3話 異端の仲間が一人
オール・ハイル…。
次の日からスケジュールがまた増えた。ジェイに逢いに行くこと。
話す場所は特に決まってなく、街と自然の間にある境界線まで歩いていき、適当な草の上に座って話す。この時代はまだ公園なんてものは作られてない。
ロンドンに公園が作られるのは1850年代になってからで、今は公園なんてものはない。郊外の空き地にピクニックに行く人たちはいるみたいだけど。
彼を連れて喫茶店などに入るにはまだ早い気がする。
何が早いって、アクセントで一発でアイリッシュだってバレちゃうから。
余計なトラブルを招きかねないのである。
ジェイはいくつかの話題を避けること以外は何かを詳しく質問してもそれに対して素直に自分の意見と経験を述べることを躊躇わなかったから、スムーズに色んな事が聞けた。
むしろこのようなことまで言っていたんだけど。
「僕なんかの考えを聞いたところでいいことなんて一つもないと思うが…。」
それに私はこう答える。
「残念だけどそれはあなたが決めるものじゃないから。私のタメになるものは私が決めるの。わかった?」
人差し指を立てて顔を近づけそういうと彼は後ろに半歩下がりながら首を縦に振る。
「わかった、わかったから。」
にっこりと笑うと彼もつられてぎこちない笑顔を作って見せる。
「もしかして寂しいのか?」
それはあなたの方でしょう、なんて…。
さすがに直接言うのは憚られる。
寂しさもまたヴィクトリア時代を住む人間にとっては克服しなければならないものの一つだから、別に隠すような問題でもないんだけど。
ヴィクトリア女王陛下だって子供のころに遊び相手が欲しかったのに大人たちからほぼ会わせてくれなくて、ずっと寂しい思いをしながら成長していたのである。
それで話し相手がいないものだからと日記をつける習慣が出来てて、老成してからその日記を出版し、イギリス中の人々に読まれるくらいだったのである。
もう飛ぶように売れて、皆に自分が子供のころから感じていたものを読まれるなんて。
よかったですね、女王陛下。国民全員が女王陛下のお友達ですよ。
それでそうやって寂しい幼年期を過ごしてから政略結婚をするようになった相手が格好良すぎてそれを日記で真剣に書いてるとか、結構可愛い…。
私たちの女王陛下がこんなに可愛いわけが…。
ヴィクトリア女王陛下の人気っぷりはそういった面からも現れてる。
さすがに世界中からブランド物扱いされてるエリザベス二世には知名度的に劣るけど、イギリス人からしたらエリザベス女王よりヴィクトリア女王の方が親しみやすいのである。
そして今日も昼下がりの午後、隣り合って座り草原の向こう側を眺めていた。
ジェイは木に背中を預けた形で体育座りにして、私は足を延ばしている。
遠くに農地も見えるんだけど。ほぼ草原。
まさにヨーロッパって感じがする。
木々もあるけど少ないので見晴らしがいい。
ポカポカしてて気持ちいいのである。幼年期なんてみんなこういうものでしょう、私って結構酷い幼年期を過ごしてたんだから、こういう楽しさをすっかり忘れていた。
何も考えず、草原の風に混ざった草木の匂いを満喫する。自然は楽しいものである。それが脅威とならなければだけど。
みんながピクニックに行きたい気持ちがわかるというもの。
日向ぼっこを楽しんでるだけで、言葉なんて二の次。
彼が知っているであろう黒社会に関しての疑問は大分解消できた。様々な区画で賭博や娼婦を仕切る人たち、スリをする少年ギャングの活動範囲。
娼婦を仕切る人たちは、驚くことにほぼ女性である。文字通り、“落ちた女性(Fallen women)”と呼ばれていた。
娼婦たちには独自のネットワークがあって、それを辿ると中心となる人物たちに行きつく。
それもかつては上流階級の人間だった女性たちで、ガヴァネスになれず落ちてしまって娼婦となり、資金力やカリスマで娼婦たちをまとめ上げるという。
貴婦人を抱けるとか、男性からしても嬉しいはずなのになんで落ちた女性なんて呼ばわりされなきゃいけないのか…。
男性はジョナサンさんみたいに個人が娼館を経営するのが殆どで。
娼婦たちのネットワークは互助会みたいな役割もしていて、もし誰かが警察に捕まってたりしたらみんなで保釈金を少しずつ出し合うという。
そんな風に助け合いながらたくましく生きていたのである。しかも重労働をするような生活でもなければ稼ぎも悪くない。ただヴィクトリア時代のイギリスは啓蒙思想が広まっていたけど基本的に保守的な社会なので、彼女たちを出来るだけ認知しないようにしていた。
いないもの扱いである。いないものになったから落ちたと。酷い話である。
ジェイはなぜそんなところまで逃げようとしてたのか。敬虔なカトリック信徒として許せなかったとか?そんな風には見えないんだけど。もしかして破門されているかもしれない…。
「お前、僕以外は友達いないだろう。」
失礼なことを考えていたのがバレたのかそのように失礼なことを言われる。
そしてもう彼の中では友達認定されているという事実。
何気に嬉しさと利用している罪悪感がせめぎ合ってて…。
「いるよ。いるけど…、あなたは特別。」
私以外の皆はイギリス生まれのイギリス人である。
私みたいな異端ではない。
異なった場所、異なった時代からここに生まれ落ちてしまった。
みんなキリスト教の信者で、神様を本気で信じてる。
異邦人としての意識と感覚が心の奥底にこびりついて離れない。この気持ち、わかっていただけないだろうか。
「そんな言われ方すると期待しちゃうぞ…。」
「何を期待するの?」
「死ぬまでずっと友達とか?」
それ以外にあるのか?と言いながら首をかしげるジェイ。
まあ…、うん。まだ私の見た目なんて思春期にもなってない子供だもんね…。
「娼館に私と同い年の子とかいなかったの?」
気になって聞いてみると。
「いたけど?」
「あまり興味ない?」
「何にだ?」
天然かな。
「ジェイはカトリックなんだよね。」
「カトリックで悪いな。」
「悪いとは言ってない。私もプロテスタントじゃないから。聖公会でもないんだよね。」
アングリカニズム、或いはイングランド国教会である聖公会はプロテスタントとカトリックの真ん中に位置している。
ヘンリー八世の野郎が離婚したいがためだけに作った出鱈目な宗教…、ではないんだよね、これが…。
元々イギリスには民間信仰と融合した独自のキリスト教が存在していて、ヘンリーの野郎はそれを国教会にしちゃっただけ。
そもそもイギリスは島国だけあってカトリックの影響が比較的に少ないので、カトリックを頑なに維持し続けるアイルランドの方が特殊であると言えなくもない。
大陸とは距離を取るような考え方は大昔から変わってないイギリスに比べ、アイルランドはずっとカトリックである。
イギリスから嫌われる理由の一つにまでなっているにも関わらず態度を変えないのはある意味すごいと思う。
「じゃあルミもカトリックなのか。」
「どう思う?」
「それ以外は異端なんだろう?」
異端と口にするジェイは淡々としている。
「異端は嫌い?」
「昔ならそう思ったかもしれない…。今は僕の方が異端扱いさ。」
「私はね、イエスキリストと言う人が言ってる正義の言葉とかは、いいと思ってるの。隣人を愛し、富に執着せず人のために使う。素敵なことでしょう?けどね。彼自身は自分が神様の化身だなんて一度も言ったことないの。」
「そうだったかな…。大分前に読んだからあまり覚えてない。親からそう言われたのか?危険な考え方だと思うが。」
「そう言ってる割にはあまり気にしてないんだね。神様をそれだけ信じてるってこと?それとも自分なりの考えがあるの?」
そう聞くとジェイは考えるためか間をおいてから答える。
「正直よくわからない。神父さんは神様は唯一の絶対者だから、それでいいと思ってた。なぜプロテスタントだのカトリックだの分けているんだ。唯一の絶対者がいるならみんな同じその絶対者を信じればいいだけだろう。」
「キリスト教そのものがローマ人によって作られたものだからだよ。知ってる?ローマ。」
「学校で習った。みんなの祖先なんだろう?イギリス人の方がローマ人の血が濃くて、アイルランドはローマ人の血は薄いんだって。」
「アイルランドの祖先はローマ人じゃなくてゲール族。そしてイギリスはアングロサクソンね。ローマと混血になったイギリス人はブリタニア人と言うんだけど、今はウェールズ人になってる。アングロサクソンなんてただの蛮族だから。」
「その話、お前が勝手に作ってるんだろう。聞いたことないんだが。」
「本当のことだよ?イギリスでウェールズ公と言うのは王に次ぐ貴族が持つ最上位の称号なんだけど、ウェールズがブリタニアの直系だからそうなってるの。」
「証拠はあるのか。」
「貴族の最上位がイングランド公でもスコットランド公でもないっておかしいでしょう?ウェールズなんて山奥の田舎みたいなものなのに、ウェールズ公が一番になってるのって、それ以外考えられる?」
なぜブリタニア人がウェールズ人になったのかと言うと、アングロ族とサクソン族から追い出されているんだよね。追い出されたというか、ウェールズは山岳地帯なため防御に有利なのである。ローマ時代の軍団兵、レギオンの戦術を活かした戦い方が出来るわけだからね。
これはブリテン島の戦国時代の話。戦国時代verブリテンである。ローマ帝国が崩壊して、様子見をしていたブリテンと古くから交流をしていたブリテン島の外の人たちがブリテンに大規模な移住を始めた。これにより発生した混乱期を七王国時代、ヘプターキーと呼ぶ。
アーサー王伝説とかもこの時代の話。
それから次の時代はヴァイキングの一派であるノルマン人による侵略が起きてて。
ノルマン人はブリテン島のイングランドを占領。イングランド王朝はノルマン人と強制的に婚姻を結ばれて、貴族の土地を残さずノルマン人に没収された。
ノルマン王朝の始まりである。
ウェールズはヴァイキングからの侵略にも長い間占領されずにいた。ブリタニアの子孫は強かったのである。
このようにウェールズは伝統的に戦に強く勇敢なことで知られたブリタニアの子孫なのである。まるでどっかの赤いマントを着る生まれてから死ぬまで軍人な戦闘民族が自らをクレタの子孫と呼ぶようなことをブリテン島でやっていたという…。
「さぁ…、僕はそういうのに詳しくないから。と言うか、それが本当だとするとお前はなぜそんなことを知ってるんだ?」
「本で読んだの。」
「嘘を書いてるかもしれないだろう。」
「信じたくないんだ?」
「同じ蛮族に支配されるだなんておかしいだろう。それにイギリス人のどこが蛮族なんだ。田舎のアイルランドの方がずっと野蛮だよ。糞の匂いしかしない。」
大都会で住んでいたわけじゃなかったのかな。
「イギリスだって農村に行けば同じだと思うけど。それと東ロンドンに行ったことないでしょう。匂いで窒息するくらいだからね。」
「東ロンドン?東ロンドンで娼婦がお風呂に入るようなことを初めたんだよ。客も喜ぶからこっちでもやるようになったんだ。そんなところなのに匂うのか?」
ええ……、私が始めたのがここまで広がったの…。
「ジェイもそれでお風呂入ってるの?」
「ああ…、水を運ぶのはちょっと面倒だが…。」
「娼館に戻ってお風呂に入ってたの?」
「いや、娼館にも色々あるから。僕を働かせない知り合いの娼館とか…。」
色々あるんだね…。落ちた女性が経営している娼館とか?
「男娼って、どんな人が買うの?」
「知らん…。客の言葉なんぞ聞いたことない。それと僕は男娼じゃない。」
「じゃあ何?」
「わからない…。知ってどうする?知ったって何が出来る?僕だって…。」
気になるけどまだ聞けそうにない。いつか聞けると良いんだけど。
「そんなに言いたくないの?」
「ああ、言いたくない。だから聞かないでくれ。それよりルミは男娼が好きなのか?」
男娼が好きな子供ってどうよ。
「そんなわけないでしょう、何言ってるの。」
「ならいい。ローマのことをもっと聞かせてくれないか。キリスト教が作られたなんて話初めて聞いた。」
自分から興味を示すだなんて、この時代の人も侮れないってことなのかな。それとも信仰心を揺るがすような出来事をたくさん経験してしまっている?何にせよ仲間が増えるのは嬉しい。何の仲間って、真実を知る仲間ですよ。カトリックよりもっといい異端があるということを教えようじゃないの。
「うん、説明するね。ゲール語を使う人たちをゲール人と呼ぶんだけど、喋れる?ゲール語。」
「少しは。ただゲール語で話す人は少ないんだ。僕も単語を知ってるくらいだよ。ゲール語を完全な文章で日常的に喋ったら怒られる。捕まって牢屋に入れられるか酷い重労働をさせられるんだ。」
まあ、一般的な植民地政策だものね。
「そのゲール語を喋る人たちがゲール人と言う括りなの。スコットランド人もゲール人なんだよ。」
徐々に違う言葉を使い始めるけど、民族がずっと同じである事実は変わってない。
「なぜ同じゲール人なのに僕たちだけ…。」
「スコットランドにはスコットランド教会があるの。カークと言うんだけど。」
「じゃあやっぱりアイルランドだけカトリックってことか。」
「ここでも田舎とか、カトリックも少なくないんだけどね。別にアイルランドだけカトリックと言うのはないと思うけど。ここは昔、ローマからしたらケルト人と言う北方民族がすむ地域だったんだよ。ある時、ローマはケルト人の一派であるガリア人に侵攻され、返り討ちにしたの。そしてこのままケルト人を放っておいたらまた侵攻されると思ったから、先制攻撃に出た。そうやって植民地にされた北方民族だったんだけど、反抗的でもあった。信じることが違うから。じゃあ宗教を根本から変えてやろうとってなって、キリスト教を広めたわけ。」
「それは一体いつの時代の話なんだ?」
「千八百年ほど前かな。」
「それが事実だとすると皆忘れたのか、その歴史を。」
「学者たちは記録してるけど、世間に発表とかはしてないよね。」
実際に学者で、その事実に悩みに悩んだフリードリヒ・ニーチェとかは、その重さに耐えられず狂いそうになったり、キリスト教に属さない生き方を考えようと必死だったんだよね。
「じゃあローマ人はそれを本気で信じていたわけじゃなかったのか。宗教を利用して蛮族を懐柔させただけ?」
「そんな感じかな。こういう逸話があるんだけどね?」
当時の執政官の一人が奇跡を行っているナザレのイエスと言う人間がいると報告を受けて、このように聞いた。
「奴は奇跡で兵量や武器を倍にできるか?」
「食糧を倍にしたという話はありますが、武器に関しては不確かかと。」
「させてみたか?」
「隣人を愛するべきなんてことを言っていますのでそれは難しいのではないでしょうか。」
「ならいい。下がれ。」
みたいな会話が薄っすらと残っている。
要するにローマ人からしたらイエスという人物は何の価値もなかったのでどうでもよかったという話である。
それに正義の心を持つ善良な人なんてそれこそ膨大なローマ帝国である。探そうと思えばいくらでも出てくる。人口が多いと悪人もそうだけど、善人だって多い。執政官とあろう者がそれを知らないとでも。
だから正義の心がイエスと言う人物を特別視するわけではなかった。
「じゃあローマはイエスを何とも思わなかってことなんだろう、それがどうやってあんなに大きな宗教になってる?」
ジェイの質問に私は語り始めた。キリスト教の歴史、ケルト人とローマの関係、キリスト教の本質。
ローマがそんなどうでもいい人物を崇拝させる宗教を作ったのは、それが都合がよかったから。一神教は多神教に対して優位を主張し、実際に証明してしまう。
多神教同士でぶつかっても宗教の形は変わらないまま、どこかで火種はまた残るのである。
それに比べ一神教の形而上学的な神々しさと言ったら、他の多神教に関して唯一の絶対者を設定できるという点が有利となるわけで。
要するにマウントを取りやすい。
多神教同士では優越を競ったりしないが、一神教ではそれが出来る。
ユダヤ人は都合よくヤハウェと言う唯一神を信じていて、ナザレのイエスはユダヤ人の信仰で言う預言者であり救世主。
二つの事象を繋げ、隣人を愛するというシンプルな思想を骨子に新たに宗教を作る。
そもそもイエス本人が私はユダヤ人の王様などではない、なんて言っていた事実は丸っと無視して蛮族を懐柔するための道具にする。
そうしたらあら不思議、今までいくら植民地にして統治をしても反抗的だった北方の蛮族共が大人しくなっているのではないかと。
このようにローマ人は徹頭徹尾に終始実用主義に走っていたわけだ。
カトリックの中枢では年々とこのような流れを教えられていたはずである。
そうしないとカトリックの北方の政治に対する一貫した態度に説明がつかない。
奇跡云々なんて本音からしたらどうでもいい、ローマのそれまでの宗教だってもとはギリシャを丸パクリして、法律以外にローマを形作っていたのは古代地中海に存在していた様々な勢力の様々な文化。
ネロ皇帝などがキリスト教の迫害を行ったのも、隣人を愛するなんてお前らあの北方の蛮族共を果たして愛せるのか、そんなことをしたら蛮族が調子に乗ってしまうだろうが、なんて考えの延長線上にあったものだったわけで。
後に西ローマ帝国が滅びてからは調子に乗ったゲルマン人とか、自らをローマと名乗ってりやりたい放題だったんだから、あながち間違った判断とも言えないのである。
それで、カトリックが自らの権威を失墜させることがあったとしたらどうなるか。
師匠としての立場が危うくなり、蛮族はまたただの蛮族に戻るだけ。
しかも今度は、
「俺らの神々を偶像だと言ったんだろう!騙したな!」
なんて怒りを込められた蛮族の制裁が待っているのである。
これらの一連の流れを掻い摘んでジェイに語ると。
「今までの人生で一番衝撃的な話だったかもしれない…。これからは一体何を信じて生きればいいんだ…。」
彼はそう言いながらぶるっと身を震わせていた。
「大丈夫だよ。」
私は立ち上がって震えてるジェイをそっと抱きしめる。
「私も知ってるけど、ちゃんとこうやって生きているんだから。」
ジェイは抱き返してきて。
「ああ…、安心する。ずっとこうしていたい…。」
成り行きで全部喋ってしまったけど。
これでよかったのか。
ジェイの頭を撫でる。こういうのはよくないかも知れないけど、私の口元は勝手に笑みを作っていて、興奮が収まらない。
一人じゃなくなった。
真実を知ってて、異邦人の感覚を持つのは、もう私一人じゃない。
ごめんなさい、引きずり込んでしまって。
けど、果たしてどうなんだろう。
彼自身も望んでいたのではと言う疑惑がある。
私に何かずっと隠そうとしていることがある。同じアイリッシュを同胞だからとよく思っているわけでもなさそう。
アイルランドのカトリックが迫害されている現実に苦しんでいるようにも見えた。
毒を以て毒を制す。
これでカトリック信徒ではなくなってしまったら…。その時は私が最後まで彼と付き合う。結婚とかじゃなくて、彼が言っていたように、死ぬまでずっと友達でも…。
と言うかなぜ結婚はダメなんだ。
後で問い詰めてみよう。
いつも誤字報告、ありがとうございます。




