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強制的に転生させられたおじさんは公爵令嬢(極)として生きていく  作者: 鳶丸
本編

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093 おじさん建国王のお宝をもらいに王城へいく


 おじさんが露天風呂を満喫した数日後のことである。

 いつもどおりに学園へと出かけようとしたおじさんに、父親から声がかかった。

 

「リー、悪いんだけど、今日は学園が終わったらすぐに登城してほしいんだ」


 その言葉で察したおじさんは、こくりと頷いた。

 学園に到着すると、おじさんはアルベルタ嬢とパトリーシア嬢を捕まえる。

 薔薇乙女十字団(ローゼン・クロイツ)での集まりがあったのだが、断りを入れるためだ。

 

「お父様から登城するように言われましたの」


 それだけで聡明な二人も、おじさんがダンジョンの件で呼ばれたことをすぐに理解した。


「畏まりました。お気をつけていってらっしゃいませ」


 アルベルタ嬢がすんなりと承諾してくれる。

 パトリーシア嬢も横で、うんうんと頷いていた。

 

 ということで、おじさんは学園が終わるとすぐに登城したのである。

 

 王城ではほぼフリーパスで、いつもの部屋にとおされてしまった。

 衛士たちの間で、おじさんの顔もすっかり覚えられているようだ。

 もちろん話がとおっていたというのも大きい。

 

 その辺を勘違いするおじさんではなかった。

 

「ただいま参上いたしました」


 国王の執務室にとおされたおじさんが挨拶をする。

 

「リーか。待っておったぞ」


 おじさんが顔を上げると、国王陛下と宰相の二人しかいなかった。

 父親がいないことに首を傾げると、国王と宰相の二人から軽やかな笑い声があがる。

 

「すまんな、リーよ。スランは建国王陛下のところへ行っておるのだ」


“なるほど”とおじさんは納得した。

 幼少期のおじさんに建国王の逸話を話してくれたのは父親が圧倒的に多い。

 それだけ建国王への憧れが強かったのだろう。

 

「今日キミにきてもらったのは、先日の鍵のことだよ」


 宰相がおじさんに優しく語りかける。

 

「宰相閣下もご存じなのですか?」


「先日、建国王陛下のところへ伺った折にね、少しその話になったのだよ」


「では中に何があるのかも?」


「いや、そこまでは聞いていないね」


 おじさんと宰相がやりとりをしていると、国王が口をはさむ。

 

「その鍵は王宮の宝物庫にある小部屋の鍵でな。いずれ開けるのにふさわしい者が鍵を持って現れるというのが、代々の王に伝わっておってな」


「そういうことでしたの。大層な贈り物をいただいてしまいましたわね」


「では、今から開けに行こうではないか?」


「お父様は待たなくてもよろしいんですの? 楽しみにされていたようですが」


 そうなのだ。

 おじさんの父親もあれこれと予想していた。

 そしてどんな物が入っているのか、とても興味を持っていたのである。

 

「うむ。その点は問題ない。スランも了承しておる。なにせリーが持って帰るのだからな、自宅でゆっくりと見物すると申しておったぞ」


“はぁ”と生返事しかでないおじさんであった。


 ということで、国王と宰相とおじさんという取り合わせで宝物庫へと向かう。

 おじさんは宝物庫の中に入るのは初めてだ。

 いったいどんな様子なのだろうか。

 ちょっとドキドキとしながら、宝物庫の中へと足を踏み入れたのであった。


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