしゃいませー」

「あんまり、声をはりあげないんだね」

 伸ばすような言い方で、どこかおだやかな感じがする。


「はい! さいきんは、よこさわ、というわざもあります」

「ヨコサワ?」

「やはぎはら、から、どくりつしたひとが、ひろめているようです!」

「どうちがうの?」

「ちょっと、わるいかおを、するらしいです」

 スライムさんが、悪い顔をした。


「こう?」

 私もやってみる。

「そうです! いいですね」

「いらっしゃいませー」

「いいですよ!」


 私たちは悪い顔でヨコサワをして遊んだ。


「それいがいにも、いろいろ、どくじの、しんかを、とげているらしいです!」

「じゃあ、スライム、もあるとおもしろいかもね」

「!? はい!」

「どういうのがスライム?」

「ええと……。むん!」

 スライムさんは、ふくらんだ。


「それがスライム?」

「はい! むん! むん!」

 スライムさんは、お店をうろうろしながら、むん! とふくらんだ。


「むん!」

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