047 おじさんお茶会なるものを開こうと計画する
あけましておめでとうございます。
本年もおじさんをよろしくお願いいたします。
おじさんがもふもふで一騒動を起こしてから一夜あけた。
あれから母親も巻きこんで、もふもふを堪能していたのだ。
すっかり邸の人気者になったオブシディアンとクリソベリルである。
おーちゃん・くぅちゃんと呼ばれて、完全に公爵家のペットになっていた。
おじさんとしても家に使い魔がいてくれると安心である。
王妃の毒殺未遂事件があったので、用心するにこしたことはない。
ああ見えてケット・シーも、クー・シーも強いのだ。
母親と万象ノ文殿のトリちゃんとで召喚魔法についても話をした。
おじさんと同じく、母親も失伝していた召喚魔法を身につけたのはさすがの一言だろう。
トリちゃんが絶句していたのはいうまでもない。
話がおちつくと、サロンでおじさんと母親はお茶を楽しんでいた。
学園での一幕にはじまり、とりとめもない話が続く。
母親が得意とする魔道具作成については意見交換もする。
おじさんにとっては充実したひとときであった。
話も一段落したところで、母親が前触れもなくひとつの提案をする。
「リーちゃん、お茶会を開いてもいいと思うわ! ウチにお友だちを呼んじゃいなさいな」
「お茶会ですか?!」
おじさんにとっては魅惑のワードである。
なんといっても御令嬢のしそうなことといえばお茶会なのだから。
そういえば、とおじさんは自身を振りかえる。
幼少期からあれやこれやと両親に頼んでは習いごとをしていたのだ。
お茶会なんてする時間的な余裕はなかった。
母親は定期的にお茶会を開いていたようだが、そこに出席したこともない。
家族でお茶を楽しむことはあっても、お友だちを呼んでということは経験していないのである。
「そうよ! 学園でもお友だちができたんでしょう? だったら仲を深めなくっちゃ」
それもそうだとおじさんは思う。
学園に入学して早二ヶ月ほどが経過している。
このタイミングというのはいいのかもしれない。
そして、おじさんはお茶会を開くことを決意したのである。
「お母様も手伝っていただけます?」
“もちろんよ”といい笑顔で母親が親指を立てた。
「わふん」
おーちゃんがいつの間にかおじさんのそばにいた。
ぺたりと地面に座りこんでいても大きい。
その背中をなでると、とても幸せな気持ちになれる。
おじさんと母親はお茶会を開くために計画を練っていく。
誰を呼ぶのかということもあったが、結局のところ級友の女子組は呼ぶことにした。
誰が呼ばれなかったなどで後で揉めてほしくなかったからである。
そこには当然だが聖女も含まれていた。
「お母様、ずいぶんと人数が増えてしまいましたけど大丈夫でしょうか?」
「なんの問題もないわよ」
ということで、おじさん主催のお茶会をすることに決まった。
諸々の手配については母親が肩代わりしてくれるとのことだ。
ただおじさんはホストとして、どうやってもてなすのかを考える必要がある。
そのことに頭を悩ませながらも、おじさんは楽しんでいた。
こういうイベントごとに前世ではほとんど参加できなかったのだ。
大変だけれども、準備そのものが楽しい。
おじさんは家族や使用人たちにも相談しながら、お茶会の用意を進めていった。
当日もきっと楽しいだろう、とわくわくしながら。




