※ここまでに登場した主なキャラクター
■ニースティ・ガニュメデス(通称・ニース)
エルフ属の男性で、耳が尖っている。
七十歳を越えているが、見た目は二十歳そこそこ。
雪のように白い長髪と、知性を感じさせる青い瞳の持ち主。
細面で、感情表現は控え目。
細身だが、しなやかで華奢ではない。
両親は、半世紀以上前に他界している。
雪原にだけ咲く紫の薔薇について生態と実用価値を研究している。
学者肌で、あまり社交的ではない。
■ガッタ
ヒト属の少女。
自称七歳だが、実年齢は不明。
漆のように黒い短髪と、情熱を秘めた赤い瞳の持ち主。
丸顔で、感情表現が豊か。
年齢の割には、大柄で骨太なしっかりした身体をしている。
どこで生まれ育ったのかは覚えていない。
ニースを一方的に気に入って懐いている。
好奇心旺盛で、物怖じしない。
■ルナール
ウルフ属の婦人で、獣のような耳と尻尾を持つ。
年齢不詳だが、見た目は四十歳前後。
温かみのある橙のソバージュと、茶葉のように艶やかな緑の瞳の持ち主。
針仕事や読書では、金縁の丸眼鏡を掛ける。
小柄でふくよかな体型をしている。
面影のよく似た軟派な弟がいる。
家事に疎いニースのため、通いのハウスキーパーをしている。
■シュヴァルベ
スワロー属の青年で、鳥のような長い尾羽を持つ。
童顔だが、目元を見れば三十路そこそこだと分かる。
髪色は光の加減で濃淡が変わる青で、瞳の色は紫。
女性関係にだらしなく、よく飛んで逃げ回っている。
背は低く痩せ型で、力仕事には向いていない。
ルナールとは異母弟にあたる。
仕事やナンパに失敗すると、酒に逃げる癖がある。
次話更新は、来年一月中旬を予定しています。
続くⅣ章は、ガッタたちがマーケットに出掛けるお話です。お楽しみに。




