六月十九日
六十五回目だね。
世の中は理不尽に満ち溢れている……
今日は久しぶりにマイナスオーラが、ピコポコ! ピコポコ! っと溜まった音がする。
ファOヤーシスターズのちっこい妹風なら『プラチナムカつく!』
FF1Oのユウナ的に言えば、『なんか叫びたい!』
私を襲う、家族からの『理不尽アタック!』
こればかりは反論しても火に油。台風の様に過ぎ去るのを待つしかない。
相手が言いたい事を言ってスッキリしていくのに反して、此方のメーターは急上昇だ。
口撃は止まる事無く。サッカーで言うなら、退場した選手のスペースに攻め込むFWの様に容赦なく攻めて来る。耐えるしか無い! 頑張れDF!
三十分間のネチネチ続く口撃!
私は、一点差で逃げるチームと同じ、『ロスタイム五分は勘弁してくれ!』の心境だ。
ああ、時間よ。早く過ぎてくれ……
……何とか猛攻をしのぎきる。
やったよ! 私はやったんだ!
私の頭の中では選手が、控えのメンバーが、監督が抱き合い。涙を流し喜びあっている。
スタンドからはサポーターの歓声と拍手が降り注ぐ。
『あっ、妖精さん。今日はもう一試合ありますよ?』
「……へっ?」
今なら言える! 逃げちゃダメだと叫ぶあの少年に、逃げてもいいんだと!
それでは。また、明日。




