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沖縄の生きる道

いま、沖縄は燃えている。

オスプレイ騒動に加え米兵による強姦事件の発生で大規模な抗議集会が発生しているという。

沖縄から米軍は出ていけ。日米安保を破棄せよ。と怒鳴っている活動家たちを見ていると何とも変な気分になる。

沖縄の現実はどうなのかを考えてみよう。


沖縄の状況は極めて悪いと言わざるを得ない。

全国ワーストが多い県と言えば分りやすい。

低い大学進学率に高い失業率。一人あたりの県民所得も最低。

何かしらの産業が欲しくても、第二次産業は絶対定着しない土壌ができてしまっている。

日本の中心となる製造業は沖縄県では無理だ。

どうしても環境に莫大な負荷がかかる工場誘致は第一次産業と第三次産業中心の沖縄では反対運動が起こるのは必至だ。

しかも、うちなータイムという現代日本の管理システムと真っ向から対立する気質も問題だ。


沖縄から米軍がいなくなって景気が改善したという反基地活動家がいる。

基地の跡地にショッピングモールを作ったら繁盛したのだという。

しかし、普天間などをなくしたとして、またショッピングモールを作る気なのだろうか。

できてしまった安全保障の穴はどうするのか?

まさか「平和の島だから自衛隊にも出て行ってもらいましょう」とは言うまい。

現に石垣島や与那国島では自衛隊誘致の要請が出ているという。


私は、沖縄が目指すべきはハワイやグァムだと思うのだ。

ハワイもグァムも米軍の基地があるが、そんなに景気が悪そうには見えない。

どちらもアメリカに侵攻され統治された島だ。

沖縄ともそこまで変わらない。

かの地はその特性を利用し、観光客を多数集めている。

軍の存在までをも観光にして儲けている。

軍との共存関係にあるのだ。


東京の反オスプレイデモでは五星紅旗が散見されたという。

沖縄の活動家たちはアメリカも日本も侵略者であり搾取者であると言っているが、中華帝国は恐怖ではないのだろうか。

琉球時代に貢ぐように要求していたのは歴史的な事実だったはずだ。

実はこのような論理はすでに解明済みなのだが、自分の言葉では説明できそうにない。

著:森口朗の『日教組』をお勧めする。

題名は日教組だが、日本の左翼主義の研究や理解の入門書としても優秀である。

左翼の論理の説明もある。


それにしても、沖縄県民は、実際はそこまで大きく怒っていないという。

米軍人と観光客が重要な客なのでそうそう米軍を否定できないという。

騒いでいるのは沖縄にいる市民であるが沖縄県民ではないのだ。

経済の一翼を担っている米軍は『沖縄県民』と『沖縄にいる市民』では受け取り方が違うのだ。

本当の沖縄の声は聞こえない。「沖縄の声を聴け!」という無関係な人間の言葉で。

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