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ふたりで暮らせるかな  作者: 若松ユウ
Ⅳ ダイヤモンドの月
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※大雑把な世界観

■世界観


 ここからは、ざっくりした世界観を、取り留めなく書き連ねていきます。


 この世界では、現実世界では存在しない亜人や獣人が人間と同じように生活しています。

 便宜上、亜人や獣人もまとめて人間と同じようにカウントしますが、属性による特徴は異なります。

 ルナールの耳と尻尾が春になって生え換わったように、獣や鳥に近い属性を持っている場合には、換毛期が存在します。

 また、煙突掃除の紳士やシュヴァルベのように、鳥類系の属性を持っていると、自由意志で翼が出し入れ可能です。

 洋服の構造は、尻尾や翼の有無により、ズボンやスカートに穴が開けてあったり、シャツやジャケットの袖や裾にスリットがあったりします。

 ただし、亜人も獣人も進化の過程で人間に近付いているため、ネギ類やカフェインに弱かったり、発情期の存在したり、冬眠が必要になったりすることは、一部の先祖返りを除き、原則的にありません。

 繁殖性の強弱と寿命の長短は、およそ反比例関係にあります。すなわち、繁殖性の強い属性持ちは寿命が短く、弱い属性持ちは長くなる傾向があります。

 しかし、亜人・獣人・人間の三者間では混血が進み、様々な遺伝子が交雑しているため、表面上、肉体的特徴は母体に強く影響されるものの、一部に異なる属性の特徴が現れるケースも少なくありません。

 家畜や使役動物と亜人獣人は、進化の過程で分岐した別個の生き物で、現実で例えるなら、ヒトとオランウータンくらい違う存在です。

 ただ、犬や猫をペットにしたり、豚や羊の肉を食べることは敬遠されています。


 この世界の文明レベルは、地球の歴史でいえば、おおよそ蒸気機関が利用されるようになった頃にあたります。

 電気の利用は少なく、かろうじて電話が普及し始めたくらいです。

 産業構造は、まだまだ農林水産業を中心とする第一次産業が大きなウエイトを占め、一部の市街地を除く世界全体に、牧歌的な風景が広がっています。 

 ただし、このファンタジー世界では独自の文明が発展しており、一部には現代に相当する発明や文化も存在します。 

 逆に、近代以前の技術が存在していない未発展部分もあります。このあたりは、あまり厳密に捉えないでいただけると、助かります。

 マーケットや金貨が存在するように、市場には貨幣が出回っています。また、道中で大量の現金を持ち運ぶ代わりに、両替商で為替を振り出してもらうことも出来ます。

 ペリカン属の青年が手紙を届けに来たことからも分かるように、郵便制度も整っています。

 

 あとの設定は、追々作中で登場した時にでも、ご説明しようかと思います。

 気になる部分がありましたら、お気軽に感想欄、もしくはメッセージ機能でお知らせくださいませ。

 ネタバレになる部分はお答えいたしかねますが、そうでなければ、ご質問に応じますので。

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