チートとチートがけんかして 怪我して癒してよかったね
聖女のはずが、どうやら乗っ取られました(吉高 花)
https://book1.adouzi.eu.org/n0469ft/
私はスコッパーではありません。手当たり次第に掘らないとしたら新作はどこで掘るかというと、いろいろありますが、「小説家になろう」トップページの一番下、「書報 - 出版作品紹介」がかなり高打率です。ここに来る作品は「絶賛アニメ2期開始、第19巻ついに発売」のものから、初めて書籍化されたものまで色々で、正面突破から斜め上ぐいぐいまで適度に混淆なのです。オークに軽空母の村を焼かれる話だろうが乙女ゲームで宇宙艦隊を率いる話だろうが、マイソフの好き嫌いの分かれるポイントは初期設定ではないので、読んでみてそっ閉じの作品は実は結構多いのです。
で、この作品は乙女ゲームチート小説です。主人公もチートですが異世界で知り合った人たちがかなりの比率でチートです。当然敵に回る人もいますがチート能力差は歴然です。第1話からクリリンの分も殴っている感じで小説になりそうもない状況ですが、能力発揮がいちいち斜め上でコミカルなのです。例を挙げたいのですが能力発揮それぞれが一種のネタであり、一番おいしいところをネタバレすることになるため控えます。主人公の運命を決める深刻なシーンのはずなのに、ディスプレイの前で手を叩いてひとりで爆笑したりします。国家とは何かとか真剣に考えるのに疲れてしまった貴兄におすすめです。
付記 「ここから先は書籍版第2巻の内容と重なります」と書いてあったのでホイホイそっちへ移ったところ、まあ当然ながら組織とも戦術とも関係ない要素がてんこ盛りになっておりまして、マイソフは世代的に、さだまさしの「もうひとつの雨やどり」を思い出してしまいました。まあエンタに全く斬新なものなんて、そうそうないのでありますよ。




