アニメ改変騒動
私はネット世界でいうところのネトウヨという人種にあたるのだろう。
親米保守系の政治思想なのだ。韓国や中国に対して否定的でもある。
とはいっても焼肉とか石焼ビビンバとかチゲとか中華料理(とりあえず本場風の四川は除く)は好きだ。
参鶏湯もいつか食ってみたいと思っていた。珍しい唐辛子味じゃない韓国料理だというからだ。
その参鶏湯が今、波乱を呼んでいる。
ステルスマーケティング疑惑が出ているのだ。
さくら荘のペットな彼女というアニメで原作小説のお粥が参鶏湯に変更されたのがことの発端だった。
参鶏湯になぜ変更されたのかの明確な釈明がなかったために大炎上してしまった。
しかも韓国では粥の代わりに食されないというオチまでついて。
その後事態はまた違う側面を見せ始める。
芸能人のブログで同時多発的に参鶏湯の記事が載ったということが発覚し、韓国の国家予算に参鶏湯広報予算の計上が確認された。
しかも参鶏湯は韓国料理ではなく北京料理であるという話が中国国内のネットで主張されたのだ。
アニメの雰囲気を壊すことは特に忌み嫌われる。
原作をほぼ無制限に再現できるアニメという媒体は、よほど特殊な事情がない限りほぼそのままを再現することが必要条件となる。
2012年10月期でもっとも再現度の高いアニメはヨルムンガンド二期であろう。
原作が終了していることもあって原作をすべてアニメ化することができるのだ。
一期でも一部のセリフ(ヤクザ発言など)を改訂したり、表現の残虐性が強すぎる部分(少女を自分の踏んだ地雷に対する楯にする)わかりにくい部分(なぜ殺し屋の新人が傘下に入ったかの説明)の修正を除いて、ほぼ原作をそのまま再現している。
ある意味もっとも正しいアニメ化の在り方なのかもしれない。
その一方、アニメ本編以外で問題が発生するという珍事に見舞われた作品もある。
2012年7月期のココロコネクトである。
スタッフがオーディションに来たという声優に仕掛けた心無いドッキリが公開され大問題になったのだ。
ココロコネクトの作風からしてみればあってはならないことである。
おかげで結構面倒なことになった。
一部では反韓思想でこんなことをするのは馬鹿な人間だけがすること、と言う人がいるが、実際は原作の内容に対して全く符合しなくなる恐ろしい改変であることを理解していないからこその言葉だろう。
参鶏湯は病人食ではないし、病人に食べさせていいものでもない。
高麗人参の効力は風邪には全くの禁忌であると古くから言われているし、鶏肉の油は胃の調子も悪化する風邪では胃もたれを誘発しかねない。消化が悪いし漢方学の見地からも絶対にダメなのだ。
しかも作ったのは人に気遣いできる設定のキャラだった。
ストーリーだけでなくキャラクター性すら破壊してしまったから問題となっているのだ。
このことを誰が名づけたか「原作レイプ」という。
逆に改編で出来がよくなったり、改変せざるを得ない状況で良改変すると「原作和姦」ということがあるらしい。
原作レイプはファンを不幸にする。
そのことを解らぬまま、勝手な改変をすること。そしてそれを擁護することはファンを怒らせるだけでしかない。
原因究明と再発防止は事故において重要である。それもできないなら仕事なぞやめてしまえ。




