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夏休みに必要なこと

朝日新聞の8月8日付の朝刊の記事が波紋を呼んだ。

子供をいかにして勉強させるかの教育特集記事で、塾講師が

「ご両親は、ゲームをしないよう説得しましょう。極端に言えば、偶然を装って踏んづけて壊したっていいんです。」

と言い放ったのだ。

インターネット上では皮肉めいて「朝日新聞本社を偶然を装って爆破してもいいって宣言なのね」とまで言われている。


記事ではゲームより憲法九条や消費増税に関して考えさせるべきだとまで書いている。

もはや正気ではない。

ゲームのデータが一つ消えただけで殺人の動機となるのを彼らは知らないのだろう。

そして、子供たちにとってみればそれまで積み上げた苦労を破壊することであることも。

塾講師としてどころか人間として失格である。


いつか、教育の専門家が言っていたと思うが、子供にとってゲームのセーブデータもまた苦労して残した証しである。それの破壊は子供にとって将来的な無気力を引き起こし大きな問題となりかねない。

子供のころ厳格に育てられたというおとなしい子供が、大人になって凶暴凶悪な『サイコパスまがい』になってしまった例が何件か報告されている。

子供時代の過剰な抑圧が、将来において致命的なまでの凶暴性を示す『悪魔の種』を植え付け芽吹かせることは明白である。


朝日新聞もまた悪質で悪趣味と言える。

なぜ、憲法九条と消費増税なのだろうか。

単純な思考原理のみしか持ち合わせない小学生の子供にとってどちらも新聞社の望む答えになるのは明白である。

子供に政治の話は難しい。

小学生がまず、ニュースを見ることは少ない。

大多数の小学生はニュースの裏番組のNHK教育放送の普段見ることのできない番組とか、テレ東とかの特集映画やアニメ見るとか、甲子園とかプロ野球とか、渋いチョイスだと将棋や囲碁とか趣味の園芸とか。ニュースを徹底回避しようとする。

興味はないし、彼らにとってヤマなし落ちなし意味なしなものを見る気はしないのだ。

わたしは酔狂な子供だったため見ていたが、同じくらいの頃の弟も妹も全くニュースを見ないし見たがらなかった。

何故論じられているかすら理解できていない子供たちは安直な解に走るのだ。

糞みたいな話だ。

子供たちに思想教育を行う。それは害悪である。

思考を十分に行われるようになってから中立かつ公正な情報を与えるべきだと考える。


思想教育のすさまじさの一面を見たのは中学3年の公民の授業だった。

自衛隊の是非を問う一面において、わたしのみが自衛隊の維持拡充を唱えたのだ。

中学生ですらこのような思考しかできないのに、小学生に九条論争や消費税の話題は酷すぎやしないだろうか。


第一、日本の夏休みは忙しすぎる。

アメリカでは夏休みにはレクリエーションしかないという。

宿題などないのだ。

子供たちは思いっきり遊ぶ。

日本の夏休みとは対照的だ。

正直言って、夏休みの宿題は自由研究と絵日記、日誌ドリル(『夏休みの友』とかそういう名前がついているもの)程度にとどめておくべきではないだろうか。

子供が宿題ができなかったためテロ予告をする例もあった。

自殺者も出ている。

この事を考えれば、宿題廃止も良いのではないだろうか。

子供を苦しませるだけで身にならない過剰な宿題はよすべきだ。

そう思う。

そんなことよりも、夏に家族とちゃんとコミュニケーションを取るべきなのだ。

一緒にゲームするとか、海水浴で仲よく肌焼いてみるとか、仲よく飯作るとか。

親は、小言ばっか並べず、ほめるということも重要だ。ゲームのレベルアップでも水泳のスコアでもいい。

子供は親に認めてもらいたいはずだ。

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