ああ、ここが東京。
昨日、私は母と一緒に東京旅行を楽しんだ。
東京旅行とはいっても多くは横浜であったが。
ちょうど横浜では奈良美智の新作展示会が横浜美術館で開催中だったし、原鉄道模型博物館が開館してすぐだったから見てみようとなったのだ。
朝食は築地の鮨屋でおいしい御鮨をいただいた。
有名店で外国人の客も多い。
アメリカ人のあんちゃん(ケツ顎でガタイのいい白人だった)とニュージーランド人のお姉さん、そして国籍を聞きそびれた白人女性と仲良くなった。
女性陣の河童巻への執着はなかなか面白かった。どうも太巻きが食べたかったらしいがその店にはなく、その後母が偶然再会した彼らにお店を教えた。
朝食が早すぎたので横浜へ行くまでの時間稼ぎとして散策。
異を落ち着かせるためにコーヒーを飲み、おいしそうだった玉子焼きを食べた。
このあと、『逝っとけダイヤ』で有名な京急で一路横浜へ。
横浜ではみなとみらい線で横浜美術館の最寄り駅であるみなとみらいまで。
美術館の周辺には三菱重工や日産、チヨダ(千代田化工とおもわれる)のHQクラスの高層ビルが立ち並ぶ。
奈良美智作品は何とも言えない風格を持っていた。
私は、写実的な絵が好きだ。抽象絵画は嫌いな部類だし、美術館に飾るような芸術ならデフォルメは慎むべきとも思っていた。
その私が美術館の中で感嘆した。
漫画的な表現の中に美術的感性があるというか、なんというか。
素人にはまるで表現できない良さがあった。
美術館を満喫して、次は原鉄道模型博物館である。徒歩で向かった。
精密な鉄道模型を個人で作成しているという原信太郎氏の作品は、説明によれば1番ゲージモデルでは架線から電力供給しているとのことだ。
レールも車輪も鉄製。ギアもウォームギアは使用せず、リベットは一つ一つ打ち出しているのだという。
発生する音もリアルそのもの。
若いころからずっと打ち込んだだけあって鉄道マニアとしても世界的に有名なのだとか。
横浜まで来たのだからと昼食は中華になった。
だが、中華街は日本ではなかった。
れっきとした中国である。客引きの強引さに母とあきれてしまった。
『甘栗どうぞ』と手を差し伸べてきた女性にまんまと母は手を伸ばした。そうすると手をつかみ売り込みを始める。おまえはミミックか!?
最終的にオーダーバイキング式の店に落ち着いたが、元を取ろうと二人して食べ過ぎた。
腹をさすりながら散策。だが食品店が多いのなんの。月餅売っているかそれ以外はブルース・リーの全身タイツとチャイナドレスを売っているか、唐辛子のお守りのガラス細工だ。
横浜の赤い靴の少女への執着にドン引きする。
やっと東京へ向かう。東急で中目黒まで行き、日比谷線で銀座へ。中目黒と聞くと銀髪の中性的な少年を思い浮かべる私は、即ち、生徒会シリーズの読者である。
銀座のスワロフスキーのショウルームに行く。きらびやかに飾られたドレスはそれだけで見ものだ。
妹へのお土産で母はスワロフスキーをあきらめる。高すぎたのだ。
母、資生堂パーラーでお土産としてソーダを買う。
銀座のシンボル、精工舎の時計を写真に収める。
少したってゴジラ襲撃地点の一つであることを思い出す。
再び日比谷線に乗って秋葉原へ。ソフマップを見てここかと思う。
街中ではライトノベルや漫画のCMが電光掲示板で流れ、街頭では美少女ゲームの宣伝が堂々と行われる。
なかなかカオスな街だ。
妹のために薄桜鬼のガチャガチャを回す。代金は母もち。
ミリタリーショップのエチゴヤでデトニクスのスライドシルバーを購入。これで小説での描写が細かく書ける。こちらは自分が購入。
友人の土産としてリライトのガチャガチャを回す。
そのほかミリタリーショップを巡り、武器屋によった際、梱枝りこの描いた表紙のフリーペーパーを手に入れる。
母は団扇にしたいようだ。
東京駅まで山手線で二駅であることを知る。
駅構内を散策し、母は資生堂パーラーで今度はカレーを購入。
母、じゃがびーのキャラクターのストラップやローストアーモンド、生カントリーマアムを土産として購入。
トミカショップで懐かしさに浸る。
レゴショップでバイオニクル系の新商品に母興奮。
マクドナルドで休憩。なお夕食は取らない方針。
とまあこんな感じで楽しんできたわけです。
いい経験をした。
紅ショウガと餡かけ焼きそばの酢に価値を見出した旅行であった。




