2013年夏の参院選総括
選挙から一週間たったので総括とさせていただきました。
参院選から一週間が経つ。
わたしにとって初めての選挙だったが、今回の選挙は盛り上がりに欠ける部分があった。
ここ数年あった選挙がどれも劇的な戦いであったこともあって今回の選挙は非常に抑制的なものと言えた。
今回話題の中心になったのは自民党の渡邉美樹と無所属の山本太郎だろう。
渡邉美樹は党内外から疑問を持たれながら比例区の看板となった。
ワタミグループの劣悪と言われる労働環境から、自民党は若者を使い潰す気なのだということを言う政党や候補者もいた。
そもそもワンイシューで候補を決めるほど選挙は単純ではない。
郵政選挙以来急速かつ極端にワンイシュー化が進んでいた日本政界にとって今回の選挙はいかにどちらが有効勝ちするかといった部分があった。
自民にお灸をすえるというワンイシューのみで決めた政権で国民はさっきまで地獄を味わったのだ。
かなり有権者の目も肥えてきたと言える。
逆に山本太郎はワンイシュー選挙の申し子と言えるかもしれない。
彼が問うたのは原発反対のみ。シンプルかつ非常に前時代的な戦い方だ。
しかも、彼に注目が集まったのはもともと芸能人であったのが活動家に転向し政治家になった点であろう。
元芸能人候補は非常に多いが、その中でも特殊な経緯を持っていると言える。
そして、彼にバックも他に類を見ない。
中核派だ。もともとは日本の国体を武力で転覆せんとする組織である。
どうも反原発闘争でオルグされたらしく前回の衆院選以前からも影は見え隠れしていた。
どうも噂によれば山本太郎は手を切りたがっているようだが、やっと国政に対するメガホンを手に入れた中核派からすれば手を切るなんてとんでもないといった所だろう。
さて、今回の選挙の中でも特殊な状況になったのは選挙違反疑惑の多さだろう。
政党のポスターが破られ、禁止された時間帯や期間中に選挙活動が行われ、法的な問題のある方法による候補者のPRが行われたという。
初めて、ネットを利用した候補者PRが行われたために、どこまでがOKなのかは手探りだったらしいが、そうだとしても法的な問題を起こす政治団体・候補者の多さにはどこか辟易としている。
渡邉美樹にも山本太郎にも選挙違反の疑惑が上がっている。
捜査二課はどうなのだろうか。疑惑をすべて検証して逮捕する気なのだろうか?
何とも気になる。正直言って、今後の国会運営よりも気になる。
大丈夫なのか?この国。
テロリストが議会で発言権を持ったりさ。
あと、ワタミの問題とか。正直言って社長を国政に縛り付けて労働環境を改善させるという高等テクニックでもやる気なのだろうか?
自民党の在り方は今後非常に重要になる。
両院第一党になったのだから、慎重な行動を心がけてほしい。




