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347 スライムさんとゴシンピック


「さいきん、みのきけん、かんじますか?」

 お店でスライムさんは、薬草を食べながら言った。


「危険?」

「まもられたいですか?」

「うーん、危険は嫌だね」

「でしたら、これです」

 スライムさんは、天井からのびてきている謎のひもを、口でひっぱった。

 すると天井でコト、と音がした。


「あっ」

 私の上に、木の板が落ちてきた。

 板は私の手のひらくらいの大きさで、薄いのでひらひらと、なんだかゆっくり落ちてくるように見える。

 そのとき。


 なにかがしゅるしゅる回転しながら木の板にあたった。

 木の板はひらりと空中で回転して方向を変え、落ちてきてカランとかわいた音を立てた。


 私は木の板にぶつかったなにかを拾った。

 丸みのある三角形の小さな板だ。

「なにこれ」

「ごしんぴっくです!」

「ゴシンピック?」

「はい! みをまもる、ぴっくです!」

 スライムさんは、むん、とふくらんだ。


 ピックというものらしい。

「守ってくれるの?」

「はい!」

 私は、板を拾って、自分の上に投げてみた。

 ひらひら落ちてきた板は、またゴシンピックによって弾かれて床に落ちた。


「護身!」

「ごしん!」

 私はゴシンピックを拾った。

 とても軽くて薄い。爪よりは厚いだろうけれど、硬さといい、似ている素材のように思えた。


「ピックの中の、護身ピックっていうもの?」

「はい!」

「そうだ」


 私は思いついて、板とゴシンピックを持って外に出た。

 ゴシンピックを入口に置き、私は草原をすこし歩いた。

 スライムさんもついてくる。


「どうしましたか?」

「遠くても届くのかな、と思って」

「! やってみましょう!」

 私は、板を上に投げた。

 落ちてくる板。

 それを、パシューン! となにかが撃ち抜いた。

 板は破裂するように空中で粉々になって、私たちのまわりに破片が落ちた。


 しゅるしゅるしゅるしゅる、と回転して足元に落ちたのは、ゴシンピックだ。


「すごい!」

「はい!」

「でもちょっとこわいね!」

「はい!」

 私たちは別の板を用意して、さっきよりもうちょっと離れたところで投げてみた。


 パシューン!

 パラパラパラ。


「わっ、すごい!」

「はい!」

「ちょっとこわいね!」

「はい!」

 私たちはニコニコしながら、もうちょっと離れたところでも試してみた。


 パシューン!

 すごい!

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