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小さいころの不思議

私が幼稚園に通っていた頃、手元には勇者シリーズのヒーローロボットの変形玩具とおままごとセットが存在した。何故だか知らないが、女の子がいなかった当時の我が家にもおままごとセットは存在した。

どうも、いろんなところから送られてきたようだ。ティファールの取っ手が取れるフライパンにあこがれて、フライパンの取っ手をへし折ってしまったこともあった。

当時、テレビではNHK教育で『ひとりでできるもん』がやっていたし、民放では『料理の鉄人』もやっていたはずだ。それらが影響してか、私は料理に興味がわき、毎晩バナナの皮で包丁の扱い方を練習したものだ。


日本における職業としての料理人の始まりは平安時代にさかのぼると言われている。

庖丁師と呼ばれる料理人は男性しかなれなかったという。

この庖丁師。左手に箸、右手に包丁を持ち、素手で食材を触らないという技能を有していた。四条流庖丁道というらしい。

西洋でも料理人は男性が勤めた。

封建の世で女性は家庭という風習が強かったのだろう。


男女平等になった今の世でも、女性の料理人は数少ない。料理研究家は多いが。

調理師免許を持つ母曰く「料理に必要なのは体力」とのことで女性に不利な職場であることは間違いない。高い粘性を有する液体をかきまぜたりするのだから腕っぷしは強くないといけないわけだ。


料理人とパティシエの関係性もまた面白い。パティシエなら料理を作れるが、料理人がケーキを作れるとは限らないのだ。

パティシエの作るケーキは材料の分量がシビアで綺麗に計り取らないとおいしく出来上がらないという。

あとやっぱり腕っぷしの強さが重要になる。卵白を泡立てたメレンゲや小麦粉を水と練ったものが多く登場する菓子の世界では、体力と気力は必須となる。

パティシエールになりたいのなら、そこらへんは押さえておくべきだろう。


料理の世界は理系の世界である。最近は化学的合成を用いた料理がヨーロッパで流行しているらしいが、それ以前に料理に必要な知識は物理と化学である。

肉を焼くと変色するのはタンパク質の不可逆変性が原因である。つまり細菌も焼け死んでいることになる。

マヨネーズは乳化現象である。水と油を親水と阻水の基質でつなぎとめてしまうのだ。


それにしても、クレームブリュレおいしかった。実家に帰っているだけある。

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