父のふしだら。子の責め苦
浮気はついに民法をも変えかねない危険な行為へと変貌した!
つい先日、非嫡出子に対する遺産相続の不均等が違憲だという最高裁判断が決定した。
結果を見た際「正気か!?」とつい口走ってしまった。
この判断は結婚という行為そのものの否定に当たるのだ。
結婚するということは、つまりは家の合流といっても過言ではない。
どちらかがどちらかの家の下に入るというのは少々乱暴だが、そういうことである。
核家族化が進み、そのような印象が薄くなりつつあるにしても、嫁に行く、婿に行くというのは相手の文化に染まりに行くということ。そして同一化を図るということである。
実際母は結構苦労したらしい。未だに苦労している節もある。
法律上も、夫婦は財産を共有し、共同生活を送らなければならない。
一応は例外があるにしても、原理原則は夫婦は一単位なのだ。プリキュアも戦隊もメンバー全員が集まらないと名乗れないのと一緒だ。
そして、夫婦と個人の権限はまったく次元が違うというのも覚えておくべきであろう。
さて、非嫡出子の遺産相続は嫡出子の1/2と今のところは民法で決定しているが、これは夫婦の下で生まれ育った嫡出子が父のふしだらで生まれた子と同等にした場合混乱が生じ、また気まぐれで生まれた子に財産を与えないというのもおかしい話であるという考えがあった。
金持ちや権威のある人間が妾と浮気を山ほどする時代、何かあってはまずいという意味で作られた条項なのだ。
嫡出子が多くもらうのにも理由がある。
一族の財産を伝えていくという一面が存在するのだ。
税率が高く、三代で財産は蒸発するとされる日本の相続税であるが、そのなかでも一応の配慮なのだ。
正直言って相続税の税率の配分をもう少し考え直すべきだと私は思っているのだが、それはまたいつか別の機会にでも。
この判断に諸手を挙げて喜ぶ人というのは、非嫡出子側の見解なのだろう。
だが、一転して嫡出子側からすれば、「赤の他人が異母兄弟・姉妹を語って財産をぶんどってきた」としか見えないのだ。だからこそ利益の再分配が狂乱するほど大好きな左翼はこの判決を礼賛するんだろうが。
浮気がすべての顛末の始まりであるのだから一番悪いのは父親として、だからといってその責め苦を子が受けるのかとなると話は別だ。
子に罪はない。
これも左翼の常套句だし、実際この裁判で非嫡出子を応援している人がそんなことを言っているのだからまったくお笑いであるが。
さらに問題は借金にある。
財産を持っているとき非嫡出子は申告すれば財産を手に入れることができる。
しかし借金はしらばっくれることができるのだ。申告しなければいいのだから。
一応、相続拒否は嫡出子でもできるが、嫡出子には家族、一族の財産という観念が強く、よっぽどのことがない限りどうしてもその判断に行きつくことが難しいのだ。
逆に、ほぼ赤の他人の非嫡出子は冷酷無比に切り捨てることができる。
これでは法の下の平等もくそもない。
鬼の面とおたふくの面を持った人間ほどおっかないものはないのだ。
今後、この裁判は急速に泥沼化していくだろう。
結婚とは何か、家族とは何か。
この価値観を単純な個人の平等のみで語っている司法には正直、上っ面だけの人情の人間味の薄さからくる寒気しか覚えられない。
そしてもう一つ思うのは、碌に財産もないなら浮気や妾囲ったハーレムなぞしないほうがいいという、至極あたりまえな事実である。
そして最後に……
ハーレムエンドに邁進している美少女ゲームやラノベの主人公さん達!
気を付けないと大変なことになりますよ!
これをちょっと言いたかったんだよ。
これとか伊藤誠の惨劇とかを見てたりするとさ、浮気はいけないって思うんだよ。
あと避妊具の大切さとかさ。




