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強制的に転生させられたおじさんは公爵令嬢(極)として生きていく  作者: 鳶丸
本編

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078 おじさんの第二回ダンジョン講習



 学園では第二回のダンジョン講習が始まろうとしていた。

 第一回講習では、おじさんが意図せずやらかしたのだ。

 そして学園側は頭を抱えることになる。


 おじさんの引きの強さは別として、高すぎる戦闘能力についてだ。

 主に使い魔の仕業なのだが、初級ダンジョンでは無双してしまう。

 これでは訓練にならない。


 かといって使い魔の召喚をなしにした場合はどうだろうか。

 おじさんの魔法の威力は入学の時点で斜め上に突き抜けていた。

 結界を破壊するような魔法である。

 ダンジョン内で使った場合、予期せぬ形でフレンドリーファイヤを引き起こすかもしれない。

 

 それに情報を共有できる小鳥を召喚する、新しい系統の魔法まで身につけている。

 総合的に判断すると、学園としては“もう訓練いらなくね?”となってしまうのだ。

 だからと言って、おじさんの特別扱いにも限度があった。


 学園の生徒も三年生以上になれば中級ダンジョンへと遠征に行く。

 予期せぬことで命を落とすことだってあるのにだ。

 ただ建国王の言葉がある。

 曰く、高貴な血筋たるもの弱者の剣となり、盾とならねばならん。

 

 そのためダンジョン遠征の前には誓約書が書かされるほどである。


 いかにおじさんが優秀であってもリスクはゼロではない。

 加えて、公爵家の御令嬢でもあるのだ。

 一年生の時点で万が一は許されない。


 またおじさんの引きの強さがあれば、とんでもないことが起こる可能性もあった。

 ということで学園は日和(ひよ)ったのである。


「リーはワシと一緒に上級ダンジョンを攻略するんじゃ! リーがいてくれたら夢ではなくなるのじゃぞ!」


 という意見もあった。

 あったが……大多数から反対されて却下された。

 それでも諦めきれずにゴリ押ししようとしたところ、学園長暴走のリークをうけた王宮から怒られたのだ。

 結果、学園長がスねるという事件もあったが、それはまた別のお話である。


 そんなこんながあって、学園はおじさんを講師扱いとすることに決定したのだ。

 無難な決定ではあるが、落ちつくべきところに落ちついたのである。


「リー=アーリーチャー・カラセベド=クェワはー、講師と同じ扱いになるからなー」


 第二回ダンジョン講習が始まると聞いて、わくわくしていたおじさんにとって寝耳に水の事態であった。

 あまりのショックにおじさんの思考が止まってしまう。


「それはどういうことでしょうか?」


 質問をしたのはアルベルタ嬢である。

 いかにも納得いきませんと言いたげな口調であった。

 

「どういうこともなにもないぞー。理由はたったひとつ。やりすぎたからだー」


 そう言われると、もうどうしようもない。

 意図しなかったとしても、おじさんがやらかしたのは事実である。

 未踏破区域を発見し、ボスを倒してお宝を持って帰ってきた。

 どこぞの英雄譚さながらだ。


「講師扱いってことはだー、お前らと一緒にダンジョンに……」


「賛成ですわ!」


 男性講師が言い終わる前に、クラスの女子全員が賛意を示した。

 どの組にあたるのかはわからないが、一緒にダンジョンに挑める。

 そう考えれば、悪くない話なのだ。


 トントン拍子に話は進んでいき、おじさんは講師扱いで参加することになった。

  


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