【紹介】ひなみ - 15歳
〈 楠木ひなみ 〉
15歳
Lv. 3
HP 50/50
MP 65/76
ATK 10
DEF 16
AGI 21
MAG 33
LUK 84
〈スキル〉
神様の箱庭
光の狂詩曲
天使の歌声
〈称号〉
リグリス神の加護
※1章終了時のステータスになります※
◇ ◇ ◇
あ、そうだ。
イクルが出かけている間に姫の木を育てて、姫の加護薬を作っておこう。
「イクルばっかり森で大変なんだから、私も自分の出来ることをしないと…」
私は、今日も良い天気の庭へと足を踏み出す。
イクルは朝から“ククリの木”を探しに森へと探索に出ている。このククリの木、解毒薬の材料になる、貴重な木なのです。一応、この森にも生えている可能性があるらしいのだが、望みは薄い様子。その為、イクルはもう2週間ほど、森へククリの木を探しに通っている。
朝家を出て、お昼過ぎに帰宅するというスケジュール。なんともサラリーマンの様な気がしなくも無いが。私はイクルを見送って、お昼ご飯の用意をして待っている。その合間に、洗濯をして、回復薬を作る。
うん、なんだか充実している気がするのです!
「あれ… まろがいないぞ?」
辺りを見渡せば、いるのはにわとりが3羽と、モーが1頭。後は鳥や蝶が飛んでいるだけ。私が庭に出れば必ず駆け寄ってくる、雪うさぎのまろがいない。
「また付いていったのかな?」
最近のまろは、時々イクルの探索に付いて行く。特に危険があるわけでもないし、イクルも特に負担になるわけでは無い様なので、イクルとまろの判断に任せている。それに、やっぱり1人で森に行くのは寂しいしね。イクルなら私と違い、恐いってことはないだろうけど。
「ふむぅ… 若干庭がせまくなったかなぁ?」
一応、きちんと整えてはいるが、野菜、果物、薬草、魔力マングローブ、動物と…庭が手狭になってきていた。今度神様に庭を広く出来ないか聞いてみよう。
っと、とりあえず姫の加護薬をつくらないと。
私は柵の近くにある魔力マングローブに行き、準備をする。とはいっても、瓶をポイントと交換するだけなのだが。
「お姫様、綺麗な花を咲かせて下さい… 《天使の歌声》!」
私の声に呼応して、魔力マングローブの花が咲きほこり、そのまま実も一緒に実る。
あれ… 前にやったときはそんなこと無かった気がするんだけど…パワーアップしているようなしていないような?
私が神様からもらったこの《天使の歌声》は、正直にまだ良く分からない。植物を育てたり、回復薬を作ったり、調味料を簡単に作れたり。そんな便利スキルではあるのだが…まだ何かあるような気がするのです。いや、具体的にはさっぱりわからないのですけどね…!
「あ、しまった…!」
《天使の歌声》を使い、姫の加護薬を作ろうとしたところで重大なことに気がついた。パートナーのまろが、いないのだ。
高い位置にある花と実を、いつもはまろが木に登り落としてくれていたのだが、今日はいない。つまり、私では実を取ることができないのだ。多少なら、木から自然と落ちてはくるがそれではあまり効率が良くない。
「しかたない。今日は諦めて、豪華なお昼ご飯でも作ろうかな」
うん、そうしよう。
久しぶりにお菓子を作るのもいいかもしれない。
帰ってきたらきっとイクルが驚いてくれるに違いない!




