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2話 図書館とお酒

遅くなりました。

 今日は図書館に来ている。一人で。メイド姿じゃなくドレス姿。ここに来る人たちは皆ピシッと決めてるので違和感がなく溶け込めるのである。

 ロンドンには図書館も劇場のようにそれなりの数があるんだけど。

 行政が運営するものから貴族が慈善事業のような感覚で作ったもの、財団によって設立されたものまで様々。

 一昔前までは一冊にかかる費用がとんでもなく高かったのもあって、自分で本を買うより図書館を利用する方が理にかなっていると感じる人は少なくなかったんだけど。

 特に図書館にある蔵書の殆どは雑多な話や小説が殆どで。

 小説以外だと、中身の大半はどこから来たのかもわからない意見から根拠のない知識、会社が行った経済活動の記録や殆ど日記帳としか思えない自分の日常をつらつらと書いたものまである。

 例えるならブログがそのまま本になっているような感じ。

 特にコマーシャルなどはないけど。その点はブログよりましかも知れない。

 冗談はさておき、この時代では特にこれぞ本の見本である、などと言う発想はなく、自己啓発でもない。

 互いに意見を交換したり娯楽を求める感覚が強いと言ったところ。

 つまり本=知識の宝庫みたいな状態ではない。

 意見と知識の境界線は曖昧で、資料の根拠にどこまで信憑性があるのかも怪しいという。

 じゃあ学術的、または知識を深める目的で図書館に行くのは間違っているのかと言う話だけど。

 そうでもないと思う。

 中産階級の学力が爆発的に上がる20世紀になると、学問への接近性、教養が高まり、学術的な資料も多く並べられるようになって。

 そして今はまだそのような時期ではないと。

 それでも人は自分が考えたものを描くものだから、その事実に変わりはないわけで。単純に意見としても捉えられるし、経験談も豊富なわけで。

 そうやって錯綜する意見や知識を満遍なく摂取していると、不思議なことに全体像が見えてくるという。

 そもそも同じ社会、同じ時代を生きている人間である。

 違う歴史を歩んでいるわけでもなく、世の中で何が起きているのかくらいはわかっているんだから、それらに対する自分の認識を信じて直感を頼って、何かしら探したい知恵があるとするなら、その人がそれを見つけることも不可能ではないと言ったところ。

 何せマルクスだってこんなブログの集まりみたいな図書館から、資本主義の本質までもを見抜くための洞察に至ったわけなんだから。

 混沌とした集団知性でも馬鹿にできないのである。

 ただ司書さんは困るのではないんだろうか。

 何せ蔵書を分類するのにも一苦労するでしょう。

 皆ブログみたいな感覚で書いてる本とか、小説との区別は出来るけど、それだけ。

 だからか多くの図書館は上流階級ですら頻繁に利用していた。

 別に自分で本を買うお金がないわけでもないのに。本が読みたいだけではなく、図書館の空気が吸いたいと言うことで。ブログを開けてみる感覚、それも人一人が長々と、本の一冊分量に至るまでの話を書いてると。

 普通に面白い話が多い。

 そしてこの時代の図書館、ただ静かに座って本を読むだけではなく、小さい声であっちこっちから会話も行われている。

 暇な人が多い印象は受けるんだけど。

 ブログみたいなエッセイだけではなく、小説の数もやたらと多い。

 女性作家が書いた小説は男性作家が書いた小説の数と大差ないどころか、少し多い気さえする。実際に数えてはないんだけど、もしかしたら男性作家より多いのではないだろうか。偽名や筆名もあるわけなんだから、断定はできないんだけど。

 なぜそんなに女性作家の書いた小説が多いのかって、多分、社会進出の機会が閉ざされた分、余った精神活動における活力を創作活動を通じて発散していると言ったところ。

 この時代の小説、割と表現の幅が広いんだよね。

 男女関係なく創作の範囲がかなり自由に広がっていて。

 政治の話や官能小説のことじゃなく、単純に使ってる素材が作者によって様々で。

 ちょっと笑っちゃうけど、不思議な力を手に入れて無双する話とか普通に多くて。皆綺麗なスーツとか着てて、美しく洗練された動作をする紳士が、不思議パワーで無双する物語とか普通に読んでるんだよね。

 女性は恋愛小説を多く読んではいるけど、恋愛小説の中身は別に恋愛だけが主軸じゃないのは昔も今も変わってないと言うことなんだろうか。

 子供のころからの人生を長々と書いていて、登場人物の中に女性の比率も多く、家族愛から友情まで、幅広く描かれている物語とか。

 ただこの時代の物語は、なんというか、会話の場面で一人が語る内容がやたらと長いんだよね。実際にそんなに長々と語る人は見たことないんだけど。

 ブロンテ姉妹とかは違うのかな。みんなして早いうちに亡くなるんだよね。どうにかして会いに行けないものかと。

 詩集も多くて。皆で流行りの詩集とかをここで読んで、感想を言い合うという。

 流行りの詩集、流行りの小説、流行りのエッセイ集。

 この時代の図書館とはそんな流行りを皆で共有し楽しむ場所でもあったのである。

 男女関係なく通えてて。

 余談だけど、どのようなジャンルの小説でも、やけに人が死ぬのである。死が身近にあるんだからなんでしょうけど。

 どれだけ重要な登場人物でも死なないことはないんだよね。そして読者もそれを当たり前のように受け入れる。

 誰もハリウッド映画みたいに分厚いプロット・アーマーなんて着ていない。

 主人公だって死んで終わる話も少なくなくて。

 無双しても最後は死ぬとか、そういうところはラノベとは結構違うかも知れない。

 登場人物の感情に対する描写もやたらと長いし。

 それも陰鬱な感情とか鬱憤とかが多くて、それもかなり遠回りに書いてる。

 だからこの時代の小説は、ゴシック小説とか言って、暗いイメージが強いんだけど。後の時代にも似たような雰囲気の作品が多く出ているのを考えると、人生に対する普遍的な洞察に通じてる気はしてる。

 所詮は人間なんていつ死んでもおかしくないか弱き存在で、強大な力に操られ知らぬうちに傷つけ合いながらも同じ空間で息を吸って生きているという。

 そんな暗い話を読んでても読んでる人たちはそこまで暗い雰囲気はしない。

 むしろ目をキラキラと輝かせていて、次はどうなるのか気になって仕方がない様子。好奇心で満ちた瞳で、登場人物が無残に死ぬ描写を読んでいる。

 けどスーツは決めてる。女性は綺麗なヴィクトリアンなドレス姿。

 こんな環境なので下層民として生まれたら中に入るなんて出来っこないというか、追い出されるのは目に見えているんだよね。

 だから図書館を利用して様々な知識を学びました、なんて言い訳もできないわけで。今のイザベラさんは私がどういうものだと思っているのか謎である。聞きたいような、聞きたくないような……。

 まあ、図書館に来たのは、自分が読みたいものがあったからじゃなくて、微生物の世界に関して書いてる小説やエッセイを見つけるためなんだけど。

 何とか引用できないものかと。社会は一人で生きているわけじゃないんだから、人々が事前に持つ感覚が先にあるならそれに頼ればいい。

 知名度が少ない場合でもこっちから広めればいい。ただ作品の完成度が低い場合は仕方ないんだけど。

 そう思ってたら結構面白い作品がいくつも見つかった。主人公が小さくなって微生物の世界を冒険する話。

 少し流し読みをして確認しようとしただけなのに、普通に面白かったので読みふけってしまった。文章もしっかりしていて、内容に不自然な繋がりもない。

 まあ、最後に主人公は死んじゃうんだけど。

 そこはゴシック小説なので仕方ない。

 他にも微生物の世界に対してのエッセイとかもいくつか見つけることが出来て、私は大変満足である。

 最後にメモ帳に本と著者の名前などを書いて、屋敷に戻るための道を歩いた。

 オレンジ色に染まった夕方の街並みを視界に入れると、どこの煙突からも白い煙が上がってて。

 空との間に梯子を作っているようにも見える。

 なんて、私もゴシック小説の世界にあてられたんだろうか。

 そんなことを思って歩いていると、見覚えのある人物が道の反対側を歩いていた。少し速足でその人のところまで歩いていき、隣に並んだ時に挨拶をする。

 「こんにちは、スノウ博士。」

 眉間にしわを寄せていたスノウさんは立ち止まり、私の顔を一度見て少しだけ表情を和らげた。

 「ああ…、君か。こんにちは、ルミ。」

 落ち着いた声で挨拶を返してくれる。

 「何か用事でもあるんでしょうか。」

 「学会で発表があったので見に行っただけさ。今終わったところだよ。」

 「一人でお帰りですか?」

 「途中までは一緒だったけど、なぜそれを聞くんだい?」

 友達いないのか、とか。さすがに聞いたら失礼だよね。

 「学会ではどのようなことを?」

 「瘴気と病気の相関性に関するものだったんだ。」

 「興味深そうな話ですね。博士はどうお考えに?」

 「あまり根拠がない。確かに空気からひどく匂う場合に比例して病気になる確率も上がってくるが、匂いのもととなるのは空気そのものではない。だから…、いや。話が長くなりそうだけど、大丈夫か?」

 「大丈夫ですよ。どこか喫茶店にでも行きましょう?」

 「レディから提案されるとは…、わかった。行こう。ちょうど考えをまとめようとしたところだったんだ。」

 それで来たのは喫茶店ではなくパブである。それも大衆向けの。

 まあ、ローズさんのパブだけどね。図書館と比較的に距離が近かったのもあるけど、ここにに来たのは別にお酒が飲みたいからとかじゃなく、マーガレットちゃんとローズさんの顔も見たかったから。

 庶民からしたらまだ仕事が終わる時間にはなってないので、客はまばら。

 ローズさんとマーガレットちゃんは変わらずいて、笑顔で挨拶を交わしてから窓側の席に座る。

 スノウさんは二人の顔を見ないようにしていた。なんでそんなに女性を苦手としているのかな。単に話が通じないとかの理由にしては距離が遠すぎる気がする。

 ちなみにスノウさんは、別に身分とか気にする人じゃないというか、そもそも彼は貴族でも資産家でもない。

 父は地元の貯炭場で働いていた労働者で、実家は小さな農園。

 「小さな町だったさ。汚くて、どこでも匂ってて。食あたりで死ぬ人も多く見たんだ。14歳の時、医療助手になれたのは運が良かったからだろう。」

 と言うのは前にラボで会った時に聞いた話である。

 医療助手から初めてロンドン大学を卒業するにまで至った彼にどのような経緯があったのか、気になるところだけど。それはまたの機会と言うことで、今は彼が話したいことに関して聞いてみようと思ったけど。

 スノウさんはカクテルのルミを飲んでいる。

 マーガレットちゃんが進めてきて、スノウさんは私の名前がついているのに興味を示して。

 考えないようにしよう。自分の名前が付いたカクテルを目の前で飲まされるのって、結構恥ずかしいから……。私は別に酔っぱらいたくはなかったので、お茶を。

 スノウさんは特に飲んだところで反応もない。無表情である。一口飲んでからまた確かめるようにもう一口飲んでて。

 結局飲み干してお代わりまでしていた。それは飲むことなく前において、こっちを見つめて目が合う。

 「それで、博士は匂いが直接影響を与えるのでないと言うことでしたけど。」

 「ああ、君と行った実験のおかげでもあるんだが。腐肉の微生物が危険なのがわかったのは大きな収穫だった。」

 スノウさんはカクテルを一口飲んでから続けた。

 「腐った匂いではなく、接触したことにより病気になっていると考えられる。それを汚染と見るなら、汚染が広がる媒介となるのは空気と言うより…。」

 「水?」

 私が答えを言うとスノウさんは満足そうに頷く。

 「同じことを思っていたんだ。確かに水は媒介になりやすいだろう。テムズ川下流の水は酷く濁って腐った匂いがする。匂いそのものではなく水に浸透した微生物が病気の原因となっていると考えたら辻褄があう。1832年に起きたコレラの蔓延も飲み水が原因かもしれない。」

 「原因を調べていたんですか?」

 「ああ、キリングワースと言う炭鉱町で、コレラが起きたことを未だに覚えている。当時住んでいる町とも近かったので、助手として働く間に多くの患者を診た。彼らには共通点があった。飲料水が同じだったのだよ。同じ空気を吸って生きてる人間でも、水を飲んでない人間はコレラに感染してなかったんだ。」

 彼にも彼なりの事情があったんだ。

 経験的に因果関係を把握していたと言うことになると思うけど。

 「それを証明しようと思っていたんでしょうか。」

 「ああ。俺はな、今まで水しか飲まないようにしていたんだ。森や山から綺麗な水を取り入れてきて、それだけ飲むようにと心掛けていた。原因は瘴気なんかじゃない。コレラになるのは水が原因なんだ。君はそれに手がかりを与えてくれた。それからは、お酒も飲めるようになったんだ。こんなに美味しいものなら、もっと早くから飲んでいたら良かったんだが。」

 そう言ってからもう一口カクテルを飲むスノウさん。

 「今のままではまたいつコレラが発生してもおかしくないんですよね。」

 「テムズ川の現状を見るとそう思ってもいいだろう。だが微生物が実際にどのような働きをするのか仕組みがわからない。なら明確な証拠には成りえないだろう。困ったものだが。」

 「今の段階でその事実だけでも民間に広めるのは出来ませんか?」

 「パンフレットと記事でも反響はあったと思うが。」

 それだけでは、パンフレットと新聞記事だけでは足りない。

 予想できなかったわけでもないんだけど、一時期話題にはなったけどまた鎮まっていた。

 届きそうで届かないことにもどかしさを覚えていて。

 アランデールさんはそれでも十分な結果だと思っていたようだけど。そもそもアランデールさんには私がなぜアルコールの生産量を増やした方がいいのかに対して話してない。

 化粧品の成果がかなり良かったことに満足しているだけで。

 今では化粧品業界が完全にそっちにシフトしていて、莫大な金額が動いていると聞いた。私にもインセンティブが支払われる仕組みになってて、発案者の名前もルミとして記載されている。

 今はアランデールさんが全部持ってるけど、私が成人する年齢である21歳になったら全額、利子も含めて私が自由に使える資産になるんだとか。

 彗星のごとく社交界に現れた若い女資産家。いかにもネタになりやすい話だけど。

 そう言えばブロンテ姉妹の死因って、彼女たちが飲む水に重金属や土壌の毒が含まれていた可能性が高いという話があるんだけど。

 まだ死んでないんだよね。

 ブロンテ姉妹って、小説で溢れた19世紀から数百年たっても残っていて……。

 こうしてはいられない。

 「単純な証明でもいいなら、学会でも私たちがやった実験と同じことをして発表するのは出来ませんか?」

 「笑いものになるだけだろう。」

 「じゃあ、私が、私がやってみます。微生物が入った水にアルコールを入れて飲んでみせます。」

 「それは……。」

 「何かいけないんでしょうか。」

 「アルコールにこだわる理由でもあるのか?」

 「いけませんか?」

 まだアルコール入りの掃除用品に対しての需要が劇的に高まるような状況ではないのは証明が足りないからじゃないの?

 「俺はそうでもないが、一部の人たちは好まないだろう。」

 一部の人たちとは。

 「どんな人たちなんでしょう?」

 「そこまで詳しくはないんだが……、クエーカー教徒のことなら聞いたことがある。彼らは飲酒を悪と見なしていたんだったか。敬虔なプロテスタントなら大っぴらに飲酒を進めることもしないだろう。」

 なるほど、そっちね。

 堕落を招きかねないという、プロテスタントの一派によるアルコールに対しての禁忌意識。

 アメリカでは禁酒法まで制定したぐらいなので、禁欲主義を是とするプロテスタンティズム文化にはお酒を敬遠する意識があるのも事実である。

 パブもあるのに。

 確かにイギリスと言えばお酒よりお茶ではあるんだけど。

 カトリックが酔っ払いと言う間違った認識もある。カトリックを毛嫌いするイギリス人が多い今の時代では、お酒なんて…、誰でも飲むものなんだけど。誰でも飲んでるよ。何なら赤ちゃんも母乳の代わりに飲んでるよ。

 いやまあ…、不味いお酒は多いんだけどね。

 よくこんなに不味いお酒を客に出す店には二度と来ないとか、昔の時代を描いた作品でそう言う描写がされてるけど。

 具体的にはかび臭いお酒とか、お酢の発酵が途中から始まってて酸っぱくなってるお酒とかがある。

 だから良質なお酒を提供するところは割と貴重なのである。よく見るとスノウさんの口角がうっすらと上がっていた。

 「今のはもしかして冗談ですか?」

 そう聞くとスノウさんは肩を揺らしながら笑い始めた。

 「いや、申し訳ない。君の表情があまりにも真剣だったから。」

 私も釣られて笑う。

 「クエーカー教徒なんて…、くく…、ロンドンに百人もいないんじゃないか…、くくく…。なのにそんな真剣な顔で…。」

 この人、案外冗談とか好きなのかな。それとも酔っぱらってる?

 「まあ、ルミが美味しかったようで良かったです。」

 「ああ、本当だよ。君も、君の名前のお酒も、極上のものだ。」

 そう言われるとちょっと恥ずかしいんだけど。ちょっと口が軽くなっているみたいなので気になっていたものでも聞いてみようかな。

 「スノウさんは、なぜ女性を苦手としているんでしょう?私でよければ理由をお聞かせください。」

 「知りたいか。」

 「知りたいです。」

 「まあ…、あまり気持ちのいい話ではないんだが……。炭鉱町近くで医者として働いていると、女性も多く来るんだ。炭鉱夫だけじゃなく、炭鉱に行く女の子。大して年も君とは変わらない子から、何かしらの事情でここに来た中年女性まで様々だ。彼女たちはよくこき使われる。炭鉱の中は暑くて、上半身裸のままで作業をして。体が男より小さいからと危険なところにまで送られて。それで事故にあったらどうなるか、わかるか。」

 「骨折とか?」

 「骨折で終わったら御の字。酷い状態の子が運ばれて来たんだ。年端も行かない女の子が、本当に酷い状態になってて…。痛いと泣き叫ぶことすらしない。ただ黙って、見つめてくる。自分はいつ死ぬのかと聞いてくる。わかるか…、夢にまで出てきても、俺は何もできない。何もしてあげられない。だから、俺でもできる範囲で…、多くの人々を救いたかったんだ。コレラの脅威から人々が安全に生活を送れるようになったらと…。」

 そこまで言ってスノウさんは顔を逸らした。

 私は少し温くなってるお茶を飲んだ。苦味が口いっぱい広がる。

 まあ、確かに。こんな時代ではお酒でも飲んでないとやってられないかもしれない。

 

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