第十九章 騎士の救援と新たな出会い
「そこまでだ!!」
鋭い声が響き渡り、ロイドたちの動きが止まる。
銀の鎧に身を包んだ騎士たちが馬に乗って駆けてきた。その先頭に立つのは、凛とした雰囲気を纏う青年騎士だった。
「その者たちを解放しろ!」
「ちっ、厄介な連中が来やがった……!」
ロイドたちは舌打ちをすると、騎士たちに向かって武器を構える。しかし、騎士たちはすでに戦闘態勢に入っていた。
「貴様らのような輩に、この街を歩く資格はない!」
青年騎士の号令とともに、騎士たちが一斉に剣を抜く。ロイドたちは形勢が不利と見るや否や、身を翻し逃げようとしたが――
「にゃあっ!」(ルナ)
「がぅっ!」(フェンリル)
「ぴょん!」(モコ)
もふもふたちも一斉に行動を開始し、彼らの足元を狙って攻撃を仕掛けた。
「うおっ……!?」
足元をすくわれたロイドの仲間たちはバランスを崩し、そこへ騎士たちが一気に取り押さえる。
「うぐっ……」
ロイド自身も騎士によって拘束され、全員が制圧された。
________________________________________
「はぁ……助かった……」
戦いが終わり、レオンの体を縛っていた魔法も解けた。体が自由になったことを確認し、レオンは安堵の息を吐く。
「にゃぁ!」(ルナ)
「がぅ!」(フェンリル)
「ぴょん!」(モコ)
もふもふたちも駆け寄り、レオンの無事を喜ぶ。
「ありがとう、みんな……!」
レオンはもふもふたちを抱きしめながら、戦いが終わったことを実感する。
「大丈夫か?」
青年騎士が馬を降り、レオンに近づいた。
「ええ、本当にありがとうございます……。あの人たちは、僕たちを騙して捕まえようとしたんです」
「そうか……大変な目に遭ったね。すまないが事情を詳しく聞かせてもらいたい。よければ、私の屋敷へ来ないか?」
「えっ?」
レオンは驚いた表情を浮かべる。
「ここでは話しづらいこともあるだろう。私の名はエドワード、この街の貴族であり騎士団の隊長だ。君たちの話を詳しく聞かせてもらいたいんだ」
エドワードは優しく微笑みながら手を差し出す。
「……分かりました。よろしくお願いします」
レオンはその手を取り、エドワードの屋敷へ向かうことになった。
エドワードの屋敷に到着すると、豪奢な門が開かれ、広い庭園と美しい建物が目に飛び込んできた。もふもふたちは目を輝かせながら周囲をきょろきょろと見回す。
「おかえりなさいませ、旦那様!」
屋敷の扉が開くと、そこには優しげな女性と、小さな男の子が待っていた。
「パパ、この人たちは?」
「事情があって保護したんだ。詳しくは後で話すが、とりあえず今夜はゆっくりしてもらおうと思っている」
「わーい! 一緒に遊んでもいい?」
男の子はぱぁっと顔を輝かせると、レオンの手を取って嬉しそうに跳ねた。
「僕はレオン。よろしくね」
「僕はアレン! 一緒に遊ぼう!」
「ふふ、元気な子ね。私はエドワードの妻、リリアよ。どうぞ、くつろいでいってね」
リリアは優しく微笑みながらレオンたちを屋敷へ迎え入れる。
________________________________________
その後、レオンとアレンは一緒にお風呂に入った。
「すごい……こんなに大きなお風呂、初めて見た!」
「気持ちいいよね! お兄ちゃん、背中流してあげる!」
「ありがとう、アレン」
お風呂から上がると、もふもふたちと一緒に暖かい部屋でくつろいだ。
そして、リリアからは新しい服をもらい、レオンは初めてふかふかの大きなベッドで眠ることになった。
「わぁ……ふわふわだ……!」
「にゃー」(ルナ)
「ぽふ!」(モコ)
「しゅるる……」(シルフィード)
その夜、レオンは温かい気持ちに包まれながら、穏やかな眠りについた。




