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月草日記 毎日更新?  作者: 月草 イナエ
第一章 ~日常編~
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 九月二十八日

 

 百六十六回目だぞ。


 やあ、九月最後の土曜日だ。

 今日はドラッグストアで卵十個一パック98円だった。迷わず購入。

 最近はドラッグストアでも卵を売る時代だ。近くのスーパーじゃ十個で140とか198円なのに。

 大手のドラッグストアではないので、正しく目玉商品なのだろう。

 卵の値段はさて置き、あの震災から最近では何処のドラッグストアに限らず色々な店舗で色々食品(野菜から総菜、レトルトなんかも)を棚に並べる様になった。


 まあ、あの震災の時の食料の話題をちょと話そう。

 読みたくない人は此処で戻って貰って構わない。









 あの震災を体験して考え方が多少変わった人もいるだろう。

 と言うより、変わらざるを得なかったと言う方が正確か……

 体験した事のない地震や津波。私の地域は内陸部だから沿岸部に比べれば街一つ消えるなんて事は無かった。地震だけだったし、家や親戚も無事だった。でも沿岸部に知り合いや友人も居たのに何も出来なかった。自分の周り事で精一杯だった。


 地震直後は家具は散乱、停電していたし、テレビの地震情報も見れない。震える愚息を抱える事だけ。

 それから暫くは家の事や近所の様子見なんかしていた。全くの情報遮断状態から携帯のテレビを見れる事を思い出した。

 その時の映像はハッキリ言って信じられない物だったし、信じたくも無かった。


 それから数日は停電。仕事もしていたが、仕事にならない。

 電気が無いと何も出来ない文明だ。電気の有り難みを感じたし、電気が来てからのテレビ等で流れる被害の大きさに恐怖しか感じなかった。


 前置きが長くなったが、それと同じく食料事情も凄まじかった。

 想像してみるといい。自分の知ってる一番大きなスーパーの全ての棚が空っぽになっているのを。

 普段は客のいない近所のさびれた商店の棚が雑貨を残し、賞味期間の過ぎたお菓子まで全て無くなっているのを。

 正直、店に入った瞬間に何も無くて呆然とする。

 一つの街の食い物が消える事実。

 それを目の当たりにすると、変な笑いしか出てこない。

 

 普段あまり意識した事のない物流の大切さを肌で学んだ瞬間だ。

 普段から家に最低三日分の食物は備蓄しておいたり、持ち歩くカバンに飴なりカOリーメイドみたいなブロックフードなりをペットボトル飲料と入れておけば、いざという時に役に立つ。

 それが無理なら避難可能な市役所に行けば、色々教えてくれたり、配給品はある。先着順だけど。


 何故こんな事を書いたかと言えば、偶には思い出さないと、いけない気がするからだ。思い出したくない事まで思い出すけど、ちょっとでも何かの役に立つかもしれない。そんな気がするからだ。


 あの東日本大震災だけではない、阪神淡路の地震もあった。今度は南海地震がいつか起きると言ってるし、その時はどうなるかも分からない。

 何度も経験するのは嫌だけど、その経験が次の何かの助けになるのなら少しは報われるのだろう。

 まあ、私のちょっとした自己満足だけど。

 何時もよりちょっと長く書いたな? 

 とりあえず、卵で晩飯を何か作ろう。食べれる時にしっかり食べる。それも大事な事だから。

 

 

 それでは、また、明日。

 

 

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