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強制的に転生させられたおじさんは公爵令嬢(極)として生きていく  作者: 鳶丸
本編

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073 おじさん薔薇乙女十字団の活動をスタートさせる

本日二話更新の一話目です。

二話目は19時頃更新予定です。



 おじさんたちは、薔薇乙女十字団の拠点となる別棟に移動していた。

 聖女が王太子をきゃいんといわした後処理は、おじさんが式神を飛ばして王城の父親へと連絡ずみである。

 この件で聖女が責任を問われることはないだろう。

 公爵家という権力、いや臣籍降下した元王弟としての立場は強い。

 そしておじさん自身が築いた信頼関係があるためだ。


 難しい話は大人に丸投げをしたおじさんである。

 それよりもどうしたって自分たちで作った薔薇乙女十字団(ローゼン・クロイツ)が気になるのだ。

 指定された部屋へむかい、鍵を使ってドアを開ける。


 そこはおじさんたちの教室と同じくらいの広さを持った部屋だった。

 備品になるものは何も置かれていない。

 これ幸いとおじさんは宝珠次元庫から家具を取りだしていく。


 大きなテーブルに人数分の椅子、くつろげるようなソファー。

 他にも茶器やらなにやらである。

 いかに教室と同じくらいの広さがあるといっても、家具を設置していくと狭くなるものだ。

 そこでおじさんは新しい宝珠を取りだして、空間拡張まですませてしまう。

 

「リーってば……どうなってるの?」


 聖女が疑問を口にするが、他の女子たちは慣れたものである。

 なにせ野営訓練のときにおじさんの力は十分に理解していたからだ。

 ついでとばかりに給湯システムも設置するおじさんである。

 少し前に魔道具作りにはまっていたときに作ったものだ。

 これは公爵家の使用人たちからも大好評であった。

 

 室内にトイレと簡易的なシャワーや更衣室まで設置していく。

 正しくおじさんの本領を発揮したのだ。

 その姿に女子組は唖然としながらも、おじさんに畏敬の念を抱くのであった。


「リー様、ひとまずそのくらいで」


 アルベルタ嬢が嬉々とした表情のおじさんに対して、遠慮がちだがしっかりと届く声で言った。


「そ、そうですわね」


 ハッとしたおじさんは、つい夢中になっていたことを反省する。

 冷静になって部屋の中を見てみれば、そこはもう王宮の一室と呼んでも差し支えのないものになっていたのだ。


「あとはまた必要なものがあれば付け足すとしましょう」


 おじさんは満面の笑みで頷いた。


「リーお姉様、第一回薔薇乙女十字団(ローゼン・クロイツ)会議を提案しますの」


 パトリーシア嬢が元気よく手をあげて発言した。


「議題は薔薇乙女十字団(ローゼン・クロイツ)の役職決めと活動方針ですわ!」


 その案は採用されて、全員が長テーブルの席についた。

 おじさんはいわゆるお誕生日席である。

 その脇をアルベルタ嬢とパトリーシア嬢が固めた。

 聖女はアルベルタ嬢の隣に座っている。


 課外活動。

 平たく言えば部活動である。

 学園の課外活動は活動資金が与えられ、独自の裁量権が大きく認められているのだ。

 貴族の子弟がかよう場所だけに、組織運営を実地で学んでいくという意味も含められている。

 そのため団長と副団長以外にも、会計や議事録を残す書記などの役職が必要なのだ。


 そうした役職はパトリーシア嬢とアルベルタ嬢がテキパキと会議を進行していく。

 もちろんおじさんに異論はない。

 というよりも、おじさんは来期になれば学生会にも参加することになるのだ。

 不在のときも組織の運営ができるようにしておくべきである。


 おじさんは、こうした役職に就きたがる令嬢は少ないかなと思っていた。

 しかしその予想はいい意味で裏切られてしまう。

 なんと全員が役職に立候補したのである。


 おじさんの役に立ちたいという思いもあるのだろう。

 しかしそれは実益を兼ねたものでもあるのだ。

 結果として全員が何らかの役職に就くことになった。

 会計・書記・総務といった三つの部門が立ち上がり、それぞれの長が決められたのである。

 さらに長の下につく補佐という形で全員を割り振ったのだ。


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